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うんち
うんち
そして
アナル開発
毎週1つ絵を描いて
おめぇらなぁ
耳くそ貯めるとかどう?
絵描き多いから絵描いて?ついでにゲーム実況も配信して
数学もしくは読書
ブログ
絵か、書いたことないけどやってみようかな
絵描きは多いが話しかける奴は少ない
小説とかあらすじだけでも書けるようになればお絵かきネッパとサークルでも出来るんじゃね
絵描きnepper多いとはいうけど何人くらいいるんだ
じゃあ雑な短編書き続けるわ
男が屋上でコーヒーを飲んでいた
なに、黄昏半分傷心半分といったところだ
上司に怒られるのはいつものことだが、一日としても付いていなかった
朝、猫をなでるためにパンをあげていると隣人に見つかって居付くからやめろと注意された、そして遅刻した
昼、レジュメをカラーで印刷してしまった。誰かがプリンターの設定をいじっていたらしい。経費の無駄だと怒られた
そして今、北風吹く屋上で耳と手を真っ赤にしながら冷たいコーヒーを飲んでいる
ドラマやCMで見るように柵に手をかけコーヒーを回す
周りには高層ビルがひしめき、下界は雑踏とクラクション
なんだよ、これ俺の世界じゃないのか 男はそう思った
男はふと、この手にした缶を投げてみたくなった
どうせ誰も俺とは分かりはしない、万一分かったとして謝れば済むことだ。手が滑ったんだと。
二、三歩下がって助走をつける。投げるときになって、中身が入っていることに気付いたが、重りになってかえってよく飛ぶと思った。
ブンと音が鳴った。投げた瞬間に手にコーヒーが付いた
投げた後まずいことをしたと思って男は階段を急いで降りた
缶は放射状に落ちていったがエンジュの木に引っかかって誰にも見つけられることはなかった
おちまい
雑だな
読みにくい
面白い😄
でも一つだけ全然納得いかないところがある
他に気づいたやついるかな
雑だけどいいじゃん
なんか資格取れ
放射状に落ちる缶てどういう投げ方したんだw
空気摩擦で融解したんだろう
それだけの速度なら中の液体が瞬時に蒸発し水蒸気爆発を起こす
結果投げた先で溶けた金属が爆発四散し木に引っかかったのだ
放物線の間違いだな
操車場の間違いかも
これを書いていた時の筆者の心情を答えなさい
夢だからコーヒー投げたくなったんだろ
今日も書くか
一人でエレベーターに乗っていると、ふと思うことがある
扉が開いたその時に、誰かが入って来やしないかと心配になるのだ
そりゃ当然、だれか入ってくる
小太りのおじさん、半袖の小学生、黒のスキニーにロングTシャツの大学生
入ってくるのは当然なのだけど、駆けこまれたりすると少し体が強張る
自分の家に知らない人がどうも、と尋ねてくるような感じだ。しかも勝手に上がり込んでくる
いやまあ、自分の家でもないんだけど
デパート、会社、駅にマンションどこにでもある私だけの空間
どこも私の居場所じゃないのになぜだか落ち着く
いっそエレベーターに住みたいなぁなんて
いやしかし、トイレはどうしようか。料理をするなら景色の見えるエレベーターがいいな
と、冗談交じりで考え事をしているとエレベーターが目的の階に着いた
今日はずっと一人だったな。
扉が開くと私と同じ背格好の女性が入れ替わりで入っていった
口元が少し緩んでいたように思う。
そうか、エレベーターはみんなの家なんだな
私は妙に納得して駆け足で出かけた
ちょっとわかる
>今日はずっと一人だったな。
ここで私は幽霊だったのかと思ってしまった
意味がわかるとが好きだから深読みしてしまう
俺もやってみたいので書いてみた
関西人は商売が大好きらしい
どうやらそれが飽きないだからだそうだ
どう言うことなんだろう、最近は秋物の服をよく売りに出すらしい
寒くなりすぎたからだろうか
でも、話を聞いていると在庫を抱えることも在庫がなくなることもない占いが一番良いらしい
でも、これは本当に商売なんだろうか?
商売する事が好きで飽きないから商いなのか
おもしろい
エレベーターのも好きなテイストだから毎日読めるなら嬉しい
がんばれ
詩のような物語だね
日が開けそうだけど書きます
自転車を貰った。前についているかごはボコボコにへこんでいたしブレーキもかたくて、お世辞にも綺麗とはいいがたかった
最初はすぐ捨てようと思ったけど、もらった人にも悪いのでしばらく乗った
誰も見てやいないと知っていても、周りの目が気になる。でもやっぱり自転車はいい、時間短縮にもってこい
まあすぐ壊れるだろうと思ったけど、案外頑丈でなかなか壊れやしない
家の周りだけにしようと思っていたけど、気づいたら隣の駅まで走れた。やっぱり自転車は行動範囲も広がるもんだ
それから少しして、タイヤがパンクした。だけどどうやら中のチューブ交換だけでいいらしいのでしてもらった。
少しお金はかかったけど新品を買うよりうんと安い。こいつは思ったよりいい貰い物だったかも
こいつとはいろんなところに行くことになった。自動車で通れない狭い道もこいつならすり抜けられるし、安いが売りのスーパーを見つけたのでこいつで出かけた
かごがあるのでたくさん積める。トイレットペーパーを箱買いしたときはバランスが取れず転んでしまった。やり過ぎたと思ったけど性懲りもなく買い物をした
ある日近くの温泉に行こうと思って、こいつに乗った。傾斜のある坂道で力を入れたとき、バチンとチェーンが切れてしまった
店に持って行ったけど、チェーンだけじゃなくてもうボロボロだから買い替えた方がいいと言われた
そして僕は自転車を買い替えることにした。
新しい自転車はかごがついてなくてギアがあってうんと遠くまで行けるかっこいい自転車だ。何も悪くない
貰った自転車はボコボコのかごを直さなくちゃならなかったし、チェーンはすぐ外れるし、サドルは硬くてお尻が痛いし、最悪だった
でも、錆びたハンドルと、ひび割れたタイヤと、穴の開いたサドルでどこまでも行けた。
店の人が処分してくれるといったけど自分で持っていくことにした
ゴミの指定場所までは遠くって、歩いていくとすごく時間がかかった
持って行って雑に放られた僕の自転車を見て悲しい自分がいたことに驚いた
やっぱりあいつはいい自転車だったんだと思った
読みにくいけどセンスあるな
分かるわー
今日も書くか、毎日は結構しんどいな こんなに続けられるとは
400~800字くらいに文字数に縛りを設ければ労力的に楽かも
冗長さも抑えられる
「俺はお前のこと考えて言ってるんだぞ!?」
「違うわあなたは自分勝手なのよ!」
垣根を越えて男の怒鳴る声が聞こえてきて、それに被るように野太い女の声
5分ほど前にここを通りがかってからずっとこの調子だ
聞き耳を立てるに、どうやら夫婦があることで喧嘩をしているらしい
そのあることというのがどうやら妻の取っている食事に関してのことのようだ
「食事をとりすぎん何だよなんだこの足は!大根超えて丸太じゃないか!」
「そこまで言わなくてもいいじゃない、結局あなたは私が人目に付くのが嫌なんでしょ!」
妻の方は悲哀のこもった上ずった声になっている
「さっきから外見のことばっかりじゃない!ドラム缶だとかセイウチの喉だとか、病気だとか内面のことは一つも言わないで!」
「あぁそうだよ、お前の外見は最悪だよ。女なら、いや、人間ならもう少し考えるべきだ。与えられた餌ばっか食ってるからそうなるんだよ。ブタ!」
うむ、言い過ぎだろう。いくら夫婦とはいえ、発してはいけない言葉はある
そこを超えては、もはや問題解決の糸口さえ見えなくなる
夜露も乾かぬ土曜の朝からこのような話をされては気分が晴れない
一つ自分の為にも仲裁をしに行こう
垣根を回って門に、それから怒鳴り合っているガラス戸の方へ向かう
そして私は妻の方を見て固まった
その姿はまさに、巨人そのものだった
上背は190cmほどあろうか、丸太のような足にセイウチの首。ブタのような鼻だ
そして何よりもその手である。脂肪がつきすぎて肘と手首がなく一切の凹凸を許さない丸太と化している
だらんとぶら下げたそれは、私の頭ほどあろうか。
肉付きの悪い夫の隣にいるせいでその程度が甚だしい
私は感嘆の息を漏らした、そしてまだまだ知らない世界があるのだなと何も言わず帰っていった
昨日書かなかったしもう一本書くか
「お、母さんからメールだ」
「お前いい年してお母さんとか言ってんの?」
「違うだろ今のは」
「それより昼飯どこで食べる?」
「うーん、あ、そういえば知ってる?この前出来た店のこと」
「四辻にあるレストランのことだろ。スープカレーがうまいらしいな。」
「そうなんだよ。俺も母さんから聞いたんだ。それとあそこの店長さ…」
「従業員から河童って言われてんだろ。てっぺん禿げだから」
「なんで知ってんだよ」
「さあな」
「じゃあこれ知ってるか?この前わいせつの罪で捕まった男さ…」
「お前の小学2年のときの担任なんだろ」
「俺と学校違うのに知ってんのかよ」
「まあな」
「じゃあこれは?」
「お前の父さんが朝立ちしてたことだろ。」
「なんで話す前からわかるんだよ!っていうか怖っ!」
「想像がつくんだよ」
「お前すげーな。あ、じゃあこれ知ってるか?」
「なんだよ、隣の奥さんがウンチしてたら子供が生まれたって話か?」
「お前の家、火事らしいぞ」
作風変えた?
ネタがねえからいろいろ書くしかないんすわ
続き待ってるぞ
今日は書く
「お、母さんからメールだ」って所を
「お、母さんからルメールだ」ってしたら競馬ファンが食いついてくるんじゃないの?
とてもじゃないが耐えられないくらい寒いな…
閉めた窓から吹きこんでくる隙間風が冷たいが
のんべんだらりと過ごすわけにはいかない。
ウチに閉じこもっていては去年と同じだ。
今日こそ外に出よう。絶対に。
ウチを出る決心がついたので、とりあえず近所のコンビニに向かった。
ここまで来れば一応外に出たことになるな。
吐く息が白い。早く中に入って温まろう。お腹も空いてきたし。
食べ物と雑誌を買い、店を出て公園に向かった。
ベンチに座り雑誌を読む。天気は良いが気分は晴れない。
多分一人で外にいるからだろう。ペットでも飼えば少しは変わるだろうか。
書くとか言って書かないの駄目だな
やらないをしてしまうと終わり
暖房をつけた
世間では暖冬だ何だと言っているが人間が耐えられる寒さではない
しかしながら私は暖房が嫌いだ。温かい乾燥した風と、もわっとした空気
どうにかならないものかと、加湿器を付けたり温度を下げてみるがよくならない
足は冷たいのに頭は火照るという奇妙な感覚もイラつく
そこで新しく部屋で快適に過ごせる方法を考えることにした
まず初めに私自身のみ熱くなるという方法だ
身体がぬくもれば暖房はいらない簡単な話だ
狭いワンルームで男が踊る
手足を動かし身体をゆすって熱を作る
大分熱くなってきた、なかなかいいじゃないかと思ったが、駄目だった
身体が内部から温まるのはいい。暖房と違って気持ち悪さがない
しかし私が暖房をつけるのは洗濯物を乾かさないといけないという理由もあったのを忘れていた
ベランダのない我がアパートを呪う。あったとして今日は雨だが
それに体力も続かない。いくら温かくなっても冷たい部屋にいれば身体は冷えてくる
やはり部屋の気温は高くしなければならない
そこで今度は部屋に給油ストーブを置くことにした
暖房と違ってその場にある空気が温かくなるので乾燥もし過ぎない
しかしもわっとした空気は逃れられなかったので定期的に窓を開けることにした、雨が入らないよう網戸はした
そうだ空気を入れ替えている間はダンスをすればいいじゃないか、我ながらあっぱれ
そうして私はストーブで暖を取り空気を入れ替えている間はダンスをすることにした
これはいいじゃないかと思った矢先、下の階から騒音の苦情が入ったということで、私は暖房をつけた
おちまい!
