【よろずのつぶやき by Wada】落ち着きどころ
昨日の海外市場では、ドル円はアジア時間の急騰後のポジション調整といったところ。株価につれるかたちで147.00円を挟んだ上下に振幅幅の大きい方向感のない動きとなっています。欧州時間には146.10円まで下押ししたものの、NY時間に入ってからは147.68円まで買戻し。引けにかけては再び146.66円まで下押すなど、相変わらず値幅を伴った動きが繰り返されることになりました。
アジア時間に入ってからは、日経平均先物が1100円を超える大幅な下落となるなか戻り売りが先行。一時145.44円まで下押ししたものの、株価が下げ幅を縮めるにつれて146.75円まで買戻されているといったところです。
いずれにしても、市場は「株価を中心に落ち着きどころを探す」なかで、右往左往しているわけで、まだまだ目先の方向性さえもつかめないでいます。チャート的には、週足の一目雲上限が位置する145.83円が引き続き重要なポイントとして意識されていますが、昨日の内田日銀副総裁からの日銀の本音を確認した市場は、とりあえず、当局の後始末の意図を汲みつつ、市場自身が自ら正常化の道を探っていくしかないのかもしれません。
株価指数先物【昼】 下へのバイアスが弱まってきた
日経225先物は11時30分時点、前日比110円高の3万5180円(+0.31%)前後で推移。寄り付きは3万3760円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万4370円)を下回り、売り先行で始まった。ただし、直後に付けた3万3750円を安値にロングの勢いが強まり、現物の寄り付き時には3万4800円を回復し、買い一巡後は3万4200円~3万4800円辺りでの推移を継続。終盤にかけてレンジを上放れプラスに転じると、一時3万5210円まで買われる場面もみられた。
日経225先物はナイトセッションの安値を大きく下回ってのスタートとなったが、早い段階でショートカバーを誘う形となった。日銀の追加利上げ観測が後退しており、下へのバイアスも弱まってきたようだ。また、昨夕決算を発表したレーザーテック <6920.T> [東証P]がストップ高まで買われたことも、センチメント改善につながっただろう。ただし、週足のボリンジャーバンドの-2σが3万5320円辺りで推移しており、同水準での上値の重さが意識されてくるようだと、引けにかけては持ち高調整に伴うロング解消の動きが警戒されやすいため、引き続き、スキャルピング中心の売買になろう。
NT倍率は先物中心限月で14.09倍に低下した。一時13.95倍まで下げる場面もみられたが、その後は14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移となった。レンジを放れてくる局面においては、その後のリバランス狙いが有効のようだ。
NZ2年先のインフレ期待、+2.03%に下方修正
NZ準備銀行(RBNZ)は四半期調査を公表し、1年先のインフレ期待を+2.40%(前回は+2.73%)、2年先のインフレ期待を+2.03%(前回は+2.33%)とした。
ロンドン為替見通し=株価動向を受けたリスク許容度や米金利にらんだ流れ続くか
ロンドンタイムは、欧州通貨の動意につながりそうなユーロ圏などの経済指標発表は予定されていない。欧州株や米株先物の動きを受けたマーケットのリスク許容度や、米金利動向をにらんだ対ドルでの振れを追う流れが続くか。
東京タイム昼頃の米株先物は、昨日の米現物株反落の後を受け、昨日比で小高い程度のさえない推移。時間外取引において米金利が昨日上昇した流れを一服させていることは対ドルで欧州通貨を下支えする一因になるかもしれないが、リスクセンチメントが強まらないなか欧州通貨の上値は限定的だろう。
一方、ユーロドルの一目均衡表・基準線が切り上がって同・転換線1.0893ドルと重なり、下押し局面のサポートがしっかりしてきたことは好感したい。目先的な下振れ余地は昨日まで基準線が位置していた1.0872ドルにも近い1.0880ドル前後で推移する21日移動平均線付近までみておいたほうが無難であるものの、テクニカル分析面からすれば一定の底堅さが期待できる状態といえる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:5日高値1.1008ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0880ドル前後で推移する21日移動平均線付近。
東京マーケットダイジェスト・8日 円神経質、株安
(8日15時時点)
ドル円:1ドル=145.97円(前営業日NY終値比▲0.71円)
ユーロ円:1ユーロ=159.64円(▲0.58円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0936ドル(△0.0014ドル)
日経平均株価:34831.15円(前営業日比▲258.47円)
東証株価指数(TOPIX):2461.70(▲27.51)
債券先物9月物:145.34円(△0.38円)
