一年間暇だしなんか続けようとおもう ID:RqWHsIcA

122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/03/08(日) 08:02:31.73 ID:RqWHsIcA

書くか

123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/03/08(日) 10:20:02.30 ID:RqWHsIcA

「おりゃぁ!」
性欲にかまけて、クマの胸元に一直線に飛びつく。
「……。」
クマはその場から動こうとしない
そうか、奴も疲れているのか、ならいける!
あと数センチでその小高い丘に登頂というところで、クマは半身になって足をかけてきた。
「ぐえっ」
情けない声と共に俺の体が地面にたたきつけられる。
「バーカ、バーカ」
「くそぅ。なんだよその身のこなし、全然疲れてないじゃないか。」
多分また突っ込んでも変わらずかわされるだけだろう。そのくらいクマと俺の間に、身体的、体力的差があることはわかった
「…なら、これでどうだ!」
突っ伏していた身体を起こすと同時に、俺は地面の土を手にして、奴にめがけて投げた
「必殺、よくある目つぶし戦法!」
遅れを取らず、今度は体勢を低くし、ふくらはぎ辺りを狙って突進する
が、次の瞬間、俺はクマ野郎の足の下で無様に唸っていた
「ふぐぅ」
クマは土を片手で軽く払い、下半身に迫る人間を足裏に収めることに成功していた。あまりにも滑らかな動きから俺は越えられない生物としての劣等感を抱いた
「モウ、オワリカ?」
俺の顔にぐりぐりと足を押し付けながら、奴が言う
コスプレ用の手足にしか見えないのに、力だけは凄まじい。充血し、真っ赤になった顔を地面にめり込ませながら、俺はこいつに勝つ方法は無いのではないかと思い始めていた
多分、こいつにとってこの時間は遊びでしかないのだろう。イルカが獲物を取るときのように、いつでも狩れるから最後に遊んでやろうとそういうことだろう
しかしそれは、この勝負を諦めるという方向に意識を向かせることはない。なぜなら地面にめり込む寸前、ふくらはぎのぬくもりと柔らかさにほんのわずかでも触れることが出来たからだ
「ま、まだまだぁ」
俺はだらんと垂らしていた手を奴の脚に絡ませた
「ひゃん!」
突然の行動にクマ野郎が足を退ける
「なんだ、そんなにかわいい声も出せるのか」
「ケモノ、キモイ、シネ!」
「お前の方が獣だろうが!」
俺は顔に付いた土を払いながら奴の方を見た
顔を強張らせこちらを睨みつけているが、頬をかすかに赤らめている
「羞恥心もあるとは。これはますます、楽しみになってきたぞ!」
自分の中にこんなにもいけない感情があるなんて
しかし、今はそんなことを考えている時ではない。確実に奴からイヤリングを取る方法を考えなければ
普段かーちゃんとの喧嘩でしか使わない頭をフル回転させる
「…なあ、クマさん」

 ▶ 「そのイヤリング、どこで買ったの?」
   「水、飲んでもいいか?」

125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/03/08(日) 10:59:20.80 ID:RqWHsIcA

久しぶり
いつもレスしていただきありがとうございます


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