縦読みじゃないなんて
>>48
なんだ俺の日記か
オイルヒーターおすすめ
うーし、書くぞぉー!
おなかが空いたから、私はファミレスに来た
空きのない駐車場を横目に、入口の取っ手を引く
店内はありふれたシャンデリアと絵画で装飾されていて、そばのソファには数人の客が座っている
せわしそうに動くウェイターが気づいて、少し早口で人数を確認してきた
少し待って、席に案内される
昼間のファミレスは家族連れの声に気圧されてBGMのクラシックは息をひそめている
メニューを開きながら、チラチラと周りを確認する。テーブル席しかないとはいえやはり一人は居心地が悪い
お気に入りのオムライスを注文して、通路を挟んで向かいの席に視線をやる
「おい、早く食えよ」
さっきからどうも雰囲気が芳しくない
親子三人だ。図体のでかい40歳ほどの男、その横にフリルのついたスカートをはいた女の子が、
テーブルの向かいには黙々と定食を食べ進める12歳くらいの男の子が座っている
普通子供と大人で座るものではないだろうかと違和感を抱いたばかりであったが低い男の一声で完全に注意が向いた
「だいたいお前はいつもそうだよ。なんっでも遅い。勉強も走るのも、準備も食べるのも。」
抑揚があってねちっこい言い方だ。男は肘をついて男の子を見下ろす
男の子は眉をよせて口ごもっていたが、父の方をちらっと見て諦めた様子でハンバーグを口に運ぶ
私は、こう、動悸が早くなるのを感じたのでふっと目の前にある空のコップに視線を落とした
しかし、耳は彼らの方を向いた
「さやは偉いな。全部食べて、後でアイス買おうな」
「あのね、お母さんも言ってたよ。ゆうたは食べるのが遅いって。学校でもたまに残すって」
女の子はそれだけ言って手元の携帯に目を落とす
「お前さ、恥ずかしくないの?小学6年生だろ?来年から中学生なんだぞ?飯も食えないでお前どうする気だよ、学校行かなくなったら、家追い出すからな」
どんどんと厳しくなる口調だが、周りのガヤにかき消されて遠くまでは聞こえない
「…俺もアイス食べたい」
届くか届かないかといった声で喋る
「あるわけないだろ馬鹿が。自分の飯も食えないやつにアイスなんかあるか」
このタイミングで私のもとにオムライスが送られてきた
ご注文は以上ですか?無垢そうな笑顔を向けてくる店員になんだか腹が立つ
「もういい、時間がもったいない。会計してくるからその間に食えるだけ食え。さや行くぞ。」
そういって父と娘は先にレジの方へ行ってしまった
つい注視し過ぎていたのだろう、立ち際に父親にじっと見られた
私はジッと睨み返してから、独りになった息子の方を見た
チラチラと親の背を見ていたがパッと私と視線が合った
息子はすぐに視線をそらしたが私が気にするそぶりを見せると先ほどよりさらに顔を崩してこちらを見てくる
何か、かけられる言葉はないかと探した
しかしケチャップの付いたスプーンの先が震えるだけで、何もできなかった
会計を済ました父の方が来て、三人はファミレスを後にした
彼らが出て行ったあと、私は味のないオムライスを食して外に出て、飽きるまで走った
無力
やっぱ途中で描写が適当になるのがダメだな丁寧に書きたい
途中のセリフがいらないと思う
説明的だしなんとなく作者の作為を感じてしまう
書くか
手帳を開いてヨウナシと書いてあった
老いとは怖いものだ。一日一度は開くはずなのに昨日書いたヨウナシの意味が分からない
目が覚めてすぐに男は自分の手帳を見る癖があった
メモはできる限り淡白に自分が見てわかるように書いていたはずなのだが
昨日、変わったことといえば…、そうだ、娘の誕生日だった
立て込んでいた仕事が終わって会社帰りにケーキ屋に寄ったんだ
それで…、それで?買ったのは洋ナシのケーキではなくホールのチョコレートケーキだったはずだ
それに、今日の日付に書き込んであるのもおかしい
娘に何か頼まれた?しかし思い当たる節がない
私はびっしりと予定の書きこまれた自分の手帳を見返した
○○商社取引 8:30~ クレーム内容報告会 12:00~ 新入社員歓迎会 会費2000円
…ヨウナシ。
そうか、昨日までの忙しい日々と違って今日は用無しだったのか
男は家族サービスを振り切り二度寝を決め込んだ
定年したジジイが用無しになった悲しい話かと思ったけど
40ぐらいのおっさんの休日の日常話だったか
なんかネタちょうだい
評論調のは書けない?
評論か、まあやってみるか
多様性を認める社会、今日のグローバル化の進む社会で切り離せない話題だ
民族、宗教、国家、LGBT、さまざまな事情や、考え方が生まれている
正確には生まれた、のではなく情報の伝達スピードや、社会システムが飛躍的に
進歩している中でそういった考えをする塊がつながりやすくなり、見過ごせなくなったといえる
今や、LGBTなどは当然認められるべき社会とされているが、一昔前なら本人は一生孤独で過ごすことが当たり前であったであろう
こうした社会の中で私たちは今一度、多様性というものの本質を考える必要が否応にも出てきたのである
では多様性とは何か
多様性とは幅広く異なる群が存在すること うぃき参照
つまり多様性とは上記したようにLGBTを持つ塊、のことである
ここで問題なのは、近年多くみられる、個人主義の暴走であると思う
自らの意見を言えることは正しい。といった考えは欧米諸国から輸入され今や、日本でもそういった主張が当然とされている
しかしそれが暴走すると、私は私、あなたはあなた。違う人間なのだから多干渉しないで、といった私個人が何よりといった主張がされてしまう
私の意見はこう。あなたはこう。それ以上話すことは何もない、多様性を認めてよ、と
しかしそれは多様性はほど遠い。なぜならばそこに群というものが存在しないからだ
今現在、様々な考えが氾濫し、跋扈している
多様性を認めるということは、多様性を認めたくないという考え方をもつ群も認めなければならないのである
そのために大事なことは、自らがどういった群に所属しているのか知ること、である。
そのうえで今どういった価値観を是とし、どういった価値観を非としているのかを明確にしていくことが
社会の多様性を認める一歩であると考える
個人という枠組みで考えてしまうとどうしても窮屈で一方的になってしまう。自らがどういった群の中にいるのか
理解したとき、そこで初めて君たち個人の意思というものが価値を持ち、多様性に対してある種の答えを導き出せるのではないだろうか。
書けねぇ!いつかもっときちんと書きます
今更だけどなんで一年も暇なの?
別に一年間だけ暇なわけじゃないんだ
働いてるけど帰って寝るだけだったからなんか始めようかなと思って
ホラーっぽいの書いて
やってみるわ
祖母が倒れたと聞いて、俺は焦った
なけなしの有休を使うことにして祖父母の住む田舎に向かった
夜明けまでには着くかなぁ
今日の仕事の疲れもさながら家は遠い
時計が二時を回ったところで一息入れる
祖母に対する不安はあったが、事故を起こしては元も子もない
二三台並ぶ自動販売機に車を付ける
車から降りて、小銭を入れていると、自動販売機の光に照らされて女性が見えた
髪がぼさぼさのはだしの女性。口をパクパクと動かしている
二度見したかったが、恐怖でできなかった
ガコンとコーヒーが落ちる音がするやいなや、車に駆け込む
エンジンをかけようとして、手が空を切る
車のカギがない、刺さっていない、外した記憶はない
その瞬間、ガッチャと集中ロックの音がする
背筋に上るような不安を覚えて手元を見る
俺だ、俺が押したんだ。その指はしっかりとボタンについている
落ち着け落ち着け落ち着け、パニックになるな
深く深呼吸をしようと息を吸い込んだ、はず。
次は、けたたましいクラシックがカーステレオを通して流れ出た
胸を押さえていた左手は、音量スイッチを押している
恐怖をあおる音に、俺は訳が分からなくなって全力でアクセルを踏んだ
車は猛スピードで走りだし、俺は逃れられないその音から逃るように
スピードを上げた
視線が気になってバックミラーを見ると、さっきの女が手を振っている
…手を振っている。顔が見える、口元が笑ってる、いや、中にいる。
バックミラーに移る瞳が車内にあると気付いたとき、
俺は二度と夜明けを迎えることはないんだと分かった
おちまい
書くか
昔に比べ、めっきり少なくなった煙突のある銭湯の前に、男は立っていた
ストライプのスーツに白蝶のカフス、気品の中に親しみを感じさせるこの男は、セールスマンであった
セールスマンといっても、客は社長令嬢や、政界の妻といった金持ちばかりだ
朝早く出社し、身なりを整え、現場に向かう
彼は自分の仕事に誇りを持っていた、売り上げも会社の中でトップだったし、客からの信頼も厚い
そんな男がなぜ、会社からほど近い、古ぼけた銭湯の前で仁王立ちしているのか
それは、男が股の間に茶色の固形物を隠し持っているからだ
誰だって、気が緩んだときに、にわかに力が入れば、そうなる
彼の肛門もまた、銭湯の向かいにある犬にほえられた際のスキを突いた。ただそれだけだ
男は少し悩んでから、足をコンパスのようにして暖簾をくぐった
昼間だから誰もいないだろうと高をくくっていたが、靴を脱ぐときに一人の男とすれ違った
「あの男、すごくこちらを見てくるな。やはり臭いは隠せないものか…。犬のくそでも踏んだのだと思ってくれればいいのだが。」
悟られまいと平静を保つが、冷汗はだらりと流れた
自分がブリーフ派であったことを心から感謝しつつ、服を脱ぐ
茶色い日ノ丸ブリーフをカミソリや、歯ブラシが捨ててある、ゴミ箱にそっと置いて番台に金を渡す
「いや、目の細い婆でよかった。あまりこちらが見えていないようだ。それにしてもさっきの男には気づかれてしまっただろうか?