新発10年物国債利回り:0.835%(▲0.040%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.24600%(横ばい)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月国際収支速報
経常収支(季節調整前)
1兆5335億円の黒字 2兆8499億円の黒字
経常収支(季節調整済)
1兆7763億円の黒字 2兆4062億円の黒字
貿易収支
5563億円の黒字 1兆1089億円の赤字
対外対内証券売買契約等の状況(前週)
対外中長期債
6697億円の取得超 6947億円の処分超・改
対内株式
6417億円の処分超 6129億円の処分超・改
7月景気ウオッチャー調査
現状判断指数 47.5 47.0
先行き判断指数 48.3 47.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は神経質に上下。日経平均先物の下落とともに朝方から145円台半ばまで売りに押された。いったんは146.50円台まで切り返すも、日本株の取引開始後は株安を手掛かりに145.44円まで下押し。その後は仲値に向けた買いが入ったほか、日経平均株価のプラス圏浮上などを支えに146.87円まで反発したが、後場に入って日経平均が再びマイナス圏まで沈むと145.80円台まで上値を切り下げた。
・ユーロ円は一進一退。日本株の寄り付き後に158.97円まで下落したものの、一巡後は160.52円まで買い戻しが入った。ただ、買いの勢いも長続きはせずに159円台半ばまで伸び悩む展開に。総じてドル円や株価動向をにらんだ動きとなった。
・ユーロドルは小高い。時間外の米10年債利回りが低下したことなどを手掛かりに1.0942ドルまで値を上げた。
・日経平均株価は3営業日ぶりに反落。日経平均先物主導で一時は880円超安まで下落する場面があったが、売り一巡後は好業績銘柄などに買いが集まり、指数も290円超高まで反発した。もっとも、引けにかけては海外勢を中心とした戻り待ちの売りに押されて再びマイナス圏まで失速するなど、この日も値動きは荒かった。
・債券先物相場は続伸。前日の米国債券相場が下落した流れを引き継いで一時144円71銭まで弱含んだものの、30年物国債入札が「しっかりとした結果だった」と受け止められると買い戻しが優勢となった。
【市場の目】中国、7月貿易統計は「駆け込み」の動きを反映している模様
第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト・西?M徹氏
中国、7月貿易統計は「駆け込み」の動きを反映している模様
先行きは輸出入双方に下押し圧力が掛かりやすい展開となる可能性は高まっている
足下の中国経済は幅広く内需が力強さを欠くなか、景気は外需への依存度を強める展開が続いてきた。しかし、欧米などは関税引き上げによる対中輸入制限の動きを強化しているほか、米国による対ロ制裁によりロシア向け輸出も影響を受ける動きもみられる。世界的な分断の動きを反映して世界貿易は萎縮するなど新興国景気の足かせとなる懸念もあり、中国の外需を取り巻く環境は厳しさを増していると捉えられる。
中国の輸出は前年に下振れした反動で前年比の伸びは堅調に推移し、7月も前年比+7.0%となったが、前月比は2ヶ月連続で減少するなど頭打ちしている。欧米向けは制限強化を前にした駆け込みの動きが押し上げ要因となる一方、世界貿易の萎縮の動きが輸出全体の重石となっている。先行きは新興国のなかにも対中輸入制限に動く流れが広がっており、輸出を取り巻く環境は一段と厳しさを増す可能性が高い。
一方の輸入は内需の弱さが重石となる展開が続いてきたが、7月は前年比+7.2%と2ヶ月ぶりに前年を上回った。前月比も3ヶ月ぶりの拡大に転じており、米国による半導体規制を警戒した関連輸入拡大の動きが輸入を押し上げている。また、素材・部材などの輸入の堅調さもうかがえるが、中国国内で在庫が積み上がる動きがみられるなか、先行きについては輸入も輸出同様に下押し圧力が強まる可能性がある。
足下の人民元相場は米ドル高一服を反映して底入れしており、輸出競争力の低下が懸念される。他方、輸入インフレ圧力の後退は川上段階を中心とするディスインフレ圧力を強めると予想される。中銀にとっては人民元安懸念の後退を受けて一段の金融緩和のハードル低下が期待されるが、金融市場に不透明さがくすぶるなかで人民元相場が変動する可能性もあり、当局の動きに過度な期待を抱くことは難しいであろう。
【相場の細道】MPC、5羽のハトが利下げ主張
「利下げが速過ぎたり大幅過ぎたりしないよう注意する必要ある」(ベイリーBOE総裁)
1.イングランド銀行金融政策委員会(MPC)(2024年8月1日)
8月1日、イングランド銀行は、政策金利を5.00%に引き下げることを決定した。
金融政策委員会9人のうち4人が据え置き(5.25%)に賛成し、5人が利下げ票を投じた。
【ハト派:利下げ主張】インフレが持続するリスクの緩和に一定の進展があった
・ラムスデンBOE副総裁(57会合):利上げ主張16回・利下げ主張4回・据え置き37回
