「大丈夫だべすた!そったらオラちっと味見してみるべ!」
そう言うと、寝譜夫は芽をちぎってすりつぶし、粉状にした物をぺろりと舐めました。
「しっぶ!にっが!かっら!ひぃい!」
すると寝譜夫の口内に複雑な刺激が広がり、残りの粉を落としてしまいました。
「ほれ見ろ!まったくおめはいつもいつも……あれ、なんだべ……」
見ると、寝譜夫の落とした粉が、燻っていた火で炙られ、煙をあげていました。
「あやや、消さねえと……でもなんだべ……オラなんだか幸せな気持ちになってきただ…」
「ほひひ、関李仁さんもだか、オラもだべ……そうだ、芋食わねえだか?」
寝譜夫は涎を垂らしながら、焦点の合わない目をしてヘラヘラしています。
関李仁さんは色々どうでもよくなってきて、芋を食べる事にしました。