セールスマンは印象が第一。悪い噂でも流れると大変なのだが。」
身体を拭き、髪を整えても、心の不安は洗い流せない
服を着ると、歩くたび、シルクの感触が伝わってきて気持ちが悪い
男はこれからどうしたものかと考えながら玄関で靴を取る
上りかまちに腰を下ろし、靴ひもを結んでいると、ガラガラと戸が開いた
そこに立っていたのは、神妙な顔で足を放るように歩く若い男であった
ワロタ
それはよかった
かくぞ
眠たい
私は眠たいの
寝かせてよ
一日太陽に照らされたシーツに肌をこすりつける
なんでこうも布団は気持ちがいいんだろう
沈みこんでいく中で女は夢を見た
新緑の山を越え、雲海を臨む
岸壁打つ白波の海を見渡し、船を出す
気づけば渡り鳥と空を駆け、綿菓子の雲を食べる
星座は形を成し、私はほうき星に乗る。
夢とはなぜ斯くも素晴らしいのか、もっともっと潜っていたい
目を覚ますといつもの日常、アラームの音
夢は活力にならない、叶わないから
夢を見るために頑張る人はいない、疲れてなくても眠れるから
体を起こし、頭をかく
荘子だったかカフカだったか?自分は今蝶の夢を見ているのではとかいったやつは
もしそのように感じることが出来たらきっと幸せだろうな
私もいつかそうなれるだろうか
昨日幽霊を見た、学校からの帰り道
そいつは寿命の付きかけた電灯の下に立っていて、にんまりとした口をこちらに向けている
にんまりするのは口ばっかりで、目や鼻や耳なんてものはついてないし
身体は真っ黒で、、首と足の境界もわからない
恐怖で、目の前がぐわんぐわん揺れて、真っすぐ歩いているのかわからなくなった
横を通るとき、甲高い声で
「ミエテル?ミエテル?」
って聞いてきた
その日はお母さんと一緒に寝ることにした。甘えん坊って言われたけど、夢に出てくるよりましだ
そして今日、帰る時間になったけど、友達がいたし、外も明るくて怖くはなかった
その友達は女子の声真似するのが上手くって、いっつもみんなを笑わしてくれた
電柱の近くになって寒気がしたから、少し友達に近づいたら
「いやねぇー、おとこどうしで、」っていうから
俺は恥ずかしくなってそいつの肩を突いた
でもすぐに間違いだって気づいたんだ
友達の向こう側にアイツがいて
「ミエテタ、キコエテタ」
書いた
年を取ると腰が曲がる
腰が曲がると頭が垂れる
俺はいつも思う
あれは誰を敬っているのだろうかと
敬われるべき老人が一体誰に頭を下げているのかと
地球が服従しろと言っているのではないかとも思う
それとも今まで頑張ってきた自らにありがとうと感謝しているのだろうか
思慮深いと嫌なものも少なくなるのか
俺はそれを見て笑っているが
もしかあの頭は私に向けられたものなのか、とも。
笑う老人もいれば、叱る老人もいる
それは若い者でも同じだが、自ら視線を落とすことはない
筋力が衰えて、骨も脆くなり、少しずつ生物としての形を失っていく
そこにきて初めて見えるものを私は若いうちから知りたいのである
なかなかステキやん
しっかり続けてる>>1も偉いし
それを読んで反応を送れるやつも偉い
今作好き
そういわれるとやる気出るな
街にある百貨店の一角にロボット教室なるものがあった
入会は小学生までのそれはどうやらキットを使ってロボットを組み立て、
歩行させることが目的のようだった
入り口付近にあるため、ネギや、牛乳、惣菜を買いに行く私はいつもそれを目にしていた
そのロボット教室の前、Eスポーツのビラや、中学校入学のパンフレットが置いてある横に
一台のロボットが置いてあった。まぁペッパーくんなわけだが
そのペッパーくんの首にももちろんパンフレットがかけられていた
電源は入っておらず、半分物置のような扱いでひっそりと佇んでいる
きっとロボット教室だからという安直な理由で置いたのだが、させることもないので厄介払いされたといったところだろう
しかし、そこはロボット教室、大人はもう気にしなくなったが、子供たちはペッパーくんの手や足を
好きな方向に変えて遊んでいた
いつもは散らかっていて取り留めがないのだが、たまに謝っていたり、ガッツポーズをしていることもあり
夜遅く買い物に行く私はそのおかしい姿を見てクスリとしていた
子供からの関心が強いからか、いつからかそのペッパーくんはよく働かされるようになった
夏ははっぴを羽織り、冬はサンタの帽子を、暇さえあればパンフレットを肩にかける
手は中指を立て、腕は関節を曲げられ背中を向き、顔は天を仰ぐ
毎日、毎日、ペッパーくんは違う出で立ちだった
ある日、私がロボット教室の横を通った時のこと
いつもはパンフレットがかけられている首にホワイトボードがかけられていた
「みんなよく頑張ったね!お疲れ様!」と
きっと教室の先生が子供用に書いたものだろう。キットを作り終えたのか、ひと段落着いたのか
そうとわかっていても私はつい、頑張ってるのは君の方だよと思ってしまった
それからなんとなく、ペッパーくんの関節があらぬ方向に曲がっているときは元ある方向に戻すようにした
ロボットにとって、どの方向が楽なのか、私にはわかりようもないことだが
なんだかんだ毎回読んでます
今回の話しすき
書くか
少女は一人でした
いえ、友達がいなかったわけではありません
寧ろ学校では友達に囲まれていたし、授業も真面目に受けていました
しかし両親が共働きで家には誰もおらず、帰ってくるまで一人で待たなければなりません
少女は玄関で鍵を開けようとしますが、冬で手がかじかんで思うように刺さってくれません
金属製の重い扉を開け、中に入ります
ダンパが壊れているのか扉はすごい音を立て閉まります
なので少女は丁寧に扉を閉めることにしていました
両親がいるときは大丈夫なのに、一人になると閉じ込められたような気がしてすごく怖いのです
「ただいまー…」
少女は必ず家に挨拶をするようにしていました
二階にある自分の部屋に行き、ランドセルを降ろします
階段を駆ける音も、机の椅子を引く音も、鉛筆のこすれる音も、
それだけしか聞こえないことが少女は不安でした
日が落ちて、家の中は一層暗く、静かになりました
こうなると少女は部屋から一歩も出られません
トイレに行くのも、飲み物を取りに行くのも、テレビでさえ怖くて付けられません
少女が部屋の隅でじっとしていると、扉を開ける音がします
少女はこの時が一番嫌いでした。もしお母さんじゃなくて知らない人だったらどうしよう
二階に来て捕まえられたら逃げられない。そんなことがいつも頭を巡ります
「ただいまー!美羽ー?いるー?」
お母さんの声です。強張っていた少女は急いで部屋から飛び出てお母さんに会いに行きます
こうなるともう、窓の打ち付ける音も、階段を下る音も少女は何も怖くはありませんでした
書くか
雲はなく、陽が平等に降り注ぎ、木々も動物も活力に溢れている
誰もが仰ぎたくなるようなそんな青空
しかしこの男だけはこの世界で一人暗かった
チャリンコを漕ぐ男に気づき、前方にいる夫婦は道を開ける
「よける必要なんかないのに、どうせこの後信号に引っかかるんだから」
そうは思いながらも、男は軽く頭を下げ、ギアを上げながら進む
50mほど進んで交差点で足を止める
男が対向に目をやる
ショートパンツをはいた女の子が泣いている、アイスクリームを落としたのだ
しかし問題はない。すぐに母さんが駆けつけて慰めるのだから
まぁそれから先のことは知らないが
そう、この男は未来予知が出来たのだ
朝起きて今日一日、自分がどんなことをしてどんなものを見るのかわかってしまう
全くそれ通りに動いて、狂うことはない
だから男はいつも退屈だった、視えるだけ。変えられないし、変わらない
匂いも感情も、すべては最初からそこにあって、男はなぞるように進むだけ
しかし今日は少し違った、男は今日、死ぬ予知を見たのだ
しかも自殺
「笑えるな。まさか自殺で死ぬとは。」
最後の食事はサンドイッチと決まっている。コンビニでそれを買って近くの岬に向かう
岬の端に立って男は思う
「はぁ、まったく、私は何のために生まれたのだろうか。起きたときにはすべてが決まっている。
自分の思うようにしたようでいて、何一つ決めてはいない。羨ましいというやつもいたがさっぱりだ、
私の人生に起伏はない、それが何よりもつまらない」
時間が来た
太陽が地平線に沈むと同時、私はこの崖から飛び降りることになっている
男は最期に赤く燃える二度目の空を見た
鈍い音がしてそれから真っ暗な夜が来る
男の身体は波にさらわれ、広い海の藻屑となった
何だろう、ちょっと長めの書きたくなってきたな
継続は力なりだな
四角い箱があったので観察してみることにした
最初の2分間、四角い箱という以外何も思いつかなかった
じっと眺めていると会社のロゴを視覚することが出来た
そうだ、これはアマゾンで買った箱じゃないか
中身は確か財布だった。会社のロゴが入った四角い箱
それからしばらく経って臭いをかいでみることにした
うん、よくある段ボールの臭いだ、
ん?そうだ、これは段ボールじゃないか。会社のロゴが入った茶色の四角い段ボール
表面にカラーの写真などプリントされていない。無駄のないつまらない段ボールだ
よし次は、触ってみよう
うむ、少しざらついている。しかし砂のようなざらつきではなくひび割れたサドルのような
凹凸によりできたざらつきというのが近い感じだ。
会社のロゴが入った茶色の四角いざらついた段ボール
もう何も思いつくまいと私はそれを捨てようとした
そこではじめて気づいたのだ
この箱は、会社のロゴが入った茶色の四角いざらついた、いらない段ボールだったのだ
書いた
こういうの好きだわ
どんどん情報が増えてく感じ面白いかも
修辞学のトレーニングか?
このソフィスト野郎が!
