今はまだ無味無臭無個性の種芋
改造して焼き芋レベルに育ててやってくれ
今はまだ無味無臭無個性の種芋
改造して焼き芋レベルに育ててやってくれ
焼かれている
来たら完成してた
種芋焼くな
明日買ってくるから待って
芽が出てる
芽がとても美味しそうな匂い
粉状に加工した物を炙って煙を吸うと幸せな気持ちになれる
中身緑色
悪芋、良芋
~に強芋、弱芋
臭芋
甘芋
ネバネバしてる
どことなく人面
ここはとある農村。秋の収穫作業を終えた農夫達が、今年の豊作に沸いていました。
「いんやー、今年は芋っこがいっぺぇ取れたなや!」
「んだんだ」
「いっぺぇあるからみんなに配るとしてよ、こんだけは種芋にとっとくべか?」
「んだんだ」
「んだばこれは来年の作付けまでしまっとくとすべえ」
「んだんだ」
農民達は種芋を倉庫へ大事にしまうと、残りの芋を持ってそれぞれの家へと帰って行きました。
その晩のこと。一人の男がこっそり倉庫に忍びこんでいます。
「へっへっへっ、なあーにがみんなに配るだべ。どうせオラにはほとんどくれねえ癖によー!
オラ腹が減って仕方ねえ!種芋なんか知ったことか、みんな食ってやるべ!」
男は村の嫌われ者、寝譜雄でした。寝譜男は自分では農作業をほとんど手伝わないのに、
人の作業に口出しばかりするので、みんなに嫌われて、分け前もあまり貰えなかったのです。
「持って帰るとおっとおやおっかあにバレちまうから、ここで食っていっちまうべえ」
そうひとりごちると、寝譜男は手際よく焚き火の準備をして、芋を全部放りこみました。
「火燃してるの誰だべ!」
「ひぃっ!」
突然浴びせられた鋭い声に首をすくめた寝譜男が、恐る恐るそちらを見ると、
見回りにきた関 李仁(かん りにん)さんが立っていました。
「寝譜男か!まぁーたおめはわりぃ事して…ああ!種芋焼くなおめ!」
関李仁さんはカンカンです。
普段村のみんなには馬鹿にした態度をとる寝譜男ですが、関李仁さんにだけは頭が上がらないので、
「あ、明日買ってくるから待っててけろ…堪忍してつかぁさい…」
と、心にもない謝罪をしました。
「買ってくるったっておめ、金持ってねえべしょ!まったく今日という今日は堪忍ならねえ!悪禁だべ!」
関李仁さんはますますヒートアップして村に伝わる恐ろしい刑罰を口にします。
「ひぃぃ!悪禁だけはやめてけろ!」
震えあがった寝譜男は、もう芋を持って逃げようと、ちらりと芋の方を見ました。
「あ、あれ……?なんだべ…?芋から芽が……」
「おめはまぁたそったら言い逃れを……本当だべ!」
不思議な事に、焚き火も消えてすっかり焼きあがったはずの芋から、芽がにょきにょきと生えてきていました。
「ど、どういう事だべ……オラ怖い……」
関李仁さんは怯えました。
「だ、大丈夫だべ!オラがついてるべさ!」
寝譜夫は虚勢をはりますが、まったく頼りになりません。
「で、でもなんだかいいにおいがしないだか?」
「あんれ!ほんとだべ!美味しそうなにおいがするだ!」
「食ってみるだか?」
「だどもおっかねえだよ……」
寝譜夫は無謀な事を言いますが、関李仁さんは尻込みです。
「大丈夫だべすた!そったらオラちっと味見してみるべ!」
そう言うと、寝譜夫は芽をちぎってすりつぶし、粉状にした物をぺろりと舐めました。
「しっぶ!にっが!かっら!ひぃい!」
すると寝譜夫の口内に複雑な刺激が広がり、残りの粉を落としてしまいました。
「ほれ見ろ!まったくおめはいつもいつも……あれ、なんだべ……」
見ると、寝譜夫の落とした粉が、燻っていた火で炙られ、煙をあげていました。
「あやや、消さねえと……でもなんだべ……オラなんだか幸せな気持ちになってきただ…」
「ほひひ、関李仁さんもだか、オラもだべ……そうだ、芋食わねえだか?」
寝譜夫は涎を垂らしながら、焦点の合わない目をしてヘラヘラしています。
関李仁さんは色々どうでもよくなってきて、芋を食べる事にしました。
「あんれ!この芋中身緑色だぞ!腐ってるだか!?まあいっか、はむっ、おいしー!」
どうやら関李仁さんには幻覚が見え初めているようです。
「こら!おまえは悪い芋だべ!良い芋になるだ!お、やるってか!?おまえみたいな弱い芋に負けねえだぞ!
あてっ!意外に強い芋だな…だけどオラ負けねえ!どうだまいったか!臭っ!負け惜しみに臭い芋になっただな!
食ってやる!うん!こいつは甘い芋だ!」
寝譜夫は混乱している。
「オラなんだかおまたがネバネバしてきただ……」
「あっはっはっ!関李仁さんの股からどことなく人面の芋が生えてるだ!」
農村は今日も平和です。
幻覚BLヒーローか
神スレ
nep文才多すぎぃ
ほどんど同じ人だぞ
文章で一目でホモだとわかった