一年間暇だしなんか続けようとおもう ID:rFtafZF4

116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/02/24(月) 00:36:11.99 ID:rFtafZF4

「左に行くか」
気分も戻ってきてずんずんと進む
よくわからない小鳥のさえずりが快く耳を抜けていく
「ここらで休憩にしよう」
中腹まで登ってきて大きな岩に腰かけた
「うー、のど乾いた。」
何も持ってきてなかったことを少し後悔する
時間も定かではないが、太陽を見るにだいたい12時くらいだろう
「・・・、・・・」
時折吹く柔らかな風と、川のせせらぎ、音だけじゃなくて全身でそれを感じる
「ん?川のせせらぎ?」
座っていた岩から木々を抜けたところに川が流れていた
「そうだよな、山だしあって当然じゃないか」
近寄って飲む
「生き返る!生命の息吹を感じる!!」
大して差し迫ってもいないのに、テンションとは大事だ
ごきゅごきゅとのどを潤し、山登りを再開しようとしたところで足を止める
何だろう、少しけもの臭い気が。
嫌な予感がして去ろうとすると、左に人がいた。
「ずずずぅぅぅぅ。」
そいつは川の水を舌で舐めるのではなく、吸っていた
「ミズー、ウメウメ」
「なんだこいつ」
素直な感想を吐くとそいつが俺に気づいてこちらを見た
赤褐色の髪の毛に、大きくて黒い瞳。
「ニンゲンダー」
嬉しそうに口角を上げるときらりと八重歯が光った
間違いない、においのもとはこいつだ
「…、くっせぇ」
たえられない臭いに鼻をつまむとそいつは四足歩行で近づいてきた
胸周りは茶色の毛が付いたチューブトップ
下はホットパンツだが立夏控えるこの時期にそのもこもこは少し暑いと思う
「くま…ですか?」
「クマー」
俺の問いかけに知能のない返事をする少女
「コスプレじゃん…。」
ポツリ呟いたそれを頭に付いた大きな耳で聴きとったのかクマは顔をしかめた
「クマー!」
バシュ。急に獰猛になったクマの一撃を尻もちをついて回避する
「え?」
俺の顔をかすめたクマの手が赤く染まっていることに気づいて手で頬を触る
ぱっくりとあいたその間からだらだらと赤い血が滴っている
途端にまずいと感じたが俺はメルヘンでリアルなこの状況を飲み込めないでいた
「どうしたものか」

▶ 逃げる
  くまさんこちら手のなるほうへ

118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/02/24(月) 00:59:51.05 ID:rFtafZF4

読まずにレスしてんじゃねえよ!
まぁ全然いいけど


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