さて、何から話すべきか

最新10レス
1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/01(木) 22:34:21.75 ID:3+D3sCdG

まずはこのスレをみてほしい

一年間暇だしなんか続けようとおもう
http://next2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1578220952/

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/01(木) 22:37:06.28 ID:3+D3sCdG

次にこれ

NEPくりえいてぃ部
http://next2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1593940213/

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/01(木) 22:39:24.50 ID:3+D3sCdG

そしてこのスレから飛んで見つけたこの絵
転載とかはとりあえず目を潰れ

Twitter始めたけど訳わかんないから助けて
http://next2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1616762533/


http://imgur.com/FBYZQaw.jpg

4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/01(木) 22:45:58.71 ID:3+D3sCdG

何より驚いてスレまで立ててしまいましたよ

ユウヒちゃん可愛いね、ごめんね
勝手に絵を載せたことは謝るが驚きでね
書きますよ明日から半年経ってるけど書こうと思います、はいニートになったしね
ありがとうございます右下にURLまであったときは手が震えました

5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/01(木) 23:55:01.77 ID:TvYYHd6r

でいふらちゃんはペペロンちょ先生の追っかけしてる時に知ったな

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/02(金) 00:10:28.47 ID:i60VIdwg

大体面白いねっぱーってTwitter垢あるよね
3回ぐらいそういう企画あったからかな

7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/02(金) 06:31:22.49 ID:wAt+rlua

#ゴリラだけど自己紹介する
ってハッシュタグがありましてね

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/04(日) 16:52:23.71 ID:su/H2q65

こっちこそ勝手に描いてすいません
密かに応援してます
https://i.imgur.com/D6DDXng.jpg

9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/04(日) 17:52:35.58 ID:hnT3Mhl+

なんでそんなにえっちにおなかかけるの

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/04(日) 18:32:57.51 ID:7FIGCgfz

ケモノ娘もアリなんだ…

11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/04(日) 22:45:46.30 ID:KEbvNd3F

このキャラ名前あるの?原作も?

12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/05(月) 00:15:10.23 ID:2dxjCTnP

>>1のスレの136に決めてもらったぞ
ユウヒ(熊羆)

13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/05(月) 00:54:37.64 ID:DqkZqXYC

なるほどね、SSの挿絵とか最高じゃん

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/05(月) 13:58:24.12 ID:h8ZTXJnH

よし、書き直すぞ

15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/05(月) 17:04:23.98 ID:h8ZTXJnH

春うららかな、ある日、ある町、ある男
「…なんて美しい日だ」
二日ほど続いた雨は上がり、太陽の日差しが波のようにじんわりと町を温めている
花粉症に悩まされることのない俺は、ベランダに出て、葉の多くなった桜を見たり違う種類の鳥が会話しているのを聞き、心ほぐ自然への感謝を思いそんなことを呟いていた
今日みたいな一日を無駄にしてはいけない
にわかに沸き上がった感情は俺を足早に玄関に向かわせた
さっき食べた母さんの朝食のおかげかエネルギッシュな自分を感じる。これなら日中遊んでも大丈夫だろう
靴ひもをきつめに結んで外へと飛び出した
「まずはどこに向かうかなぁ」

   近所にある山

 ◎  駄菓子屋

「よし、駄菓子屋に行くか」
家から歩いて数分のところにある駄菓子屋「つんつん」
同級生の母がやっている店で昔から通っている
つんつんという名前は同級生の両親が小学生たちに親しまれるようひらがなにしたという以外は何も考えずなんとなくそうなった名前らしい
しかし俺にとってはこのつんつんにはもう一つ意味が込められているに違いないと思っていた
その意味というのがまさしく俺が今駄菓子屋の前で中に入れずウロチョロしている理由なのだ
「いないといいんだけどなぁ」
今日の天気ならどこかに遊びに行っていると思うんだけど
そう思いながら、俺は店のガラス戸をそろりと開いた
「いらっしゃいま・・・なんだお前か。きっしょ」
「す、すみません・・・いたんだ」
「なんか悪いの。私の家なんだから当然じゃん。それともひきこもりのあんたになんか言われる筋合いがあるわけ」
ありませんと頭を下げる
開口一番罵声を浴びせる彼女の名前は、木元若菜(きもとわかな)、同級生の女の子だ
家が近いので小学生の頃は登下校が一緒で両親も仲がいい、といわゆる幼馴染のはずなんだが
「早く帰れよ、家が腐る」
俺に対しての当たりがものすごく強い。というかいじめだこんなものは
「そ、そこまで言わなくても」
縮こまった体でそそくさと駄菓子を物色する。保育園の年長くらいまでは一緒に団子を作るくらいには仲が良かったのに
彼女がトラなら俺は雑草か小動物のフンだろう。今では生態ピラミッドが離れすぎて捕食もされずにただ怯えるだけなのだ
必要量のお菓子を若菜の座るレジ台に出す
「あ、あとラムネ一つください...」
ラムネは彼女の座るレジの横にあるガラス張りの冷蔵庫から取り出すのだ。どうやら電源がそこにしかないかららしい
いつもなら誰にでも優しい若菜のお母さんが世間話をしながら取ってくれるのだけど
「ちっ、めんどくさいわね、何本よ?」
「え?今、一つって...」
「ちっ!・・・まぁあんたいつも一人だし一つ以外ないわよね」
な、なんて酷いことを。今日の彼女はひときわ厳しいようだ。確かに普段から侮蔑の目を向けてきたり、無視されるのは間違いないが今日は異様だ
まぁいつも一人なのは合ってるけども!
だからか、なのにか、つい俺は人間にそっと吸い付く蚊のように彼女の琴線に触れる質問をしてしまった
「な、何かあったの?いつもより怒ってるみたいだね。へへ・・・」
後で母に聞いたがこの質問は怒っている人間には逆効果らしい
「うっさいわね、あんたに関係あんの?ゴミはしゃべらないからゴミでいられるのよ喋ればもう公害よ」
「あ、あ、ごめん」
「・・・友達と出かける予定だったのに母さんに店番頼まれたのよ。これでいいでしょ」
俺がよほどひきつった顔をしていたからだろう彼女が応