ソークラテース
開いたけど書くか
「どれ、この団子、一つ食ってみろ。」
非毛氈のひかれた椅子に座るこの男、家には必ずカギをかけ、辻斬りなんてどこ吹く風のこの町で、懐刀を忘れなかった
女だって、仲介人を用いて相手の気持ちと身辺を確かめてから出ないと絶対に手を出さない
今もちょうど、連れてきた犬に、団子の毒見をさせていたところである
団子屋を後にして、男が腹ごなしに辺りを散歩をしていると、石橋を見つけた
「ふぅむ、この石橋、渡れるだろうか。確かに幅と厚さは申し分ないが土台が緩く見えるな
遠回りするのも手だが、ここを通ることが出来れば団子屋への道が近くなリ、時間も有効に使えるというものだ」
男は初め、懐刀の柄で石橋をカツンカツンと叩いてみた、石橋はびくとも動かずその場にある
次に対岸に餌を投げ、犬に石橋を渡らせてみた。これもまた微動だにしていない
「うーん、ここらの土は水分が多くて安定しない。犬ではわからぬのではないか」
それから男は家から鋤を持ってきて橋の周りを掘り出した
「こうなれば石橋がどのように立っているか分かるまでは渡ることはできん」
それから三日三晩かけてようやく橋の全貌をあらわにした
後は土を戻せば渡れると、男はようやく確信し家に帰っていった
しかしその夜は大雨で、次の日橋を見に行くともう石橋はどこにもなかった
男はため息を付くことなく、少し自信気にこういうのであった
「あぁ壊れてしまった。やっぱりこの石橋は、頑丈ではなかったのだな」
これ
今日は書くか、駄目だなこのままでは
気合を入れねば
粒としてみれば大して大きくないそれも集まれば雫となる
たくさんの雫はアスファルトを冷まし河の流れを作り木々の成長を促す
いつもは硬派な人間も、それによって体が作られているから、無性に当たりたくなることがある
そんなときは決まってセンシティブで身体は重く溶け込んで、心は少し軽くなる
しょっぱいそれは一見透明なのに深くなると暗くなる
やがて何にも見えなくなって辺りは一切の色を受け付けない
それをボトルに入れて閉じ込めて、太陽にかざすと透明だった
顔が赤くなるそれはキリリと辛くて胸が焼けた
吐く息はあの日のじいさんで、懐かしんでいるとぽわぽわと体が火照っていた
温かいそれにざぶんと浸かれば浄土に行ける
ぱちぱちと音を立てる薪の中にもそれが含まれている
水はすくえば落ちて、幾分かは手に残る。とりとめがなくて魅力の宝庫と気づいたのは、つい最近のことだ
書くか
とりあえず部屋でフルちんになった、彼女に振られたから
裸になって思ったのだが、裸になってやることはチンコ中心な気がする
ぺちぺちと股に打ち付けたり、金玉をこねくり回したり
身にまとっているということは性器を露出させていないという簡単な事実に気づくことが出来る
じゃあなんで、俺は性器を露出していないのだろうか。今は寒くもないし
そう思って外に出てみることにした。もうどうでもよいのだ
田舎道で深夜だったし、誰もいない。もし誰かいたら聞いてみようと思ったのに
「あなたは性器を露出しないのですか?」って
でも気づいたことがある。寒くはないけど、足は痛い
アスファルトから出ている小さなつぶてがかかとの骨に当たる
髭ダンスの要領で進むと痛くなかったのでそのまま彼女の家に向かった
家までは結構遠くて夜が明け始めた
新聞配達のおばちゃんは、気づかなかったのか見向きもせずに通り過ぎる
気づかれなかったのが悔しくて歩きながらおしっこをした
家の前まで来て、インターフォンを押した、床のきしむ音が聞こえてくる
急に俺は不安になってその場から逃げ出そうとしたけど、彼女が扉を開ける方が早かった
昨日まで彼氏だった奴の裸を見て、彼女は悲鳴を上げていた
俺は走って逃げた、怖いのは俺の方なのにと思いながら
帰りはうんこをしながら帰った。今日は雨の予報だし汚物は水で流されるだろう
書くか
「‥・ワサビ味お菓子人気No.1?」
男は最初、それを否定的に受け取った
思い返してみると印象に残っているものもある
「小型ハードグミ売り上げNo,1、プッシュ型洗剤トップシェア」
どれもよく見る商品だしシェアが大きいのも当たり前だろうとは思っていたが…
心のどこかに違和感として残っていた「ずるい」という感情が、たった今顕在化された
そりゃ確かにカカオをふんだんに使っているビターなチョコレートと、塩辛さが特徴のポテトチップスを比べてはいけないだろう
しかし、それはあまりにもくくり方が卑怯ではないだろうか
と、男は最初思ったのである
けれども男は、次にこういった思いが自分の中にあることにも気づいたのだ
待てよ、でも実際ずるいという感情を抜きにしても目を引き、心に残っていることに変わりはないだろう
注意を引くのはNo,.1の部分がほとんどだし、それで購買意欲が上がるのなら少数に疎まれても得の方が多い
ならば私も、付けてみようか
「卑怯なくくり方」で表せるのなら一体何でNo,1になれるだろうか
それから男は自己紹介でこう言うようになったのである
わたくし○○ ×男 と申します
日本にいる山形県出身で○○という名字を持ち、今埼玉県草加市に住む男の中で最も、チンコがでかいです
書くことないし、このスレのエロゲ適当に書いていくわ
選択肢は安価、俺が書こうと思うまでにレス無かったら俺が決めて話し進めよう
流れは44のメルヘンチックギャグ調で行こう
NEPエロゲ制作本部
http://next2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1580559282/
流石スレの名プロッターか
個人的に104に好感
102も良いな
書くか
春うららかな、ある日、ある町、ある男
「…なんて美しい日だ」
昨日の天気予報は大きく外れ、太陽は桜の開花を祝うかのように暖かな陽気を放っている
花粉症に悩まされることのない俺は、ベランダで花々の香りを鼻に受け、自然への感謝を思っていた
今日みたいな一日を、無駄にしてはいけない
にわかに沸き上がった感情は俺を足早に玄関に向かわせた
現在の時刻 10時00分
遅めの朝食を先ほど取ったばかりでお腹は空いていない。これなら日中遊んでも大丈夫だろう
靴ひもをきつめに結んで外へと飛び出した
「まずはどこに向かうかなぁ」
▶ 近所にある山
駄菓子屋
>>111
近所にある山
近所の山で続き書いてく
「よし、熊出山に向かうとするか。」
熊出(くまで)山はここらで有名な山だ
アクセスも良くて手軽だから小学校の遠足で登ったりする
もちろんそれは俺も例外じゃない
そういえばあの時同級生のスカート見て怒られたりしたっけ
朗らかな空気がふわふわとした昔の記憶を呼び起こす
「!!。□□のパンツ苺柄じゃん、かわいいな!」
「○○君そういうのやめた方がいいよ。気持ち悪い」
「え?」
「○○、俺もう友達止めるわ」
「え?」
「きっしょ、あんた一生童貞になる呪いかけといたから」
・・・あれのせいで、俺はいまだに卒業どころか彼女もいないのだろうか
そもそも山にスカートで来てたアイツが周りから浮いてたんだ
それを察した俺が華麗に笑いに変えてやったのに。失敗したけど
さっきまでのテンションが嘘のように沈む。おかしい、今日はそんな日じゃなかったはずだ
いや、待て待て、熊出山の思い出はこんなに暗いものばかりじゃない
俺は自分を励ますように今の記憶をそっと心の奥へ閉まって、別の記憶を呼び覚ますことにした
そうだ、あれは中学のPTA行事で登った時のこと
「先生ー、○○君がもじもじしてまーす。」
「い、いや、これは、ちょっと膀胱が膨らんでるだけで…。山頂まで持ちますから」
「うん?そうか。あんまり我慢するなよ。」
「はい!」ブリブリ
「……」
「せんせーい、○○君後ろから出ちゃった見たいでーす」
「きっしょ、あんたはカレー柄のパンツが好きなのね」
…俺って熊出山にいい思い出なかったのか
違うんだ。返事をしたときについ肛門の方に力が入っただけなんだ
先生の我慢するなよに応えたわけじゃないんだ。信じてくれよ
独りの弁明と、反省会は熊出山の山道入り口に来るまで続いた
山道といっても細い道などはなく、峠といった方が近い
活気あふれる木々が辺りを新鮮な空気で満たしている
道は基本的に開けていて、結構眺めもいい
現実を思い出し行き先を変えようか悩んでいたが山に罪は無いようだ
山頂からの眺めを期待し、俺は熊出山へと足を踏み入れた
少し進んだところで分かれ道がある
「どちらへ進もうか」
▶ 右に行く
左に行く
左に行く
うーし、書くか
「左に行くか」
気分も戻ってきてずんずんと進む
よくわからない小鳥のさえずりが快く耳を抜けていく
「ここらで休憩にしよう」
中腹まで登ってきて大きな岩に腰かけた
「うー、のど乾いた。」
何も持ってきてなかったことを少し後悔する
時間も定かではないが、太陽を見るにだいたい12時くらいだろう
「・・・、・・・」
時折吹く柔らかな風と、川のせせらぎ、音だけじゃなくて全身でそれを感じる
「ん?川のせせらぎ?」
座っていた岩から木々を抜けたところに川が流れていた
「そうだよな、山だしあって当然じゃないか」
近寄って飲む
「生き返る!生命の息吹を感じる!!」
大して差し迫ってもいないのに、テンションとは大事だ
ごきゅごきゅとのどを潤し、山登りを再開しようとしたところで足を止める
何だろう、少しけもの臭い気が。
嫌な予感がして去ろうとすると、左に人がいた。
「ずずずぅぅぅぅ。」
そいつは川の水を舌で舐めるのではなく、吸っていた
「ミズー、ウメウメ」
「なんだこいつ」
素直な感想を吐くとそいつが俺に気づいてこちらを見た
赤褐色の髪の毛に、大きくて黒い瞳。
「ニンゲンダー」
嬉しそうに口角を上げるときらりと八重歯が光った
間違いない、においのもとはこいつだ
「…、くっせぇ」
たえられない臭いに鼻をつまむとそいつは四足歩行で近づいてきた
胸周りは茶色の毛が付いたチューブトップ
下はホットパンツだが立夏控えるこの時期にそのもこもこは少し暑いと思う
「くま…ですか?」
「クマー」
俺の問いかけに知能のない返事をする少女
「コスプレじゃん…。」
ポツリ呟いたそれを頭に付いた大きな耳で聴きとったのかクマは顔をしかめた
「クマー!」
バシュ。急に獰猛になったクマの一撃を尻もちをついて回避する
「え?」
俺の顔をかすめたクマの手が赤く染まっていることに気づいて手で頬を触る
ぱっくりとあいたその間からだらだらと赤い血が滴っている
途端にまずいと感じたが俺はメルヘンでリアルなこの状況を飲み込めないでいた
「どうしたものか」
▶ 逃げる
くまさんこちら手のなるほうへ
逃げる
読まずにレスしてんじゃねえよ!
まぁ全然いいけど
書くか
「に、逃げるか」
翻って山をかける。青空のもと、一人と一匹のクマごっこだ
「は、早いぞアイツ」
クマ野郎は四本の足で地面をえぐりながら進んでくる
「直線だと、負けちまう。山の中に入ろう」
俺は山道をかけるのを止めて木々を分け入り進むことにした
「ハァハァ」
息も絶え絶えになりながら、後ろを振り返る。
「…ここまでくれば大丈夫か」
人型の姿が見えないことを確認して腰を下ろす
「クマー」
「・・・まあ臭いしな」
鼻をつまみたくなる臭いを漂わせて、そいつが目の前に立っている
「どうなってんだよ…」
頬から出た血は固まったが、代わりに汗がドバドバと出てきた
「全力で走ったのに」
絶望がやってきたけど、案外と怖くない。まあ、俺の人生なんてそんなもんだよな。悲しんでくれる友達も出来ず、孤独に死んでいくんだ。いや、むしろ幸運じゃないか。こうして訳の分からないクマ野郎に食べられて、自然に帰ることが出来るなんて。事故や、病気で死んで骨だけになるよりよっぽどいい。殺すなら一思いにやってくれ、痛いのは嫌いなんだ。
あ、そういえばかーちゃんに挨拶してないや。ごめんな、卵焼きうまかったよ。出来の悪い息子は、今、新しい世界に飛び出すから
「オイ」
「なんだよ。早く殺せよ」
死に際さえ静かにさせてくれないのか
「オレ、オマエカジル、デモ、ツカレタ。オマエ、ハヤイナ」
「そうか、でも結局食うんだろ。俺を食って長生きしろよ」
「ショウブ、シタイナ」
「…勝負?」
「コレ、トッテミナ」
クマ野郎が耳に付けているイヤリングを指差す。
木漏れ日に当たって飾りの貝殻が虹色に輝いている
「…俺がそれをとったら逃がしてくれるのか?」
「ナンデモシテイイ」
「…何でも、だって?」
自分の中の何かでふわりと何かが灯る。なんでもってことは、つまり言うことを聞かせたり、このまま逃がしてもらえたり、はたまた体の自由を奪ったり
そういうことを言うんだよな…
「ふへぇ」
「キモイ」
「うるせぇ!そうとわかったらやるしかねぇ」
走った疲れは「なんでも」と共に吹き飛んだ。そうだ、やってやろうじゃないか。このクマ野郎に勝って、ウフフなことをしてやるぞ!
ならまずは、
▶ 足払い
距離をとる
飛びつく
飛びつく
書くか
「おりゃぁ!」
性欲にかまけて、クマの胸元に一直線に飛びつく。
「……。」
クマはその場から動こうとしない
そうか、奴も疲れているのか、ならいける!