・ディングラ委員(15会合):利上げ主張2回・利下げ主張4回・据え置き9回
・ベイリーBOE総裁
・ロンバルデリ新BOE副総裁(金融政策担当)
・ブリーデンBOE副総裁
【タカ派:据え置き主張】基調的なインフレが予想より根強く、成長率も予想以上である
・ピル英MPC委員・チーフエコノミスト
・ハスケル英MPC委員
・マン英MPC委員
・グリーンMPC委員
■声明
「金融政策による景気抑制の適切な度合いを各会合で決定する」
「英国のインフレ率は望ましい水準に戻ったが、基調的な物価の上昇圧力は引き続き不快なほど高い」
「総合インフレ率は年末までに2.7%まで上昇し、それ以降は賃金とサービス価格の動向次第」
「インフレリスクは予測対象期間を通じて上方向に傾いている」
「インフレ率が中期的に2%の目標に戻ることへのリスクが一段と解消されるまで、十分に長い期間にわたって景気抑制的な金融政策を続ける必要がある」
■ベイリーBOE総裁
「世界の他の主要中銀と同様に慎重な姿勢を示し、英中銀は政策緩和を急ぐ必要はない」
「インフレ圧力は十分に緩和されため、本日利下げを行うことができた。しかし、インフレが確実に低水準にとどまり、利下げが速過ぎたり大幅過ぎたりしないよう注意する必要がある」
「当局は今後の会合の各回で、状況を検証し事実に対応する」
「今後の金利動向について個人的な見方を述べることはしない。常にそうであるように、会合ごとに決定する」
「十分に自信を深めており、景気抑制の度合いを少し減らすことができると考えている」
2. イングランド銀行の経済・物価見通し
・2024年の成長率予想:+1.25%(※2月時点の+0.5%から上方修正)
・インフレ予想:インフレ目標2%を下回ると予想
2年後:+1.7% (5月時点+1.9%)
3年後:+1.5% (5月時点+1.6%)
株価指数先物【引け後】 徐々に落ち着くなか、押し目狙いのロング対応に
大阪9月限
日経225先物 34780 -290 (-0.82%)
TOPIX先物 2458.5 -21.5 (-0.86%)
日経225先物(9月限)は、前日比290円安の3万4780円で取引を終了。寄り付きは3万3760円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万4370円)を下回り、売り先行で始まった。ただし、直後に付けた3万3750円を安値にロングの勢いが強まり、現物の寄り付き時には3万4800円を回復し、買い一巡後は3万4200円~3万4800円辺りで推移。前場終盤にかけてレンジを上放れてプラスに転じると、後場の取引開始時には3万5380円まで買われる場面もみられた。だが、後場は持ち高調整に伴うロング解消が優勢となり、再び下げに転じると3万4800円~3万5000円処での推移が続いた。
日経225先物はナイトセッションの安値を大きく下回ってスタートしたが、早い段階でショートカバーを誘う形となった。日銀の追加利上げ観測が後退しており、下へのバイアスも弱まってきたようだ。また、昨夕決算を発表したレーザーテック <6920.T> [東証P]がストップ高まで買われたことも、センチメントの改善につながったとみられる。
ただし、週足のボリンジャーバンドは-2σが3万5160円辺りに下がってきたが、結果的にはこれに上値を抑えられる形での値動きである。52週移動平均線が位置する3万5770円辺りも抵抗線として意識されており、同水準に接近する局面では、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
また、本日も後場は弱含みとなっており、スキャルピング中心の売買のなかでは、引けにかけて持ち高調整に伴うロングの解消が強まりやすいようだ。グローベックスの主要な株価指数先物が小幅ながらマイナス圏で推移していたこともあり、打診的な動きとしてもオーバーナイトのポジションを取りに行く参加者は限定的だろう。
本日はレーザーテックがストップ高となったが、明日以降の動向も注目される。また、引け後には東京エレクトロン <8035.T> [東証P]が2025年3月期第1四半期決算を発表した。コンセンサスを上回る進捗だったほか、通期予想を上方修正した。配当予想も増額修正しており、日経平均型へのプラス寄与が期待されそうだ。
日経225先物の本日の値幅は1630円(ナイトセッションを含む)だった。依然として1000円を超す変動幅だが、5日の過去最大の下落時の変動幅(5420円)、6日(3770円)、7日(3020円)から収束してきている。キャリートレードによる巻き戻しも一巡したとみられ、スタンスとしては押し目狙いのロング対応となろう。
NT倍率は先物中心限月で14.14倍と横ばいだった。一時13.95倍まで下げる場面もみられたが、その後は14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移だった。レンジを放れてくる局面では、その後のリバランス狙いが有効のようだ。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5590枚、ソシエテジェネラル証券が2万4356枚、SBI証券が5006枚、バークレイズ証券が4367枚、JPモルガン証券が2839枚、ゴールドマン証券が2737枚、サスケハナ・ホンコンが2418枚、野村証券が2134枚、モルガンMUFG証券が1641枚、ビーオブエー証券が1447枚だった。