16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/05(月) 17:06:38.69 ID:h8ZTXJnH

えてくれた。やはり根っことしては優しいのだ。きっと。団子丸めるの手伝ってくれたし
「そうなんだ、あ、あのもうちょっと優しくいる方がお客も入りやすいっていうか、その・・・。」
「ハァ?あんた以外にこんな口調でいると思ってんの?きっしょ」
「つ、つまり俺が特別ってことか、なーんて。へへ、なーんて・・・。」
あまりに一方的に言われるものだから反抗して調子に乗った発言をしてしまった。俺は自分に降りかかる怒号を覚悟し身構えたが、帰ってきたのは冷ややかな回答だった。
「そりゃ人間以下なんだから特別でしょ。友達のパンツ覗いたり山で脱糞するような奴」
「ぐっ・・・またその話を」
だ、駄目だ彼女と話していると俺がピーラーでジャガイモを剥くように精神の実をどんどんすり減らされる
自分で袋詰めした駄菓子とラムネを持って出口へ急ぐことにした
「あんたまさか今からどっか行くの?」
彼女が聞いてくる。俺は今掘り起こされた思い出と彼女の怒りの理由を思い躊躇したが、小さく熊出山に行く。と答えた
「なんだまた野糞でもしに行くの?トイレットペーパー買えば?」
また強くなった口調を背に涙と少しの怒りをこらえて俺は駄菓子屋を出た
「さて、行こうか」
負傷した心を抱え俺は熊出山に向かって歩き出した

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/06(火) 13:22:29.05 ID:xYNlOAbn

書くか

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/24(土) 17:11:48.93 ID:3k/th6cI

熊出(くまで)山はこの町じゃあ有名な山だ
アクセスも良くて手軽だから小学校の遠足で登ったりする
もちろんそれは俺も例外じゃない
今日の良き日に自然を感じられる場所、といって思いつくのはここくらいなものだろう
しかし若菜に言われて俺は熊出山では散々な目に合ってきたんだったと思い出した
若菜にすり減らされた心から閉じ込めていた苦い過去がぽろぽろと零れ落ちてきた
そう。あれは俺が小学生の頃

俺「!!。若菜のパンツ苺柄じゃん、かわいいな!」
友達「俺君そういうのやめた方がいいよ。気持ち悪い」
「え?」
旧友達「俺、俺もう友達止めるわ」
「え?」
若菜「きっしょ、あんた一生童貞になる呪いかけといたから」

・・・あれのせいで、俺はいまだに彼女もいないのだろうか
若菜のきっしょの口癖はこの時からだったろうか
しかしこれに関して俺は一つ言ってやりたいことがある
まずスカートで山を登ろうとしたアイツが悪いのだ頂上付近は少し勾配もきつくなるのだから顔を上げた拍子に後ろにいる俺にパンツをみられても仕方ないじゃないか
そもそも山にスカートで来てた若菜が周りから浮いてたんだ、当り前だ山だぞ。ズボン穿いて来いよ
それを察した幼馴染の俺が一笑い起こしてその気まずさを消してやろうとしたのに。失敗したけど
しかし若菜は童貞になる呪いなんてどこで覚えてきたんだろう。当時は俺も周りもわからなくて結局若菜一人が顔を赤らめてたじゃないか
そうだ結局この出来事が小学生の間ずっと引きずられてしまったから中学ではこんなことにならないようひっそり生きていたのに・・・
あれはそう、中学のPTA行事で登った時のこと

同級生「先生ー、俺君がもじもじしてまーす」
俺「い、いや、これは、ちょっと膀胱が膨らんでるだけで…。山頂まで持ちますから」
先生「うん?そうか。あんまり我慢するなよ」
俺「はい!」ブリブリ
「……」
同級生「せんせーい、俺君後ろから出ちゃった見たいでーす」
若菜「きっしょ、あんたはカレー柄のパンツが好きなのね」

違うんだ。返事をしたときについ肛門に力を入れすぎただけなんだ
おならを出して膀胱や大腸の膨らみを抑えるなんてこと誰だってするじゃないか
断じて先生の我慢するなよに応えたわけじゃないんだ。信じてくれよ
しかし考えてみれば山頂にトイレがあるわけでもないのに俺は山頂についてその後どうするつもりだったんだろう。やはり野糞は避けられなかったということか
独りの弁明と、反省会は熊出山の入り口に来るまで続いた
熊出山は山道といっても人一人しか通れないような細道などはなく、舗装されていない峠といった方が近い
活気あふれる木々が辺りを新鮮な空気で満たしている
鼻から大きく空気を吸い込むと体にはびこるカビがどんどんと取れていくような気がした
苦い過去を思い出して行き先を変えようか悩んでいたが山に罪は無いようだ
山頂からの眺めを期待し、俺は熊出山へと足を踏み入れた
少し進んだところで分かれ道がある
「どちらへ進もうか」