あと数センチでその小高い丘に登頂というところで、クマは半身になって足をかけてきた。
「ぐえっ」
情けない声と共に俺の体が地面にたたきつけられる。
「バーカ、バーカ」
「くそぅ。なんだよその身のこなし、全然疲れてないじゃないか。」
多分また突っ込んでも変わらずかわされるだけだろう。そのくらいクマと俺の間に、身体的、体力的差があることはわかった
「…なら、これでどうだ!」
突っ伏していた身体を起こすと同時に、俺は地面の土を手にして、奴にめがけて投げた
「必殺、よくある目つぶし戦法!」
遅れを取らず、今度は体勢を低くし、ふくらはぎ辺りを狙って突進する
が、次の瞬間、俺はクマ野郎の足の下で無様に唸っていた
「ふぐぅ」
クマは土を片手で軽く払い、下半身に迫る人間を足裏に収めることに成功していた。あまりにも滑らかな動きから俺は越えられない生物としての劣等感を抱いた
「モウ、オワリカ?」
俺の顔にぐりぐりと足を押し付けながら、奴が言う
コスプレ用の手足にしか見えないのに、力だけは凄まじい。充血し、真っ赤になった顔を地面にめり込ませながら、俺はこいつに勝つ方法は無いのではないかと思い始めていた
多分、こいつにとってこの時間は遊びでしかないのだろう。イルカが獲物を取るときのように、いつでも狩れるから最後に遊んでやろうとそういうことだろう
しかしそれは、この勝負を諦めるという方向に意識を向かせることはない。なぜなら地面にめり込む寸前、ふくらはぎのぬくもりと柔らかさにほんのわずかでも触れることが出来たからだ
「ま、まだまだぁ」
俺はだらんと垂らしていた手を奴の脚に絡ませた
「ひゃん!」
突然の行動にクマ野郎が足を退ける
「なんだ、そんなにかわいい声も出せるのか」
「ケモノ、キモイ、シネ!」
「お前の方が獣だろうが!」
俺は顔に付いた土を払いながら奴の方を見た
顔を強張らせこちらを睨みつけているが、頬をかすかに赤らめている
「羞恥心もあるとは。これはますます、楽しみになってきたぞ!」
自分の中にこんなにもいけない感情があるなんて
しかし、今はそんなことを考えている時ではない。確実に奴からイヤリングを取る方法を考えなければ
普段かーちゃんとの喧嘩でしか使わない頭をフル回転させる
「…なあ、クマさん」
▶ 「そのイヤリング、どこで買ったの?」
「水、飲んでもいいか?」
久しぶり
「そのイヤリング、どこで買ったの?」
久しぶり
いつもレスしていただきありがとうございます
てっきりやめちゃったったかと
平日は厳しいが土日は更新していくつもりれす!
書くか
途中になったが書くぜ
「そのイヤリング、どこで買ったの?」
つぶらな瞳でクマ野郎を見つめる
「・・・」
クマ野郎は押し黙ったまま喋ろうとしない
むむ、どうやら脚を触ったことに怒っているらしい。話も聞いてもらえないと打つ手なしだ
なら先に、
「…そのイヤリング、綺麗だな」
「‥‥!」
反応がある。にらみつけていた瞼がわずかに上がり、いくらか表情が和らいだ。小学生の時の苺パンツ事件ではパンツを褒めたからあんな目にあったのだ。褒めることは間違ってない!
「ここは海から遠いのに貝殻がついてるんだな」
「コレ、ヒロッタ」
よし!口を開いたぞ!心の喜びを悟られないよう続けて質問をする
「そうか、ところでお前もう疲れてないだろ?勝負しなくてもいいんじゃないか?」
できるだけ優しく、そして疲れたようにクマ野郎に問いかける
「ショウブハ、ショウブ」
「俺が諦めるまでは、付き合ってやるってことか。優しいんだな」
計策中ではあったが、自然と言葉が出た。こいつはこの勝負に案外と真剣なのかもしれない
「でも、俺は、大分疲れたよ。走ってへとへとだし、のども乾いた。なあ、そのイヤリング、近くで見せてくれないか」
「…ムッ!」
「そんな目で見るなよ、むざむざと殺されるにしても、最期に少し綺麗なものを見させて死なせてくれよ」
両手を挙げて、少しずつ、クマ野郎に近づいていく
刹那、ふっと糸が切れたように前のめりに倒れこむ。鈍い音とともに右顔面を強打したが、身体は肉塊のごとく脱力した
「…オイ」
突然のことにクマ野郎がこちらに近づいてくる
いける、いけるぞ!脳まで響く頬骨の痛みを興奮に変えて、寸でのところでこの状態を保っている。少し躊躇したが、布団になだれ込むように倒れた甲斐があった
流石に至近距離からの一撃ならクマ野郎の耳にも手が届く
クマ野郎は一歩、また一歩と俺の方に近づいてくる。この期に及んでも、こいつは結構慎重だった。そして、半目で横たわる俺の目の前に、自分の顔よりも大きいその足を置いた
「……、……、
▶ 飛びつく!!
我慢だ!!
我慢だ!!
書くか
我慢だ!!そうだ、我慢だ!
慎重なアイツがもう少し、もう少し油断したその瞬間を狙うんだ!
中学の時の脱糞は今この時のため!
心は燃えて、体は冷たく、その時間は何分にも感じられた
クマ野郎が腰をかがめる、手を伸ばして、わずかに前のめりになる
ここだ!
虚ろな目をカッと開き、黒い瞳のその向こう、赤茶けてもふもふな耳に手を伸ばす
「ふぐぇ!」
刺すような痛みがみぞおちに走る
そりゃそうだ。いくら奴がかがんだとはいえ、体を起こし彼女に飛びつくより、彼女が男の水月をひざで突く方が圧倒的に早い
だが、きめ細かな少女のふとももから離れる俺ではなかった
「クソ!ハナセ!」
喰らいついている俺は言われた通り、右手を太ももから離しもう一度耳に伸ばす
クマ野郎はイヤリングを取られまいと手で耳に蓋をする
「それが狙いだ!」
俺は耳に向かおうとしていた右手を、少女のその脇と肋骨との間で激しく上下させた
「!!?」
急激に筋肉が緊張していくのが分かる。少女は半ば反射的に脇を閉じた。くすぐりというのは獣にも通用するらしい
離れまいとしていた俺の左手はその太ももから目標を首筋に変える。抱きかかえるようにして少女の身体を固定し
くすぐりを止めた右の手は迷うことなくパール色に光るイヤリングを掴んだ
二人そろって地面に倒れこむ
「うぉ」
声にならない声を上げる
「う、うおおおおお!!取れたぁぁ!」
俺は少女にまたがりながら歓声を上げた。それは耳飾りを奪えた喜び、知恵に勝るものはないと確信した高揚、過去の失敗から大いなる成功を得た名誉の感謝、
ではなく、これから起きる情事に対する、初々しい咆哮なのであった
股に挟まれた少女はなすすべなく、飽きれた奴だと男の顔を仰いだ。その口元をわずかにほころばせながら
そういや選択肢がないからクマ野郎の名前決めてくれ
可愛らしい名前頼む
>>135
途中からクマ野郎が少女になってるな脳内変換しといてくれ
安価下
ユウヒ(熊羆)
可愛い名前ありがとう、書いていくわ
続き書いてく
「さて…」
股の間には先刻何をしてもいいという契約の元勝負を挑み、無残にも負けた少女がいる。脚を伝ってそのお腹から体温と、しっとりとした汗とが感じられた。
少女はさっきから顔を赤らめるばかりで、口を開こうともしない。負けたからには約束を反故にしたりはしないということか。俺が今から何をするのか染めた頬でセンサーのように感じ取っているのだろうか。
「へへへ、いい子じゃないか。じゃあ、さっそくいうことを聞いてもらおうか。」
抑えられない感情を口元に浮かべながら俺は少女の肩にぬるりと手をもっていった
「ぷはぁ!やっぱ気持ちいいな!」
俺たちは出会った川で水浴びをしていた
「いやーさすがに臭いからな、できることもできやしないぜ。おい、早く来いよ」
少女は近くの灌木に身を潜めて一向に出てこようとしない。もぞもぞと影が動いたかと思うと、出てきた姿に俺は頓狂な声を出してしまった
「な、なんだと!」
それは少女がシルクのような肌で全身を纏いながら胸と秘部を隠して出てきたからだ
毛だと思っていたチューブトップとホットパンツは、まあ何となくはわかっていたが着脱可能だったのだ
しかしそれだけではない。さいぜん俺を創痍せしめた手と足もその身体からスルリと抜けて今や十代のそれと変わらない
「やっぱコスプレじゃん…」
こんなこといっても睨んでくるクマ野郎はもういない
少女はチラチラとこちらを見ながら歩いてきて川の前に立った。彼女の動作はぎこちなく、けれども打って変わって清楚に見えた
蛇が這うようにそろりと足先を水面につけ、わずか波が立つ。するとくるぶしくらいまでつけたところで足を上げてしまった。どうやら思ったより水が冷たいと感じたらしい
「鈍い!待ってられるか!!」
「ヤ、ヤメ!」
近寄って彼女の手を引き、二人とも川に倒れこむ。もみくちゃになりながら立ち上がって水をかけあう
あぁ、母さん。幸せってこういうことなんだ
しばらく経って、わずかに静まった
「そういや、名前はなんていうんですか?」
いかん。つい人見知りトークが出てしまった。こういう間が俺は苦手なんだ。普段人と喋らないからつい敬語まで
「…ユウヒ」
ユウヒ、か
彼女は口をすくんだまま小さくいった。まだ体を見られることを恥ずかしがっているのだろうか。俺はこんなに堂々とさらしているというのに
「良い名前だな、好きだぜ。」
人見知りを悟られないよう口を衝いたが、なんて臭いセリフだ。まあクマ相手だしいいか。ユウヒも誇らしいのか嬉しいのか目を泳がせながらコクコクと頷いた
そして川から上がってユウヒを芝の上にそっと寝かせた。そう、水から揚がったのだ。そしてこれからまた一つ水揚げをするんだ
ユウヒが陰から出てきたときから弓形になりっぱなしの筆先を芝の生えぬまっさらな丘にそっと付けた
ユウヒの不安な表情を見て俺は手を握った。汗ばんで互いに緊張しているのが分かる
俺は今から、童貞を卒業するのだ
Hシーンが!書けるのか俺に!?
がんばれ!
初め書くの難しいよな
二次元ドリームとフランス書院読んでおけば書けるはずだ…
>>143
また変なこと覚えちまった…
書くか
少し日が傾きだして、2時か3時か。そのくらいの時間。オオルリのさえずりも、撫でる風も、万華鏡のような木漏れ日もすべては俺たちのためにあるような気がした
ユウヒの割れ目の、その入り口に、いまかいまかと俺の性器が待ち構えている。耐えきれなくなって押し当てようとしたとき、ユウヒの口が開いた
「…マズハ、キス」
ハッとしてユウヒの口をだらしない口でふさぐ。薄紅の二枚の花は甘くしっとりとして、優しく俺を迎えてくれた
中にある密を吸わんといやらしく触手を伸ばすと、それに応じるかのように花はさらに開き、互いに密を交換し合った
キス自体初めてだった俺の身体にとってこの深く長い口づけは一層の興奮と現実感を与えてくれる。離しては息を整えもう一度近づける
そのたびにユウヒの手がピクリと動いて強く握ってくれることがなんだかうれしくて面白くもあった
惜しむように唇を話してユウヒの顔を見る。きっと俺は情けない顔をしていただろうな。恍惚として定まらない視線と、こぼれた唾液があまりにつやっぽくて、もう一度だけキスをした
本当はこれから愛らしい乳房をこねたり、耳や首筋を甘く噛んだりしたかったが、俺はそんなの全部ふっとばしてユウヒの一筋の綺麗な割れ目に夢中だった
「ハジメテ、ダカラ…」
弱弱しく、けれども確実に聞こえる声でユウヒが呟く。初めてだからなんだというのだろう。優しくしてほしい?安心してほしい?