TOPIX先物はABNクリアリン証券が4万1363枚、ソシエテジェネラル証券が3万5523枚、バークレイズ証券が7960枚、モルガンMUFG証券が7901枚、JPモルガン証券が6666枚、ゴールドマン証券が6653枚、ビーオブエー証券が3889枚、サスケハナ・ホンコンが3068枚、みずほ証券が2072枚、BNPパリ
バ証券が1757枚だった。
NY為替見通し=ドル円、新規失業保険申請件数に注目
本日のドル円は東京タイムで日本株の動向を眺めながら動きとなり、145.44円まで下押し後一時146.87円まで反発した。欧州勢参入後は株価の動向を睨みながら、146円を挟んで上下し方向感は鈍い。週前半よりは値動きがやや落ち着いたが、依然としてボラティリティが高く神経質な動きが続いている。日米株価の値幅を伴った動きが続いており、最近ドル円と株の相関が強く、本日も日米株価指数の動向に注目。
7月の日銀金融政策決定会合、会合後の植田日銀総裁のタカ派寄り発言を受けて円キャリートレードの解消が強まった。そして先週末の米雇用統計と週明けの日本株の暴落でこの動きが加速し、円キャリートレードの巻き戻しはだいぶ進んでいる。また、日銀のタカ派への見方は昨日の内田日銀副総裁の発言で後退した。日銀の金融政策見通しに不確実性が強まり、足もとでドル円は売買が交錯し神経質な動きが続きそうだ。
先週末に発表された米7月雇用統計が予想以上に悪化したことで、景気後退(リセッション)懸念も強まっており、本日発表予定の新規失業保険申請件数にも普段より注目度が高くなっている。ドル円のボラティリティが高く、手がかり以上の反応を示し値動きが大きくなる可能性がある。
・想定レンジ上限
ドル円、本日これまでの高値146.87円や7日の高値147.90円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円、本日これまでの安値145.44円や7日安値144.29円が下値めど。
NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など
今晩は神経質な展開か。昨日は上昇してスタートしたものの、米10年債利回りが上昇したことや、地政学リスクが意識されたこと、円キャリートレードの巻き戻しが再び強まることへ警戒感などから引けにかけて売りが優勢となった。ダウ平均は一時480ドル高まで上昇したが234.21ドル安(-0.60%)と一日の安値圏で終了し、S&P500も1.73%高まで上昇後、0.77%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は2.10%高まで上昇後、1.05%安で修了。主要3指数がそろって反落した。週初からの3日間では、ダウ平均が2.45%安、S&P500が2.75%安、ナスダック総合が3.46%安となり、ダウ平均が2週続落ペース、S&P500とナスダック総合が4週続落ペースとなった。投資家の不安心理を示すVIX指数は月曜日に一時65.73ポイントまで上昇後、昨日は一時21.97ポイントまで低下したが、27.85ポイントで終了した。
今晩は神経質な展開か。中東をはじめとする地政学リスクが引き続き意識されるほか、日銀の利上げをきっかけとした円キャリートレードの巻き戻しへの警戒感もあり、上値の重い展開が予想される。先週金曜日に発表された米7月雇用統計が予想以上に悪化したことで、景気後退(リセッション)懸念も強まっており、寄り前に発表される新規失業保険申請件数にも注目が集まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか、6月卸売在庫、米30年債入札など。このほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にイーライ・リリー、引け後にギリアド・サイエンシズ 、パラマウント・グローバルなどが発表予定。
日銀は少なくとも4カ月は様子見か-SMBC日興証券
SMBC日興証券では、内田日銀副総裁の8月7日の講演を受けて、円高傾向、高ボラティリティが続く間は利上げを見合わせるとしつつ、展望リポートの見通しに下振れ圧力がかからないことが確認できれば利上げを継続するという日銀の基本スタンスは変わっていないと判断している。SMBC日興では従来から、米国がリセッションに陥る状況で日銀が中立金利に向けて利上げを継続することは困難と考えてきた。次回利上げの可否を判断するタイミングは、最短でも12月19日の会合になるとみている。米国の経済や為替市場を様子見する時間は4カ月もある。大きな仕事を終えた日銀にとって、当面は何も決めないでいい期間になるとSMBC日興では考えている。
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