◎ 右に行く
   左に行く


書く書く言っといて書いて無い

19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/24(土) 18:05:13.32 ID:GNOqe/lP

ギャグセンスがキレッキレだなワロタ

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/24(土) 19:24:55.75 ID:aVRqNhZn

>山に罪は無い
今日から名言だよ

→右→

21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/26(月) 17:05:45.03 ID:weSk2zAg

「右に行くか」
耳を抜ける小鳥のさえずりと額を照らす木漏れ日が、若菜によって削られた心の負傷を癒してくれる
山にある、肌になじむようなこの空気感はどこから来るのだろうか。無味乾燥な町の空気よりもどこか湿っぽい
「ここらで休憩するか」
一人だと自分のペースだからか山の中腹の休憩所まで大した疲れもなく来ることが出来た
俺は大きな岩に腰かけた。後ろに倒した身体を支えるように両手を岩に押し付けて空を見る
太陽はちょうど登りきったところだろう
「うー、のど乾いた。あ、そうだ」
俺は手首にかけていたビニール袋からラムネを取り出しビー玉の蓋を下に押しやった
炭酸と糖がのどを刺激して全身に安らかな平穏が訪れる
「・・・、・・・」
身体が満たされると再び意識が外へ向いていく。ひんやり冷たい岩や標高の上がった風は火照った体を冷やし、川のせせらぎが涼を運んでくる
「うーん、山、最高・・・ん?川なんかあったっけ?」
耳に流れ込んできたさらさらとした擬音を頼りに木々をかき分けていくと身長の倍の幅の川が流れていた
「いつもは大勢で登ってたから気づかなかったのか」
熊出山の新しい発見に心躍る
近寄って汗ばんだ手を洗い、その後顔にぶちまけた
「き、きもてぃいい」
4、5分ほど無為に川を眺めた後、腰を上げた
「さてと、そういえば少しけもの臭いような・・・。気のせいか」
俺は踵を返し、少し勾配の上がる山道に対してまた新しい発見があるのではないかと心高ぶらせ山頂を目指した

山頂から見た景色は中学校のとき見たままだった
唯一違うのは伸びた身長の分だけ自分が登ってきた道を見ることが出来たくらいだろう
「なんだかこうしてみるとそんなに大きくはないんだなぁ」
小学生の頃はこの熊出山がもっと大きくて、一度迷ったら二度と出られない迷宮だなんて思っていたこともあったのに
結局あれから山頂までは繰り返された道で目新しさや懐かしの思い出みたいなものはなかった
顔を上げて遠くの景色を見るとうっすらと小さな観覧車が見える。隣町のデパートに併設されている観覧車だ。
年に数度、家族であの観覧車に乗るのが楽しみだったのだ。それも小学生までで中学は部活だったり親に反抗したりとあんまりいかなくなった
きっと俺の家から車で30分もかからないだろう
なんだかさっきまであった活力みたいなものが消えてどんよりとした気分になったので俺は駄菓子だけ食べて足早に下山を決めた

22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/26(月) 17:06:27.60 ID:weSk2zAg

下り始めて20分ほどして自分が迷っているのではないかと思った
「・・・・・・あれ?」
目の前の景色が登りの景色と似ている。似ている気がするけども振り返っても登りの景色のような気がする
木々がないひらけた道をずっと歩いていたはずなのに・・・。どうやら俯いてひたすらに下ろうとしたことがあだになったようだ。
「待て待て、上から見たときはちっぽけだって思ったんだぞ。今わからないなんて、そんな、ねぇ。」
努めて平静を孤独に装う。そしてどこから下っても大した広さじゃないんだからとりあえず下に行けばわかるだろうという答えにたどり着き
なんとなく平坦な場所で拾った棒が倒れた方角へ歩くことにした。
それから数分してさっきの川のせせらぎが聞こえてきた
「やった!流石俺だ!!」
登るときは左側から聞こえていたのに今も左側から聞こえているということはつまり道を間違えていたということなのだがそんなことはどうでもいい
不安のおもりが落ちた俺はそこに確かな正解を求めて川におびき寄せられるように近づいていった

23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/26(月) 17:07:17.18 ID:weSk2zAg

書いた、といってもここら辺は前書いてるのちょっと変えてるだけだからこれから書けるのか不明

24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/30(金) 14:50:41.00 ID:2R8ipIxc

