一年間暇だしなんか続けようとおもう ID:DotnxNY0

161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/05/04(月) 00:49:01.45 ID:DotnxNY0

化け物との対峙、恐れ多くもどこか心くすぶるその言葉
いっそ俺が化け物になればいいのではないか
深夜徘徊なんてしているとどこからともなく車が現れて対向車には見せないハイビームをこれでもかというほどに当ててくる
たまにぎょっとしたのかハンドルを切るやつもいれば、見えていないのかどうでもいいのか夜風を切って暗闇だけを置いていく
ああいうときにふと俺は、自分が化け物じゃないのかと思う時がある
化け物とは相手からの認識でたとえこちらが思っていなくても俺は化け物になることがあると。差別や妖怪の類だってそう変わりはしないだろう
そこに気づけば後はもう早かった
普段はサラリーマンなんてやっている。終わらない仕事に一人の帰路と憂鬱な食事。いいだろう俺が化け物になって何が悪いんだよ
誰だってドジは踏むし、ミスはする。しかし支えてくれる人間がいない者というのは心にそういう深い泥みたいなのを詰め込みながら生きていくんだ
そしてある時溢れ出して、奇妙な行動をとるものだろう?男はそう自分に言い聞かせながらこれから自分がすることへの興奮を抑えられずにいた
ある休日、はしゃぐ子供とママが集う昼下がりの公園で、男は異形の着ぐるみを着ていた
子供たちがいい具合に距離を取りつつこちらをうかがっている
ガオーとか叫び声をあげたら奴ら、一斉に逃げてやがる
気の強そうな子が一人俺に飛びかかってきた、だから俺は倒れてやるのさ
そう俺は化け物である
となるとまぁやることは一つである
群がる子供たちの絶え間ない攻撃に一つ一つ丁寧に倒れてやるだけなのである

162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/05/04(月) 12:04:16.21 ID:DotnxNY0

書くか

163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2020/05/04(月) 18:43:45.55 ID:DotnxNY0

「湖ってさ、水の海から来てんのかな」
「うーんそうかもしれんな。しかしそれがどうした」
「もしそうならさちょっと湖って可哀そうだと思わないか?」
「どういうことよ」
「いや確かに海はとてつもなく大きいし、海のおかげで雨が降ったりするわけだけど
規模の大きさだけで海が基準になるのはちょっと納得いかないような」
「うーむそうかな。しかし湖という漢字は実に美しいぜ。静謐な水面に満ちた月が穿つように映ってる様子がありありと伝わるじゃないか」
「古いは何なんだよ」
「それはぁ、まあちょっと古めかしい意味だろ?」
「適当な奴だな、とりあえず俺は湖に新しい名前を付けてやりたいと思う」
「ほぅ、いい案があるようですな」
「うむ、では発表します。湖に変わりまして非海というのはどうでしょう」
「・・・はぁ」
「海とは非なるもの湖には湖の良さがある、どうでしょうこの言葉」
「いやいや、待てい結局海に意識が向いてるじゃないか。もっと湖のいいところを押し出した名前にしてやるべきだろう」
「そうといわれてもなぁ、では青泥臭というのはどうですか?日によっては臭い日があってたまらないんだ」
「なんつー酷い名前を付けるんだ。お前さん沼と湖の違いも対してついてないんじゃないか」
「とは言われてもそう簡単に…そうだ、いっそ海の名前を変えてやるっていうのはどうだい?」
「また大層なことを考えたね。日本人みんなが使うのにいつまでかかるのやら」
「まあまあいいじゃないか。俺たちの間だけで使ってやろう
ということで今度から海は母生というのはどうでしょう」
「いかような意味を込めたんで?」
「母なる海というだろう?海はすべての元だと、生きるものの母だということで母生というわけさ」
「はぁ、確かに生母はあるから逆にしたのか、なんか納得はいかないがまあいいや。じゃあ湖はそのままでいいんだね?」
「何を言ってるんだ。そりゃもちろん水母生になるに決まってるじゃないか」
「駄目だこりゃ」


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