彼女の顔はそのどちらともとれるような柔和で、それでいて少しひきつった、作り笑いのような顔をしていた
俺の肉棒は今までない痛みと、熱とを帯びていた。その叩き抜かれた鋼鉄の剣を、つまようじほどの筋にギュッと押し付けた
洞穴の位置は本当に、知識としては知っていたけれど随分と下だった。割れ目は玉ねぎのような形になってぴったりとチンコに引っ付いている
必死にユウヒの恥丘の麓に自分の竿をあてがうと粘土に指を突っ込むようにゆっくりと奥へ進むことが出来た。押し返す膣の壁は通った後はむしろ逃がしまいと吸盤のように吸い付いてくる
「くふぅうぅ…」
俺は情けない声を出しながら、ちらとユウヒの方を見た。口をつぐんで目も閉じている
竿が奥まで入り切ったところで声をかける
「い、痛いか?」
キスを忘れた反省を踏まえて聞くと、ユウヒは首を横に振った。無理すんなよというと首をわずかに縦に振る
仕草のいちいちが可愛いくて愛しくて、俺はその切なさのはけ口を自分の竿へ持って行った
さっきまで聞こえていたさえずりや、風はこの瞬間にわかに消し飛んで、もう目の前の一人の少女にしか向いていなかった。一世一代の初めての腰振りだ
鋼鉄の性器と狭窄した性器は互いに呼応し合うかのように音を立てる。
「ンッ、ンッ」
突くたびにユウヒの嬌声が耳に響き、スピードが上がる。腰がふわふわと浮いて、チンコの比重がどんどん大きくなってくる。がむしゃらに少女のひだを感じながら届け、届けと願う
「で、出る!」
その時むくむくと上がってきた精子は少女の子宮に放たれた
「…ッ!!」
勢いよく出た精子はびゅーびゅーと子宮に最後のアタックを決めている。俺とユウヒは抱きあって精液の流れを感じた
それからはただ遮二無二愛し合った。体勢を替えてユウヒの透き通った背中を見ながら子宮をノックする。
ユウヒも慣れてきたのか少しずつ甘い声を出すようになったので、わざと口をふさいだり、双丘に手を伸ばして頂上の赤い実をこねくり回したりもした
その度たびにユウヒの身体は違う表情をみせるものだから俺は魔法にでもかかったように
何度もユウヒの中に射精することが出来た
甘噛みもした、桃の尻も揉んだ、へそのにおいをかいでユウヒに嫌がられた。脇と横腹はやっぱり弱いらしく、撫でるだけで声を出した
日が陰り、オオルリが巣に帰って風が寒気を帯びるまでずっとずっと俺たちは離れずにくっ付いていた
見切れてたわ
書くか
「それ寒くないのか」
十分に楽しんだ後、付いた汗を惜しみながら流し冷えた体にいそいそとパンツをあてがいながら聞く
「ぜんぜん、だいじょうぶ、これ着るとあったかい」
ユウヒがチューブトップとホットパンツセットを身に付けながらいう
少し流暢に感じるユウヒの声は薄氷が太陽によって溶けていくように朗らかに耳に届く。先刻までつながっていた二人は、周りから見るものがあれば確かに愛を育んでいたに違いない
しかしこの男は違った。夕風にさらされた水がサッとユウヒの俺に対する熱まで奪っていくのではないかと恐れた
俺、さっきまでは何も考えず腰降ってたがあれでよかったんだろうか。うぉぉ何せ初めてだったんだ。あれ以上は無理だ!
でも最初のキスも忘れてたし、へそのにおいをかぐのも嫌がられた…。つーかまさかクマにセックスの手順を教えられるなんて!!
このようなことが男の頭の中を駆け巡っていた。何をしてもよいと始まったこのゲームだが相手の心まではどうしようもない
初めはただ性欲に意識を向けることでどうにか闘志を燃やすしていただけだ。しかし実際に行くところまで行ってしまった以上、それは唯一的な問題ではない
ユウヒの気持ちにまで踏み込んでいいものだろうか。そもそも行為中の行動に愛はあったのだろうか。いやしかし、今日あったばかりの男に処女まで散らさせた相手に、恋慕の情など沸くはずが…。
俺はこんなにも今ユウヒのことが好きだが、向こうは一体どう思っているのだろうか。と
今まで女性経験がなかったものの性なのか、確かなものがなければ安心することが出来ないのであった
「…ユウヒ、ちょっと来てくれよ」
とことこと歩いてくるユウヒになんだか悪いような気がして、呼び寄せておいて俺も立ち上がってユウヒに駆け寄った。それからポケットに入れておいた証をもとの所へそっと返した。
「やっぱり似合ってる」
パールだったイヤリングは夕日に照らされて琥珀色に輝いていた。ころころと違う表情を見せるそれはユウヒにぴったりだと思った
ユウヒは耳に着いたイヤリングを手で触った後、俺の方を訝しげに見てきた。それから気づいたようにと目を開くとくすくす笑いだした
「な、なんだよ」
俺はユウヒに心の中を見透かされているような気がして恥ずかしかった。だから靴下を履くふりをして背を向けようとしたらユウヒが抱き付いてきた。
それも結構思いっきり。それが最高にうれしかった
それから俺は暇があれば、というかほとんどいつも暇なので熊出山に行った。でも俺からユウヒを見つけることはできなくて、いっつもユウヒに驚かされた
なんで初めて会ったときは俺が先に見つけられたのだろうか。まあそんなことはどうでもよくて、今はユウヒとなるべく一緒にいたい
草いきれに盛るセミの声は近く、俺は玄関を開けてユウヒのいる山へ駆けていった
Good end 完!!
ということで次からはまたいつもの短編に戻ります。暇があればいつかTure End 書きたいと思います
書くか
危なっかしい子供がいた
通勤ラッシュ極まりイラつく黒山たち
人と車が弁当箱の仕切りで分けられたおかずのように行儀よくごたついているその境界
ゴマ豆腐のような縁石の上をこちらに向かって軽やかな足取りで駆けてくる少年が一人
危なっかしいと思っているのはきっと俺だけで周りは自身の目的達成のために風切って歩かねばならないし、
当の本人も下唇を巻き軽く微笑する得意げな表情から俯瞰した状況把握というものが欠如しているだろうことは想像できる
出来の悪い子供を大人が正しい方向に導いてあげなければならない。俺はそういう大義名分を借りてちょっとイタズラしてやることにした
前や後ろからしけた波のような人だかりがぶつかっては渋滞しけれども勢いを止めることなく流れてくる、その中をどうにか抜けて未撤去の電柱に寄り掛かった
俺はかすかにほほ笑んだ。それはきっとこれから起こることへの独善的な感情とそれに伴う少年への期待があったからだと思う
周りの人の倍のスピードで進む少年が無電柱化のための配電箱に差し掛かった時さっと俺は飛び出した
俺がにやりと口角を上げ道徳的なその言葉を吐きだそうとしたときわずかに早く少年が口をついた
「邪魔するなんてよくないなぁ。あんた俺より目立ってるぜ」
それだけ言うと少年は人だかりの中にかけていって振り向いたときにはもう消え失せていた
それと同時に行きかう人の数人がこちらをチラチラと一種の憐みのような、また侮蔑のような目で見てきていることに気づいた
恥ずかしさがこみあげてきたがどうすることも出来ず、目的を失った男はただ境界にポツリと佇むのであった
「密ですよ、密…」
そう言って百合子は俺の唇に人差し指をそっと押し付けた
俺はあの時の事を思い出しながら犬を抱きしめ、星野源を聞いている。
…なんだか最近、頭がボーッとして息苦しい……
これは、恋なのだろうか
書くか
サイトで見つけた透明になる薬は眉唾物ではなかった
俺の身体はたちまち消えて何に触れることも出来なくなった
すり抜けだって自由だし、女の裸を見ることはできる
自分の身体さえ触れないのですぐに見ることはやめた
一通り遊び終えたので考えることにした
お腹が空いたはいいが飯を食べる手段がない、どうしたものかと困っている自分を感じてふと男は思った
はて、一体どうして俺は地面に立つことはできるのだろうか
何にだってすり抜けられるが落とし穴のように地面に突き刺さることはない
解決の糸口が見えたような気がしてキャベツを地面に置いてそれを踏んづけてみた
踏める、踏めたぞ。つまりどういうことだろうか
そんなとき宅配のピンポンがなった。俺はついいつもの調子で扉を開けた
すると配達夫が大声をあげて俺に荷物を投げつけて来たんだ
しかもその荷物は久しぶりに俺に痛みを感じさせてくれた
まさか人に投げられたりしたものは当たるのか?と思って近くの公園でしていた野球にこっそり混ぜてもらった
ピッチャーの前に立ってボールを投げつけてもらったが、通り抜けてストライクに入ってしまった
その時なんとなく俺は気づいてしまった
すると俺の身体は穴に落ちたような感覚になって視界がすっかり真っ暗になった
なるほどだからキャベツを地面に置くことが出来たし扉を開けることが出来たのか、信じる力は無限大だな
俺はマントルに向かいながらそう思った
見てるぞ
見られてたのか適当になりつつあったからまた頑張るか
何でドア開けられたのか
何でいきなり立ってられなくなったのか
全然わからん俺はバカ
うーし書くか
>>157
結局透明になって出来ることを自分で決めつけてたっていうつもりで書いてたんだ
まあ読み飛ばしといてくれ
先生って、女の人が好きらしいよ!!