川に着くとさっき俺が顔を洗った場所が見えたので近づいて冷や汗を洗う
対岸だったがちょうどよく石があったおかげでうまく飛び越えることが出来た
どこで道を間違えたんだろうかと改めて考えていると来た道からパキパキと小枝が割れる音がした
ウサギかネズミだろうと思ったけど小動物の出す音ではない。一定のリズムで鳴る、もっと大きな何か。え、イノシシとかっていないよな?
対岸だったが怖くなってそっと立ち上がろうとしたとき、その音の正体が現れて、俺は呆然と口を開けた
太い木の裏から出てきたのは熊のコスプレをした女の子だった
「オマエ、ウマソウダナ」
「・・・はい。」
赤褐色の髪の毛に、大きくて黒い瞳を持つ変人に俺はおかしな返事をしてしまった
髪と同じ色のチューブトップとホットパンツで大事なところを隠し、あとは手足に熊のそれを模した着ぐるみと頭には耳を生やしている
まさにクマのコスプレ。ハロウィンパーティーでこんな格好をしている女性をテレビで見たことがある
頭から生えた耳はカチューシャなのだろうが、ライオンのたてがみを思わせる彼女の髪の毛に埋もれて本当に耳が生えているように見える
これはスカートで山に来る若菜でさえ驚きを隠せないに違いない
キラリと八重歯を光らせながらその変人は俺にのしのしと違づいてきた
「ニンゲンノ、オス、オイシイ、ウレシイ」
「え、あ、オス?美味しい?ってその、え・・・?そういう・・・?」
「バカ、マルダシ、コイツ」
や、山に熊のコスプレで来てるやつに馬鹿丸出しとははたして?
「き、キミハ ハダ マルダシ エヘヘ」
「クマー!」
変人少女は怒ったのか両手を上げた。威嚇の真似だろうか、なんとも愛らしい姿だ
「オマエ タベル」
「いや、その、急だね。俺、そういうの初めてで、こんな突然くるものだなんて」
俺は頬を赤らめながら言う、その時周りの木がざわざわと音を立てて揺れた
「オマエニ、キイテナイ」
「え、」
「ヤマニ、キイテル」
「アハハ、駄目だ、いまいち言ってることが分からない」
そうこうしているうちに少女は俺の目の前まで来た
川にざぶざぶとはいってこちら側に来てもその両手を下げてはいない
ま、まぁそんなに抱き付いて来ようとするなら俺も近寄るのが礼儀だろう。状況はどうあれ。うん、そういうもんだ
俺は両手を前に出して少女に抱き付こうとした。
「クマー!」
風を切るような音がして少女がその大きな熊風の手を俺に振り下ろしてきた
「・・・え?、あぁ、やっぱりいきなり抱き付くなんて駄目だよね。そうそうまずはお互いに、」
そういいながら、強く叩き落された左手を見ると手の甲からだらりと血が滴っていた
「・・・え?あぁ!!痛てぇ!」
嘘だ!こいつ本当に熊だ!話せる熊だ!風にさらされる傷口を見て俺はそう確信した
怖い!なんだコイツ!
「ニンゲンノ チ イイニオイ」
熊娘は地面に滴った俺の血を見ながら少し高揚した口調でそんなことを呟いている
駄目だこいつヤバイ、怖い
俺は左手を押さえながら途端に腰を抜かして動けなくなっている自分に気づいた

  逃げる
 ◎クマさんこちら手のなるほうへ

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/06(木) 16:34:08.91 ID:Zp0gIx4i

そうか、俺食べられるんだ
そう思うと背中がカチカチに固まってくるのを感じた
くそぅ、俺は山がくれた供物じゃねぇんだぞ!!思ったが口には出ない
熊娘がもう一歩近づき両手を上げた、捕食する気だ
もうダメだと思ったその時、いや待てよという思考と共に一瞬身体が軽くなった気がした
いや待てよ、こんな少女の姿をしたクマに食べられる?そんなまさか、そんなわけがない
そうだ目の前にいるのは少女、ただ力の強い少女だ。なぁそうだよね若菜ちゃん。こんな姿で山に来る奴がいてもおかしくないよね
だからこの状況はあれだ、ただの鬼ごっこだ、俺は今、可愛い少女の鬼に追い詰められているにすぎない、ならば
「く、くましゃんこちら手のなるほうへ」
「クマさんこちら手のなるほうへ!!!」
俺は心のドキドキを振り払うよう大声を上げて立ち上がり、転がるように山を下り始めた。もちろん手なんか叩いてない
登ってきた道を下りながら俺はちらりと後ろを見た
大声を上げて一瞬放心した熊娘が四つ足で俺を追ってきた。俺よりも早い
あれは少女、あれは少女、四つ足で走ってもあれは少女
そう念じてはみるものの二人の距離はグングン縮まっている
何か手はないかと考えるが周りを見る余裕もない
これ邪魔だ!!俺は右手に巻き付いていた袋を捨てた、ラムネビンと駄菓子のカスが入った袋だ
するとどうだろう、突進してくる熊娘がそれに気づかずビンを踏み、そして盛大に転んだ
「おぉ!マイ神よ!奇跡よ!」
俺はうずくまる彼女に少しの罪悪感を感じながら脇の獣道に入った
障害物のない人の道では勝てないと思ったからだ
獣道に入ると後ろからパキパキと音がする。しかし歩みはかなり遅い
これなら逃げ切れると、右へ左へ下っているとあるときピタリと後ろから音が聞こえなくなった
ま、まいたのか?やった!やったぞ!
熊娘が来そうな方向に目を凝らし姿が見えないことを確認し振り返ると、そこに熊娘が突っ立っていた
「オマエ ショウジョ ダロ?」
「ワタシ クマ」
そうか、熊だったんだ。なら仕方ない、食べられても仕方ない。逃げきれなくて当然だ、だってここ獣道だもん
人VS獣で獣道に入って勝てるわけがないんだ
俺はその場に寝ころびせめて一撃で宜しくと全身を脱力させた
「オイ ショウブ シナイカ」
「今して負けた」
「コノ イヤリング トレタラ カチ」
顔だけ少女に向けると髪の毛に埋もれて気づかなかったが右耳の付け根に七色の光沢を放つ貝殻のイヤリングが見えた
「勝ったら食べないのか?」
「ショウブ ツクマデハ タベナイ」
「オマエ ハシルノ ハヤイ チョット ビックリ ワタシ ツカレタ」
こんな時だが褒められるとまんざらでもない
「カッタラ ナニシテモイイ」
それはお互いにということか。つまり疲れて食べる元気がないから元気が出るまでちょっと遊んでやるということか?
しかし
「なにしても?」
「ナニシテモ」
俺はホットパンツ下の白い肌の太ももに目をやる
「オマエ キモイ」
少女は自分が見られていると知ってその太ももを隠すようにしゃがみ込む
しゃがむとふくらはぎの奥にホットパンツと太ももの裏側が見えて眼福である
「いったぞ!今言ったからな!いいんだな!そのイヤリングさえとればいいんだな!」
いいよやってやるぞ、どうせ取れなきゃこいつのディナーならもう少し頑張ってからでもいいだろう
かくして俺と熊娘の熊出山の一戦が始まった

