さて、何から話すべきか #22

22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2021/04/26(月) 17:06:27.60 ID:weSk2zAg

下り始めて20分ほどして自分が迷っているのではないかと思った
「・・・・・・あれ?」
目の前の景色が登りの景色と似ている。似ている気がするけども振り返っても登りの景色のような気がする
木々がないひらけた道をずっと歩いていたはずなのに・・・。どうやら俯いてひたすらに下ろうとしたことがあだになったようだ。
「待て待て、上から見たときはちっぽけだって思ったんだぞ。今わからないなんて、そんな、ねぇ。」
努めて平静を孤独に装う。そしてどこから下っても大した広さじゃないんだからとりあえず下に行けばわかるだろうという答えにたどり着き
なんとなく平坦な場所で拾った棒が倒れた方角へ歩くことにした。
それから数分してさっきの川のせせらぎが聞こえてきた
「やった!流石俺だ!!」
登るときは左側から聞こえていたのに今も左側から聞こえているということはつまり道を間違えていたということなのだがそんなことはどうでもいい
不安のおもりが落ちた俺はそこに確かな正解を求めて川におびき寄せられるように近づいていった

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