信号待ちの女子小学生が友人の耳元でそうささやいていた
すると周りにいたほかの子たちが一斉に寄ってきて、今なんて言ったん?の嵐
ささやかれていた女の子は両手を口元に当て喋るまいとしていたがすぐにまた隣の女の子に小さな声でそれを伝えた
丸聞こえのヒミツは右から左へひそひそがうつってあっという間に全体の共通話題となった
女の子たちの嬉々とした様子からきっとその先生は学校でも人気の先生なんだろう
俺は微笑した。可愛らしいと思ったのが半分、それを受けて孤独に耳を傾けている自分に半分
「先生、バナナはおやつに入りますか」
本当にそんなことを言って笑いをさらっている奴がいた
かくいう俺だって先生に言いつけてやろ、とか足が速い方が強いしなどと言っていたと思う
そんなくだらない定型された行動たち
何十何百と繰り返されて、いつか飽きて面白みのなくなる話
大学か社会人になれば「まだそんなことやってんの」とか冷めていくそんなこと
そして少女たちもいずれその中から、俺が今感じているような得体のしれない孤独や
喪失感にも似た空虚で自堕落な生活を送るものが出てくるのだろう
信号が青になったので少年時代の郷愁を込めて彼女らを一瞥した
少女らは誰もみな笑っていた
あーなんでだろうな、きっと今だってこういうことの方が強く幸せを感じると思うのだけれど
書くか、GW中は一日ひとつ書きたいところ
化け物との対峙、恐れ多くもどこか心くすぶるその言葉
いっそ俺が化け物になればいいのではないか
深夜徘徊なんてしているとどこからともなく車が現れて対向車には見せないハイビームをこれでもかというほどに当ててくる
たまにぎょっとしたのかハンドルを切るやつもいれば、見えていないのかどうでもいいのか夜風を切って暗闇だけを置いていく
ああいうときにふと俺は、自分が化け物じゃないのかと思う時がある
化け物とは相手からの認識でたとえこちらが思っていなくても俺は化け物になることがあると。差別や妖怪の類だってそう変わりはしないだろう
そこに気づけば後はもう早かった
普段はサラリーマンなんてやっている。終わらない仕事に一人の帰路と憂鬱な食事。いいだろう俺が化け物になって何が悪いんだよ
誰だってドジは踏むし、ミスはする。しかし支えてくれる人間がいない者というのは心にそういう深い泥みたいなのを詰め込みながら生きていくんだ
そしてある時溢れ出して、奇妙な行動をとるものだろう?男はそう自分に言い聞かせながらこれから自分がすることへの興奮を抑えられずにいた
ある休日、はしゃぐ子供とママが集う昼下がりの公園で、男は異形の着ぐるみを着ていた
子供たちがいい具合に距離を取りつつこちらをうかがっている
ガオーとか叫び声をあげたら奴ら、一斉に逃げてやがる
気の強そうな子が一人俺に飛びかかってきた、だから俺は倒れてやるのさ
そう俺は化け物である
となるとまぁやることは一つである
群がる子供たちの絶え間ない攻撃に一つ一つ丁寧に倒れてやるだけなのである
書くか
「湖ってさ、水の海から来てんのかな」
「うーんそうかもしれんな。しかしそれがどうした」
「もしそうならさちょっと湖って可哀そうだと思わないか?」
「どういうことよ」
「いや確かに海はとてつもなく大きいし、海のおかげで雨が降ったりするわけだけど
規模の大きさだけで海が基準になるのはちょっと納得いかないような」
「うーむそうかな。しかし湖という漢字は実に美しいぜ。静謐な水面に満ちた月が穿つように映ってる様子がありありと伝わるじゃないか」
「古いは何なんだよ」
「それはぁ、まあちょっと古めかしい意味だろ?」
「適当な奴だな、とりあえず俺は湖に新しい名前を付けてやりたいと思う」
「ほぅ、いい案があるようですな」
「うむ、では発表します。湖に変わりまして非海というのはどうでしょう」
「・・・はぁ」
「海とは非なるもの湖には湖の良さがある、どうでしょうこの言葉」
「いやいや、待てい結局海に意識が向いてるじゃないか。もっと湖のいいところを押し出した名前にしてやるべきだろう」
「そうといわれてもなぁ、では青泥臭というのはどうですか?日によっては臭い日があってたまらないんだ」
「なんつー酷い名前を付けるんだ。お前さん沼と湖の違いも対してついてないんじゃないか」
「とは言われてもそう簡単に…そうだ、いっそ海の名前を変えてやるっていうのはどうだい?」
「また大層なことを考えたね。日本人みんなが使うのにいつまでかかるのやら」
「まあまあいいじゃないか。俺たちの間だけで使ってやろう
ということで今度から海は母生というのはどうでしょう」
「いかような意味を込めたんで?」
「母なる海というだろう?海はすべての元だと、生きるものの母だということで母生というわけさ」
「はぁ、確かに生母はあるから逆にしたのか、なんか納得はいかないがまあいいや。じゃあ湖はそのままでいいんだね?」
「何を言ってるんだ。そりゃもちろん水母生になるに決まってるじゃないか」
「駄目だこりゃ」
何この釣られた気分…
駄目だこりゃw
書くか
続けててエライ
彼女は忙しかったのだ
仕事をしていたからでもあるし、日々の喧噪というものを聞くのが嫌で無意識に孤独になろうとしていたからでもあった
だからヒヨドリに啄まれ落ちた花柄が風で集まっているのをハイヒールで誤って踏みつけるまでそれに気づかないでいたのだ
顔を上げると白亜のビルの間にひっそりとたたずむ小さな桜並木を見つけた
こんなところにあったかな?と思いはしたが後ろに聞こえる雑踏から押し出されたように感じ、ついその小道を進んでみることにした
桜の散った並木は井水のひんやりとした冷気に熱を帯びた風が混ざり合って心地よい初夏を演出していた
入ってすぐ気づいたが桜は手前に門のように構えている二樹だけでその向こうには紫藤が水路をカーテンのように覆っていた
彼女は近くの腰掛石に静かに座りもったいないことをしたなぁと後悔の念にとらわれていた
それは彼女の中で消し飛んでいた春という季節に思いをはせたり、冬が終わり春に流れるその移ろいを捉えたいと考えていたからかもしれない
月に異にみせるその表情をつい自分の中の特別にしたくなったのかも・・・。
だから時折、彼女はまるで異世界の扉でも叩いたのかと思うほどパッと現れるその小道に入っていくのだった
>>166
ありがと
暇ではあるけどネタは出てこない
エロゲのもう一方の選択肢書いても良いのよ
具体的に考えてないけどぼちぼちやってみるか
そう言い残し>>1は塵となった
うーし、書くぞー
春うららかな、ある日、ある町、ある男
「…なんて美しい日だ」
昨日の天気予報は大きく外れ、太陽は桜の開花を祝うかのように暖かな陽気を放っている
花粉症に悩まされることのない俺は、ベランダで花々の香りを鼻に受け、自然への感謝を思っていた
今日みたいな一日を、無駄にしてはいけない
にわかに沸き上がった感情は俺を足早に玄関に向かわせた
現在の時刻 10時00分
遅めの朝食を先ほど取ったばかりでお腹は空いていない。これなら日中遊んでも大丈夫だろう
靴ひもをきつめに結んで外へと飛び出した
「まずはどこに向かうかなぁ」
近所にある山
▶ 駄菓子屋
「駄菓子屋に行くか」
俺ははやる気持ちを押さえて一旦駄菓子屋に向かうことにした
歩いて数分のところにある駄菓子屋「つんつん」
昔から通っている駄菓子屋で、同級生のお母さんがやっている店だ。いつか駄菓子屋だけで成り立つのか聞いたことがあったがどうやらレンタルや配送なんかでどうにかやっているらしい
さて、これから店に入るわけだが。どうなんだろうか。今日は天気もいいし遊びに行っていると思うのだが
そう思いながら、俺は店のガラス戸をそろりと開いた
「いらっしゃいま・・・なんだお前か。きっしょ」
「す、すみません・・・いたんですね」
いきなり俺の心に鋭く切り込んでくる彼女の名前は、木元若菜(きもとわかな)、同級生の女の子だ
家が近いので登下校は一緒になることが多かったし学校も同じ、いわゆる幼なじみのはずなんだが
「早く帰れよ、家が腐る」
彼女がいるときは怖くて近寄れないのだ。今日は友人たちと出かけていると思っていたのだけれど
「そ、そこまで言わなくても」
縮こまった体でそそくさと駄菓子を物色する。保育園の年長くらいまでは一緒に団子を作るくらいには仲が良かったのに
今ではヒエラルキーが離れすぎていて捕食すらされない彼女の前に俺はただ怯えるしかないのだ
「あ、あとラムネ一つください...」
ラムネは彼女の座っているレジ台の隣にあるガラス張りの冷蔵庫から取り出すのだ。どうやら電源がそこにしかないかららしい。いつもなら若菜のお母さんが優しく取ってくれるんだけど
「ちっ、めんどくさいわね、何本よ?」
「え?今、一つって...」
「・・・ちっ!」
い、いつも以上だ。確かに普段から侮蔑の目を向けてくるのは間違いないが今日はそんな生易しいものではない、一種異様な雰囲気を感じ取った
なのに俺は人間にそっと吸い付く蚊のようについ彼女の琴線に触れる質問をしてしまった
「な、何かあったんですか?いつもより怒ってるというか?」
「うっさいわね、あんたに関係あんの?ゴミはしゃべらないからゴミでいられるのよ喋ればもう公害よ」
「あ、あ、ごめんなさい」
「・・・友達と出かける予定だったのに母さんに店番頼まれたのよ。これでいいでしょ」
俺の顔がよほどひきつってしまったことに罪悪感でも感じたのか彼女が応えてくれた。やはり根っことしてはいい奴なのだ。団子丸めるの手伝ってくれたし
「そうなんだ、あ、あのもうちょっと優しくいる方がお客も入りやすいっていうか、その・・・。」
「ハァ?あんた以外にこんな口調でいると思ってんの?きっしょ」
「それって、俺が特別ってこと?」
い、いかん。レスポンスされたことがうれしくて調子乗った発言をしてしまった。俺は自分の頭が斧か何かで真っ二つにされるのではないかと思った
「そりゃ人間以下なんだから特別でしょ。友達のパンツ覗いたり山で脱糞するような奴」
「うぅ・・・またその話を」
だ、駄目だ彼女と話しているとピーラーを使わず剥いたジャガイモみたいに精神をすり減らされるから困る。自分で袋詰めした駄菓子とラムネを持って出口へ急ぐことにした
「あんた今からどっか行くの?」
彼女が聞いてくる。俺は今掘り起こされた思い出と彼女の怒りの理由を思い躊躇したが、小さく熊出山に行く。と答えた
「なんだまた野糞でもしに行くの?トイレットペーパー買えば?」
また強くなった口調を背に涙をこらえて俺は外に飛び出した
「さて、行こうか」
負傷した心を抱え俺は熊出山に向かって歩き出した
書くか
熊出(くまで)山はここらで有名な山だ
アクセスも良くて手軽だから小学校の遠足で登ったりする
もちろんそれは俺も例外じゃない
若菜さんに言われたが過去に熊出山に登った時にいろいろとあったのだ
えぐられた心からぽろぽろと苦い思い出が零れ落ちてきた
「!!。若菜のパンツ苺柄じゃん、かわいいな!」
「○○君そういうのやめた方がいいよ。気持ち悪い」
「え?」
「○○、俺もう友達止めるわ」
「え?」
「きっしょ、あんた一生童貞になる呪いかけといたから」
・・・あれのせいで、俺はいまだに卒業どころか彼女もいないのだろうか
若菜さんのきっしょの口癖は今も健在のようだ
そもそも山にスカート出来てたアイツが周りから浮いてたんだ
それを察した小学生の俺が華麗に笑いに変えてやろうとしたのに。失敗したけど
あのころからさん付けするようになった幼なじみに向けて俺はどうすることも出来ないもどかしさを感じている
それから、そう、あれは中学のPTA行事で登った時のこと
「先生ー、○○君がもじもじしてまーす。」
「い、いや、これは、ちょっと膀胱が膨らんでるだけで…。山頂まで持ちますから」
「うん?そうか。あんまり我慢するなよ。」
「はい!」ブリブリ
「……」
「せんせーい、○○君後ろから出ちゃった見たいでーす」
「きっしょ、あんたはカレー柄のパンツが好きなのね」
違うんだ。返事をしたときについ肛門の方に力が入っただけなんだ
先生の我慢するなよに応えたわけじゃないんだ。信じてくれよ
独りの弁明と、反省会は熊出山の山道入り口に来るまで続いた
山道といっても細い道などはなく、峠といった方が近い
活気あふれる木々が辺りを新鮮な空気で満たしている
道は基本的に開けていて、結構眺めもいい
現実を思い出し行き先を変えようか悩んでいたが山に罪は無いようだ
山頂からの眺めを期待し、俺は熊出山へと足を踏み入れた
少し進んだところで分かれ道がある
「どちらへ進もうか」
▶ 右に行く
左に行く
書くか
先週書けなかったですが
書きます
見てるぞ
「左に行くか」
耳に抜ける小鳥のさえずりと額を照らす木漏れ日が少しずつ心の負傷を癒してくれる
山っていうのはどうしてこう心落ち着かせてくれるのだろうか。深呼吸するたびに新しい空気が胸にたまった毒を吐き出してくれるみたいだ
「ここらで休憩にしよう」
中腹まで登ってきて大きな岩に腰かけた
登り始めた時間が正確じゃないけど、駄菓子屋に寄り道もしたし12時30分くらいだろう
「うー、のど乾いた。あ、そうだ」
俺は手首にかけていたビニール袋からラムネを取り出しふたを開けた
炭酸と糖がのどを刺激して全身に安らかな平穏が訪れる
「・・・、・・・」
身体が満たされると意識が外へ向いてゆく。標高の上がった風が火照った体を冷やし、川のせせらぎが涼を運んでくる。
「ん?川なんかあったっけ?」
耳に流れ込んできたさらさらとした擬音を頼りに木々を掻きわけていくと身長の倍の幅の川が流れていた
「いつもは大勢で登ってたから気づかなかったのか」
熊出山の新しい発見に少し心躍る
近寄って汗ばんだ手を洗い、その後顔にぶちまけた
「き、気持ちいい」
4,5分ほど無為に水を眺めた後、腰を上げた
「そういえば少しけもの臭いような・・・。気のせいか」
俺は踵を返し、少し険しくなる山道に対しまた新しい発見があるのではと心高ぶらせ山頂を目指した
落ちてないなら書くか
落ちてないのか…
ねっぷのスレ保持力をなめてはいけない
山頂からの景色は伸びた身長の分だけ来た道を詳細に教えてくれた
「なんだかこうしてみるとそんなに大きくないんだなぁ」
小学生の頃はこの熊出山がもっと大きくて、一度迷ったら三日歩いても出られない魔界だと思っていたこともあったのに
結局あれから山頂までは繰り返された道で目新しさや込められた思い出なんてものはなかった
ひょいと左を向けば隣町にある小さな観覧車が見える。年に数度、家族であの観覧車に乗るのが楽しみだったのだ。中学で部活に入ってからはあんまりいかなくなったけど
きっと俺の家から車で30分もかからないだろう
なんだか急に世界が自分の手の中にすっぽり収まる小さなもののような気がして俺は足早に下山を決めた
下り始めて20分程して自分が迷っていることに気づいた
「・・・・・・あれ?」
目の前の景色が登りの景色と似ている、似ている気がするがどこか違う気もする
下ってきた道を振り返ると、これもまた、登った時見たような気がするのだが、どこか違う気もする
人に踏み固められた道を歩いていたのだがあまり考えず登っていたことがあだになったようだ
「待て待て、上から見たときはあんなによくわかったじゃないか。なんで今わからないなんてことがある」
努めて冷静を孤独に装う。そしてどこから下っても下に行けばわかるはずだという答えにたどり着き、拾った棒が倒れた方角へ歩き始めた
それから数分してさっきの川のせせらぎが聞こえてきた
「ほら見ろ!こんなもんだろう!」
登るときは左側から聞こえていたのに今も左側から聞こえていることはつまり道を間違えていたということなのだがそんなことはどうでもいい
不安のおもりが落ちた俺はそこに確かな正解を求めて川におびき寄せられるようにするすると近づいた
大分迷走している気が・・・もとからだからいいか!!