26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/11(火) 16:36:25.40 ID:0SdJ97QY

さて問題はここからだ
一体どうやって奴の耳に近づこうか

  「あ、後ろにおいしそうな人間が!」
  飛びつく
 ◎石を投げる

俺は手元にあった石を掴み熊娘に背一杯の力で投げつけた
一投目、そもそも当たらない
二投目、顔付近に飛ぶが手で軽く払いのけられる
三投目、足に当たるが効果なし着ぐるみでおおわれているからか

駄目だ。野球部でもないんだから耳に当てて取ろうなんて上手くいくわけない
何したいんだコイツといった目で俺を見る熊娘を逆にじろじろ見ながら何か策はないか考える
俺は思い立ちまたも右手に石を構え奴に投げつけた。しかし今度は二つ同時だ
投げた二つの石は運よく熊娘の顔面付近を通る
二つ投げられてほんの僅かにたじろいだ熊娘に対し俺はすかさず左手に隠していた土を奴にぶっかけてやった
「必殺、二段構え目つぶし戦法!」
そして三段目に俺の突撃だ!!
いける!奴の耳にあと数cmというところで俺は自分の身体がそれ以上前に進まなくなるのを感じた
「うげぇ」
どうやら腹に熊娘の前蹴りを食らったらしい。腹を押さえてその場に崩れる
「うぅ、さむいぃなんか寒いぞぉ、動けねぇ・・・」
急所をやられたのか全身から汗が噴き出ているのに腹の奥から悪寒がする
なんでだ、アイツ寸前まで目を閉じてたのに・・・
俺は頭を地面につけ、うがたれた腹を両手で抱え込むようにして押さえている
あぁそうかこれか、この左手なのか。俺はうずくまるその動作に血が足れている左手を見てそう思った
まいたと思った熊娘が俺を見つけたのもこの垂れている血の匂いのせいなのか、くそ獣めぇ
「モウ、オワリカ?」
熊娘の早くも終戦であることに不満を抱いているような声が聞こえる
しかしそれは断固としてない。痛みに朦朧としつつもそれだけはないと言えた
腹に蹴りを入れられた刹那、俺は熊娘のそのふとももに触れることに成功していた
指先にてふれたその肌触り、絹の如し!その弾力、もちの如し!
それを手にするまでは絶対にあきらめることはない
そして俺はもう一つ今わかったことがあった、多分アイツは左手を痛めている
俺が石を二つ投げたときもその後土をかけたときもアイツは頑なに右手しか使っていなかった
原因はさっき転んだときだろう、良心が痛む気もしたがそんなことを考えている暇はない
もし弱みがあるのなら、俺にも勝機がある!!

よし、、、

  左手に飛びつく
 ◎イヤリングを褒める
  服を脱ぐ

「その、イヤリングさ、すごくきれいだよね」
「・・・・・・」
まずは少しでも警戒心を解くのだ、警戒されていては流れというものが向いてこない
そうこのとき俺は小学生の頃の丸見えパンツ褒め事件を思い出していた
大事なのは相手の気を汲んだ褒め方なのだ
「貰ったの?」
「ヒロッタ」
「へぇ、君にすごく似合ってる。気に入ってるんだな」
「キレイ ダカラ」
「そうだな。あ、そういや名前聞いてなかったね」
「キイテ ドウスル」
他愛無い話のさなか俺は顔に群がる汗を左手の甲で拭った
「え、えとー、やっぱり俺を食べる奴の名前くらい聞いておきたいし、もし俺が勝ったらお近づきになりた、っと!」
ドスンという音と共に身体が前のめりに倒れる
俺は足元の木の根に引っかかり盛大にこけたのだ
チヨチヨと耳にはするが名前の知らない鳥の鳴き声が聞こえる
わずかに流れた二人の静寂を熊娘が消す
「・・・・・・オイ」
初め不信そうに眺めていたがやがてゆっく

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/11(火) 16:37:20.48 ID:0SdJ97QY

初め不信そうに眺めていたがやがてゆっくりと俺に近づいてきた
良し、それでいいそれでいいぞ熊娘!至近距離なら足蹴りなど出来まい
俺は地面に片耳をくっつけて熊娘がこちらに歩いてくるのを死んだように待った
そして熊娘は俺の身体の横に立つと怪訝そうに足で俺をゲシゲシと蹴ってきた

  ・・・飛びつく!
 ◎・・・我慢だ!

