一年間暇だしなんか続けようとおもう #161

161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/05/04(月) 00:49:01.45 ID:DotnxNY0

化け物との対峙、恐れ多くもどこか心くすぶるその言葉
いっそ俺が化け物になればいいのではないか
深夜徘徊なんてしているとどこからともなく車が現れて対向車には見せないハイビームをこれでもかというほどに当ててくる
たまにぎょっとしたのかハンドルを切るやつもいれば、見えていないのかどうでもいいのか夜風を切って暗闇だけを置いていく
ああいうときにふと俺は、自分が化け物じゃないのかと思う時がある
化け物とは相手からの認識でたとえこちらが思っていなくても俺は化け物になることがあると。差別や妖怪の類だってそう変わりはしないだろう
そこに気づけば後はもう早かった
普段はサラリーマンなんてやっている。終わらない仕事に一人の帰路と憂鬱な食事。いいだろう俺が化け物になって何が悪いんだよ
誰だってドジは踏むし、ミスはする。しかし支えてくれる人間がいない者というのは心にそういう深い泥みたいなのを詰め込みながら生きていくんだ
そしてある時溢れ出して、奇妙な行動をとるものだろう?男はそう自分に言い聞かせながらこれから自分がすることへの興奮を抑えられずにいた
ある休日、はしゃぐ子供とママが集う昼下がりの公園で、男は異形の着ぐるみを着ていた
子供たちがいい具合に距離を取りつつこちらをうかがっている
ガオーとか叫び声をあげたら奴ら、一斉に逃げてやがる
気の強そうな子が一人俺に飛びかかってきた、だから俺は倒れてやるのさ
そう俺は化け物である
となるとまぁやることは一つである
群がる子供たちの絶え間ない攻撃に一つ一つ丁寧に倒れてやるだけなのである

このスレッドを全て表示


このスレッドは過去ログです。