安価でSS書く ID:AU6PPd9F

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/02(土) 16:21:21.13 ID:AU6PPd9F

女「こんばんわ男くん」

男「うわっ!!ビックリした…女さんか」

男(……ん?男『くん』?)

女「驚かせてごめんね…休憩所を通りかかったら男くんが自動販売機とお話していたから気になって」

男(聞かれてた…恥ずかしい///)

男「実は寝付けなくて選手村を探索していたんです……女さんは?」

女「バルコニーで風に当たっていたんです…風が冷たいのでとても涼しいですよ」

男「へぇ…行ってみようかな」

女「……あのよければご一緒にいかがですか?」

男「えっ?自分はそんなつもりで言ったんじゃ…それに先ほどまで…」

女「気にしないでください…それに男くんと二人きりで話したいと言うか…」

女「その……嫌ですか?」

男「そんなことないですよ…では寝付けるまでご一緒してもよろしいですか?」

女「は、はい!!」

男(何だろう……この既視感みたいのは)

37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/02(土) 19:47:14.16 ID:AU6PPd9F

~~~~~~~~

~~そのころ実家~~

妹「……起きたら部屋にいないからビックリしたわよ……星見てたのね」

妹次「……綺麗」

妹「よく言われるわ」

妹次「……お姉ちゃんのことじゃない…星が綺麗なの」

妹次「……お姉ちゃんはブス」

妹「あんた双子なんだから自分を否定することになるわよ」

妹次「……兄貴が寝つけないときいつもここの庭で星見てる」

妹「えっ?そうなの?」

妹次「……最近は毎日のようにここで星を見てた」

妹「……」

妹次「……だから今も向こうで星見てると思う」

妹次「……東京では星が見えないけど兄貴大丈夫かな?お姉ちゃん」

妹「大丈夫だよ」ギュ

妹「だって世界で一番かっこいいお兄ちゃんだもの…大丈夫」

妹「私たちじゃ筆舌に尽くしがたいくらい緊張感や圧迫があると思うけどさ」

妹「それを乗り越えてプロのアスリートなんだから…今は見守ってそして応援してあげましょ?」

妹次「……うん」ギュ

妹次「……まるでお兄ちゃんのお嫁さんみたいだね」

妹「なっなに言ってるのよ!このブス!」

妹「ゴホン……今は迷惑だから明日の朝お兄ちゃんに電話してみれば?」

妹(あっ私のバカ!今お兄ちゃんと電話させたら告白の話題に…!!)

妹「いやあの…その」

妹次「……その役目はお姉ちゃんにまかせよう」

妹「……えっ?……うんわかった」

妹次「……お姉ちゃんと話したら眠くなった」

妹「部屋に戻ろうか」

妹次「……お姉ちゃんは可愛いよ」

妹「なっなによ急に…」

妹次「……つまり私もちょー可愛い」

妹「あっそ」

38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/02(土) 21:30:44.47 ID:AU6PPd9F

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男「あ~涼しい」

女「でしょ?ですよね!深夜だと人気も少なく今の所最高のスポットです」

男「本当だね…なんで人がいないんだろここ」

女「昨日も湯上がりに私の友達とここで風に当たっていたんですけどそのときは人いましたよ」

女「今は時間があれですし…お部屋でその…な…なにかしてるんだと思います」

男「…ん?みんな寝てるのでは?」

女「……結構大胆なんですねあなた」

男(俺今変なこと言ったか?)

男「そういえば今日…いやもう昨日かな?…朝食中に失礼なことをしてしまい…」

女「あぁ大丈夫…気にしてないです…それに謝るのは私の方です」

女「そもそも私があのとき話に加わなければ…」

男「そんなこと言わないでください…それに正直嬉しかったですから」

女「えっ?」

男「こんな可愛い子に話しかけてもらえるなんて…また会えるかなと思っていました」

女「……ふふっ」

女と話してみると俺と地元が近いことが分かり(転校したので長くいたわけではないらしい)

話していくうちに親近感が湧き妹達には内緒にしているあることを話してしまった

俺は後にこの行動を死ぬほど後悔することになるとはこの時には思ってもいなかった

女いわく俺のこの言動が彼女の引き金を引いてしまったらしい

40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/02(土) 21:56:04.39 ID:AU6PPd9F

男「実は自分中学の時ストーカー被害にあっていたんですよ」

女「……モテ自慢ですか?」

男「自分で言うのもなんですけど足が早かったので結構モテてましたよ」

男「といっても阿呆なので中学の途中から全くモテなくなりました」

女「ふふっ…足が速くてモテるのは小学生までですよ?」

男「そうなんですよ…友人も俺と同じようなこと言ってましたね…俺もあいつもバカなんです」

男「でもその中に1人熱心な子がいたんですよ…あれは他の中学の生徒だったかな」

女「……」

男「放課後ラブレターらしきものを持って待ち構えているんですけど」

男「あまり可愛くなかったんですよ…前髪が伸びすぎで目が隠れてて清楚感がなかったといいますか」

男「この子は関わっちゃいけないタイプだなと思い見つからないように避けてたんですけど」

男「ついに見つかってしまって…走って逃げたんですけどずっと追いかけてくるんです」

男「自宅がバレたら不味いなと思いなんとか撒いたりして事なきを得たのですが」

男「その後も執拗に追いかけまわされたんですが…俺がモテなくなったら彼女もいなくなって」

男「だから正直助かりました…モテなくなって心底よかったと思ってます」

女「……へぇそんなことが」

男「なんかすみません…勝手にぺらぺらと」

女「う~ん…でもそこまで熱心な女の子がそう易々と諦めるでしょうか?」

男「でも被害はなくなりましたよ」

女「途中で転校して会えなくなったとか」

男「別の中学なのでそこまではわからないですね…」

女「……それもそうですね」

43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/02(土) 23:16:55.55 ID:AU6PPd9F

談笑に熱中していて時間を忘れていたがふと腕時計をみると短い針が1時を指していた

男「あっもう1時過ぎてしまいましたね」

女「えっ…あっ本当ですね…ゴールデンタイムは10時から2時までですから…もう解散しましょうか」

男「そうですね…今日はお蔭で眠れそうです…付き合ってくれてありがとうございます」

女「……どういたしまして…ではまた明日」テクテク

男「おやすみなさい」テクテク

~~~~~~

男(うとうとしてきた…危ないから壁沿いに歩くか…今日はぐっすり寝れそうだ)

男「ただいま~…なんてね」ガチャ



女「お邪魔しま~す」バタリ

男「……は?」


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