飛びつきたくなるのを必死に我慢する
あいつが俺の顔についている血に寄ってくるまであと少し我慢だ
俺は中学校でうんこを一人孤独に我慢していたあの時のことを思い出していた
パンツを降ろし最高の状態にするまで我慢はしなくてはならないのだ
そして時はきた。熊娘は俺が気絶していると思い、その場にしゃがみんで俺の額の血に自分の舌を近づけてきた
今だ!!俺はカッと目を開き迷うことなく熊娘の熊の手と人の腕との境界線をがっつりと掴んだ
「イタ!!」
負傷した手首をつかまれ反射的に手を引く熊娘、俺はそのあまりある手を引く力を利用してそのまま体を熊娘に引っ張り上げてもらった
そして体全身を熊娘にぴったりと近づけ、流れるように右手を熊娘の耳に持っていく
気づいた熊娘はあわてて自分の耳にふたをしようとする
「甘いわ!!」
俺はすかさず手の進行を熊娘の脇腹に定め到着次第、激しく上下に動かしてやった
「ッ!ヤメ!!」
俺のくすぐりにあった熊娘は反射的に手を降ろし脇腹を守ろうとする
「貰ったぁぁ!」
俺はくすぐりを止め、熊娘のもふもふな耳にその手を伸ばし七色のイヤリングをもぎ取った
体勢が崩れ、二人とも倒れこむ
「おぉ!おおおおおおおおお!!」
俺は手の中に収まっている七色に光るイヤリングを握りしめ感激の声を漏らした
それは身体的差を乗り越え賭けに勝った喜びから出たものではなく、単純にこれから起こる素晴らしいことへの歓喜の咆哮だ
熊娘は、俺の股の間で不服そうに顔を膨らませながらも諦めた様子でこちらをじっと見ていた

見切れてたわ

28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/17(月) 15:15:53.19 ID:qSw44eqq

「じゃあ、まずは教えてもらおうかぁ」
俺は立ち上がりニヤニヤと勝ち誇った顔で言う
「な、なにを」
何を、思ったのか座ったままの熊娘は体を小さくする
「名前だよ、聞いてなかったじゃん」
「・・・・・・、ユウヒ」
体の緊張を解いた熊娘が口からこぼれるように呟いた
「ユウヒちゃんか、うん、可愛い」
「オマエ ひきょうだぞ 死んだふり!」
「作戦勝ちといってほしいなぁ」
俺はユウヒを起こし、人の道までの案内を頼むことにした
というか少し喋りが流暢になっているような。まあいいか

「なんで 手をつなぐ」右往左往に逃げた道を戻りながらユウヒが聞く
「いやー今になってユウヒちゃんに逃げられたらどうしようもないしさぁ」
そういいながらユウヒの腕をさする、あの力からはとても想像ができない華奢な腕だ
「ショウブで負けたから にげはしない」
「うん、まあ本当はこのすべすべな腕を触っていたいだけなんだけど」
「・・・変な奴」
歩きながらユウヒの体を隅々まで見ているとモフモフホットパンツからこれまた丸いしっぽが出ているのを見つける
「これ、しっぽ?触っていいの?」
「ひゃん! オマエ! 答える前にさわってる!」
赤い頬にとがった目をしてユウヒが言う。だってもふもふなんだもん。仕方ない
そうこうしているうちにさっきゴミ袋を捨てたところまで戻ってきた。ポイ捨てはよくないので拾う
「このラムネビンにも感謝だな、あ、そういえば・・・」
ユウヒが少し赤くなった左手首をぺろぺろとなめている
「少し、イタイ」「すみませんでした」「なんで謝る、おたがいさま」
そういってユウヒは俺の手の甲へ視線を向ける
「あぁそうか、そうだね」
なんだか精神面で負けた気がしたのでいたずらに脇腹をつまむと「ひゃん」と声を上げていた。可愛い
それからすぐ俺たちは二人が出会った川まで戻っていた
「さて、じゃあユウヒちゃん、いや、ユウヒ。今から先に水浴びをしよう」
互いに山中を駆けまわってたせいで泥だらけだ。俺なんか額と手の甲に血までついている
そそくさと服を脱いで水に入ることにする。が、足だけ入れてみるとかなり寒い。まあ火照った体にはちょうどいいか
浸かって顔面やらまたぐらに付いた汗を流していてもすぐに綺麗な水が水上から流れてくる
「天然のシャワーだなこれは」
それにしても一向にユウヒが来ない
どうしたのかと振り返るとユウヒは恥ずかしいのか、もじもじと手を動かしながらチラチラと俺の方を見ていた
ジッと見つめていたがもどかしくなって一言、ぼそりと口にした
「勝負に勝ったのになぁ・・・」
すると観念したように服を脱ぎだした。そう手足の着ぐるみさえも。
俺の身体を痛めつけた手足は少女の身体から外れただの衣装になってしまった
「一体どうなってるんだ…」
俺は深く考えるのを止め、衣服を脱ぎ、一糸まとわぬ純白の姿になったユウヒにただ見とれることにした
ユウヒが俺に近づいてくるたび鼓動が高まっていく
まじまじと見ていいものかと思ったがきめ細かな肌や半歩ずつトコトコ歩く仕草が可愛くてどうにも目が外れなかった
本当にさっきまで威嚇ポーズでのしのし歩いてきた少女と一緒なんだろうか
ここまでドキドキするのは川岸に来た少女が自分の隣に座ってきたからなのか、単に川の水が冷たかったからなのか俺にはもうわからなかった
「こ、これは取れないのか」俺はさっきまでと違ってぎこちなくユウヒの頭の耳を触ってみた
「それは 取れない 生えてるから・・・」