久しぶり
約1ヶ月もたっているとは
書くか
同じ川だと祈りを込めて近づいてそれが正しかった時の嬉しさと言ったらもう
俺は羽を休める小鳥のように急に心が穏やかになるのを感じた
元来た道を確認し安堵して、一息つく。
するとさっき来た道の方からガサゴソと物音が聞こえてきた
イノシシなどではと考えた俺は身じろぎしたが結局呆然と口を開けるだけになったのである
草むらから出てきたのは熊のコスプレをした女の子だった
「オマエ、ウマソウダナ」
「…はい。」
日常の反射でおかしな返事をしてしまった
ナチュラルな赤褐の髪の毛に、大きくて黒い瞳
チューブトップとホットパンツのようなもので大事なところは隠れているがどう見てもこれは人間がしたクマのコスプレだ
日本ではそう見ることのない風体に異様な雰囲気を醸しながら彼女はこういった
「タベテモ、イイナ?」
「え・・・へへ。あは、ははははは!何が、タベテモイイナ。だよ恰好だけじゃなくてロールプレイまでばっちりとはよくできたコスプレイヤーだなぁ!」
俺は地面にへばりつくようにしてゲラゲラと笑ってしまった。まさか熊出山にこんな頭のおかしい面白い奴がいるとは
「いやー、はは。ありがとうございます。すごく元気出ました。ははは。」
「クマー!!」
なおもロールプレイを続けたがるのでこちらも乗ってみることにした
「く、クマさん、怖いです。食べないでください!ぜんぜんおいしくないですからぁ!!」
普段なら初対面の女性など身じろぎしているところだろうが相手が度を超えての変人なので一般的な感情はどこかへ吹き飛んでいた
「クマー!!」
怒っているのか両手を上げている。威嚇のつもりだろうか。のしのし歩いてくる姿があまりにも頓狂だったので目の前に彼女が来た時点で俺はまた頭を下げて笑いだした
バシュ!
鋭い音がしたが顔を下に向けていたので何が起こったか分からなかった
すると頬の辺りから鼻にかけてツーっと赤い汁が滴ってくるのが分かった
そこに風が吹いてきて俺の頬をやたら冷ましてくるので気になって触ってみるとべっとりと赤い血がついていた。
「うわぁぁぁああ!」
俺はこの時初めて彼女が本当の熊なのではと思った
しかし声を上げてはみたがこのあと適切な対応がどういう行動なのかまったくもってわからなかった
逃げる
▶クマさんこちら手のなるほうへ
はちみつくまさん…
あげるな書かなきゃならないだろ
書くか、一年間暇だと思ってたんだが4月の部署異動で土日もままならなくなったんだよなぁ、会社辞めたい
背中から冷ややかな汗と共に恐怖の波が全身を覆ってくる
俺はそのとき、逃げようと思った。しかし今手のひらとすねにぴったりとくっ付いているこの茶色い地面が接着剤のように張り付いて取れなくなるのを感じた
ささやかな葉擦れは俺を見下ろす不敵な笑いに、マイナスイオンを放っていそうな湿った地面は足がもつれるぬかるみに
顔を上げて堂々と立っているコイツを見ると山全体が彼女のテリトリーなのだと理解することが出来た
地面が接着剤のように感じるのは俺がびびっているからだ
迷っているのではという不安が遭難しているという確信に変わるときのような自然に対する畏怖が沸きあがってきたからだ
その不安のマグマは身体の中で燃焼し、蓄えられ抑えきれなくなって膨らんでいく、そしてある時コルクの抜かれたワインのように高くはじけてゆく
いつか雪山で遭難した人間が最期真っ裸になって走り回ったという話を聞いたことがあるがあれは事実だったのだ
外界への強い恐怖は自らの内なる基地外を引き留めておく糸をぶっちぎるトリガーなのだ!
俺はクマ野郎に背を向け疾風のごとく駆けた。そしてアイツに引き裂かれる前にくるりと振り返り、頭の上で両手を強く打った
「クマさんこちら手のなるほうへ!!」
逃げるためじゃない。楽しむためだ。最期はやっぱり楽しいのが一番だろうからなぁ!
しかしクマ野郎はジッとそちらにとどまって動こうとしない。豆鉄砲をくらったからじゃない、仁王立ちだ。待っているからもっと遠くへ行けという風だ。
「うひー!いいんですか?待っててくれるんですか?なら下山しちゃうよ!僕走るの早いからさ」
振り返って走り出す。三枚のお札in熊出山のスタートだ
▶上に行く
下に行く
書くか、たまに短編挟みながら書こう
もう少し頻度上げたいしな
昨日蹴飛ばした友人に謝りに行こうと思った
正確には謝りに行こうと思ったわけじゃない。弁解の為だ
昨日、俺のカキフライ定食を後から見たお前が、トイレに行っている間にさらっとスタミナ定食と替えたと思ってみぞおちと太もも辺りを強く蹴ったけど、よく考えれば
俺が頼んだのは親子丼で店員の間違いだったんだな、ということを伝えなくてはならないのだ。
悪いのはミスった店員だろう、もう一回店に行って怒鳴ってやろうぜ。とな
友人の家のチャイムを鳴らして、携帯で時計を見る動作をするくらい待つと友人が家から出てきた
まず謝らなくてはと頭を下げると同時に友人が喋りだした
「昨日は、悪かったな、お前のカキフライ定食食って、見たとき驚いたよ俺の通常状態のチンポくらいのカキがごろごろあるんだもん。がっつきたくなってさ。」
はて、こいつは何を言っているのだろう。親子丼を頼んだはずの俺のことを忘れているのか?それとも俺は親子丼を頼んでいないのか?
「でもさ、なんでまた来たんだ?昨日のパンチだけじゃ飽き足らず、さらにもう一二発俺に鉄拳をぶち込もうっていうのかい?」
はて、鉄拳とな?俺がぶち込んだのは利き足の豪快な正面蹴りだと思っていたが、ちぐはぐなことを言う友人は俺の蹴りで頭がおかしくなっているのだろうか。
顔を上げて目が合うと友人はにっこりと笑った
「頭を下げるところを見ると、謝ろうとしにきたのか?気にするなよでも今日は傷が痛むから治ったらまた遊ぼうな!」
おかしいこともあるものだと思ったがまあ許してくれたからいいか。俺は家に帰って風呂に入ろうと脱衣所に向かった
そして鏡を見て気付いたのだ、思い出したのだ。このぷっくり膨れた顔面、太ももにある青いあざ
あぁ、俺は間違いなく友人を蹴ろうとした。しかし見事に返り討ちにされたのだ、俺のもやしキックは軽く流され友人の鋭い正拳突きにノックダウンしたのだった
もう一度友人の家に行こうと思ったが、どうすることも出来ないのでしぶしぶ風呂に入ることにした
はい
書くか
書いて
はよはよ
俺の家から徒歩1分の所にあるこの店は、とてもまずい料理を出す店だ
甘い卵のオムレライス、自家製のかまどで焼いたという生焼けのこだわりピザ
郊外の端で生きる独身の私にとって、食事は与えられるものであるから、俺はここに来る
店先は周りのうっそうとしたアパート群には似つかない煌々とした光を放っている
ガラス戸を開け洒落た店内はテーブル席が三つとカウンターがいくつかあるが誰も座ってはいない
メニューをめくり目についた焼きめしを注文する
別にどれでもいいのだ。腹を満たすためだけの食事だ
そしてそこそこの金を取る。似合わないのだ、独身者ばかりが住むこんな場所でこんな店は
店から10m先にある安くて早い牛丼屋に誰もが行くのは当たり前のことだ
せめて学生町のようなところなら彼らの憩いの場所になったかもしれないのに
運ばれたシャキシャキしたキャベツの入った焼きめしを水と一緒に流し込みながら俺はそんなことを考えていた
どうせこの店はすぐに潰れるのだ、そして閑散とした店だったところにまた新しい店が出来てごく当然に商売をするのだろう
私は席を立ち会計に向かう
すると席を案内した店員とは別の人間がいつの間にやらカウンターに立っていた
あぁ、まただ、またこの男なのだ。俺は少しの安堵と彼に対するやるせなさを感じいつものように財布を開く
きっとこの店の店長なのだろう。最後には必ず出てきて自らが会計をするのだ
そのときニカッと歯を見せて笑い、「おいしかったですか?」と聞いてくる
すごくまずいよとは言えず俺は小さくうなずくとそれはよかったです、などというのだ
彼のいつもと変わらない心からのまたお待ちしておりますを背に自宅に向かう
あのまずい飯を出す店長のせいで俺はこの店がつぶれるまで、あししげくここに来てしまうのだろう
本当に厄介な人間もいたものだ