29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/17(月) 15:16:36.42 ID:qSw44eqq

そ、そうかうん、確かに少し暖かい、かも
温かいと言えばさっきから俺の心臓はさらに鼓動を早め、沸き立つような熱を体全体に帯びさせている
いや、正直になろう。もう我慢できん。俺は息をのんで覚悟を決める
「な、なぁユウヒ」ずっと対岸を向いていたユウヒがこっちを向いたとき俺はユウヒの口元に自分の口を添えた
緊張で唇が震えていてもその薄紅の唇の柔らかさをしっかりと味わうことが出来た
新鮮な柑橘の実を思わせる感触だった。それでいて温かい
体感で数秒、そっと口を外し二人は見合った。鼓動はどうやら幾分収まっている気がする
ユウヒは真ん丸にさせた目をわずかに俺から外しながら静かに言った
「血よりも オイシイ…かも」
「そ、それはよかったです」
ぎこちない返答をして、これが二人の人(熊)生初キスということになった

30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/20(木) 17:05:59.84 ID:mgg7h5Km

水浴びも終わり、さていよいよというところで俺は脱ぎ捨ててある衣服からいそいそと貝殻を持ち出した
少しずつユウヒとの緊張の糸が和らぎ、恥ずかしさというものに鈍感になってきたように思う
「勝負の為だったし、ユウヒに似合ってるからこれ返すよ」
正座でちょこんと座るユウヒに向かい合い、耳の中頃にイヤリングをつける
ユウヒは下を向いたままそれを大事そうに手に包んで確認していた

俺は今だに赤面させて下を向き続けるユウヒの肩を掴みゆっくりと地面に倒した
一体どこからこの愛らしい少女を解析するべきかと考える
顔を見られたくないのか片腕で目元を隠すユウヒの姿に情欲をそそられる
上げられた腕によって無防備になった脇が目に入ったので隠匿レベル中くらいのそこにそっと口を近づけた
口づけをして軽く食むとやっぱり脇や横腹は弱いのか小さく甘い声を上げた
でも声を上げるだけでさっきみたいに抵抗はしない
大人しくなった少女に悪戯をしたい俺は、アタマについている耳に手を伸ばした
分厚い本のページをめくるようにさするとユウヒの身体が緊張していくのが分かった
足や手が強張って口から吐息を漏らし始める
ユウヒが反応するたびに俺は自分の心にあるよくない感情が刺激されるようだった
吐息を漏らす口をふさぐと、少し苦しそうなユウヒの鼓動が熱い唾液と共に伝わってくる
何回かキスをしたり頭をなでていたりするとやがてユウヒの目に熱い潤みが溜まっていくのが分かった
だらしなく口を開け、上気したユウヒが一層愛おしく思えたので
その目元からわずかに出た涙か汗のようなものを手で拭っておいた

31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/20(木) 17:06:45.45 ID:mgg7h5Km

それから惜しみながらも甘い果実におさらばをして、首筋や鎖骨をなでながら
胸に置かれたユウヒの手をそっと外した
淡く焼けたユウヒの身体にある未完熟の浅い桃色の乳は
スイーツの上に添えられた花びらのようで魅力的と言わざるを得なかった
俺はここまできて、ツンと立った少女のそれを持て余してしまう気がした
唇で小さくつまんで外したりを繰り返したり、優しく全体をなでたりした
耐えられなくなったのかユウヒが両の手を俺の頭の後ろに持ってくる
けれども初めて見て、さわる、少女の可憐な乳房を俺は本当に扱いきれているのだろうかと不安にはなった
一旦ユウヒの口をふさぎにいってから
張りのある脇腹を降り、丸い尻を軽く触りどんどんと下へ進んでいく。そろそろ俺の方も限界が近づいていた
俺はユウヒのぴっちり閉じた秘部に手を伸ばし、周りをさすり始めた
ユウヒの肌がピンと張り詰めていくのが分かる
滑らかで透明な少女の密部はしっとりとしていた
次第に割れ目の中心へとに手を持っていく
割れ目に触れるとユウヒは俺の手を掴んできて小さな口を開いた
「はじめて だから」
絞るように出た声は俺を高ぶらせた
自分の精いっぱいでやるしかないだろうことはわかってはいたし
そもそも勝負の褒美なのだから考える必要はないのだけど
俺は情けないがこの一言ですごく安心したような気がした
割れ目にそっと指をあて上下にさすり、その全容を指で感じる
知識としてしか知らなかったが本当に穴と呼ばれるところは結構下なんだなぁと感心する
穴の位置をなんとなく確認してから割れ目を指で開いたりなでたりした
ユウヒは俺の片手を掴んだままその握力だけを次第に強めていく
俺は密部から手を外し、そんなユウヒの手を取り、絡めるようにして手をつないだ
それからパンパンになった一世一代のチャンスをつかもうとする自分の竿をユウヒの割れ目にそっと当てた
指でぴっちりと閉じた割れ目に押し沈めてゆく
ユウヒは喉の奥で出た声を口元で必死に抑えているようだった
俺の方も奥に進むにつれ、気持ちいい波みたいなものが全身を駆け巡るような気がした
包まれているのは自分のごくわずかな部分だけなのにまるで体中が少女の柔らかい身体に溶けていくような感覚だ
胎児とはこういう心持なのだろうか
奥に到達してゆっくりとユウヒに顔を向ける
そのままのジッとしていると、声を耐えなくてよくなったと思ったのかユウヒが一瞬口元を緩めた
だから俺は腰をスッと下げてみた
「やっ」不意を突かれたユウヒの甘い声が漏れる
あまりに愛おしいその様子をずっと見ていたかったが吸い付き離すまいとする少女の肉壁に
俺の精神もそちらに集中するよう強制させられた
何も考えられない浅い自分が存在したがもうどうしようもなかった
本位に腰を動かし熱中し始める。体をめぐる波はより強くなっていく
熱中するほど身体が自然と前に倒れユウヒの顔が近くにきた
するとユウヒが手を足を俺の身体に絡めてくる
温かく包まれている感覚、というものが一層増した気がしてどんどんと感情が内部にたまっていくように感じた
ユウヒが出す嬌声は沸騰ギリギリの薬缶が噴き出す音のように少しずつその頻度を増していく
やがて互いにどうすることもなく行き詰った感覚は絶頂という発散の仕方で相殺し合った
俺は疲れてユウヒに倒れこんでしまった
倒れた先にあった七色のイヤリングは西日の為か、少し赤みを帯びてパール色になっている気がした

32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/24(月) 16:33:28.47 ID:lauXx9KY

陽が傾き谷に深い影がおち始める頃、土を叩いたり身体を軽く洗ったりしながら俺はずっと考えていた
果たしてこれからどう切り出そうか、と
「なぁユウヒ」
ここから出すべき一言が出ない
俺は自分の心に正直になった。俺はもう完全にユウヒの可愛さに負けている。完敗だもうずっと一緒にいたい
しかし何をしてもいいと始まったこの一件もここからはそうはいかないだろう
この約束が永続的に続くとしても、これ以上ユウヒが嫌がるのを無理やりに、というのは結局上手くいかないと思うからだ
さて、どうすればいいんだ俺は。どうすればというよりユウヒは一体俺のことをどう思っているんだろう
「ユウヒはどこに住んでるんだ」
「この山だよ」
そりゃそうだ。ここ以外どこに住んでるっていうんだ。あの耳やしっぽは間違いなく本物だった
ということはユウヒは熊なんだクマが人間をそういう対象としてみるだろうか。少なくとも人間の方はそう見ているんだが
「これからも、人に会ったら食うのか?」
「人にあったのはお前が初めて」
そんな馬鹿な、そう思ったけどぎこちなくそうか、とだけ言う
「・・・独りなのか」
「独り?山は友達」
俺の心はかなり焦っていた。次第に暗くなる山が俺とユウヒの時間を刻々と奪っていくのが分かる
言え!俺よ言え!これ以上だらだら続けるわけにはいかないんだ吠えろ!俺!言えぇぇぇぇ!!
「よ、よかったらさ、い、家おしえてくれないか」
何言ってるんだお前は!好きだから一緒にいてくれと言えよ!!ふり絞ってこれなのか俺は!!
何でもない顔をして心の内で情けない自分に憤慨しているとユウヒがぽつりと言った
「それは命令?」
その瞬間俺の心は重くなり、かなり深いところまで沈んでしまった。まぁそうだよな、そうなるだろう。命令じゃないとな
よく考えたらいい日じゃないか天気がいいからと山に登って女の子と触れ合えて、幸せだろうよ。なぁ
「命令じゃない。ユウヒが嫌ならいいんだ、それで」
すると行為が終わってから大分調子を取り戻していたように見えたユウヒだったが、また下を向き赤面してこんなことを呟いた
「・・・まだ、ヒミツ」
「え?」
「それより!」
俺の声に被せるように、声を張ってユウヒが言う
「お前の家・・・知りたい」
「え、それはいいけど、なんで?」
するとユウヒは一瞬目の奥を暗く沈めて逸らしたかと思うと、すぐ俺の方に寄ってきて顔を近づけこう言い放った
「お前!ここまでしといて・・・なんでって・・・。
・・・そうだ、逃がさない、ここまでしたんだ!逃がさない!責任、とれ、よ・・・」
あぁ俺はなんて幸せなんだろう。たまたま今日山に登ってよかった!自然の感謝だ!奇跡だろう!
「ユウヒ!大好きだ!!」
俺はユウヒの甘くて華奢で愛しい身体を目いっぱいに抱きしめた
「見てればわかる!いちいちユウヒに言わせるな!離れろ!きもいぞ!自重!自重!」
バタバタとユウヒが暴れるがそう簡単に離すなんてことはできない
そもそもユウヒの力なら俺なんか赤子のように引きはがすことだってできるんだから
本当に幸せ者だな俺は

とまぁこんな感じで、この後ユウヒは俺の家に来て晩飯を食べていった
それからは熊出山に行ったり町で遊んだりといろいろだ
梅雨が来て、あっつい夏が過ぎ、落ち葉が落ちて、雪が積もっても、ユウヒと俺はずっと一緒にいることになった
ユウヒと二人で駄菓子屋に行って若菜とすったもんだしたりしたけど、それはまた別の話だ。じゃあさようなら!
おちま

33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/24(月) 16:35:37.05 ID:lauXx9KY


の一文字が見切れるという失態
イラスト書いてくれた人ありがとうモチベーションになってました

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/25(火) 15:10:19.26 ID:lnVTYHOb

おつかれ
前スレ見てたので完結してよかった

35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/05/25(火) 17:57:30.24 ID:oKe1HQ9n

グッドエンドだった


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