株価指数先物【昼】 下へのバイアスが弱まってきた
日経225先物は11時30分時点、前日比110円高の3万5180円(+0.31%)前後で推移。寄り付きは3万3760円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万4370円)を下回り、売り先行で始まった。ただし、直後に付けた3万3750円を安値にロングの勢いが強まり、現物の寄り付き時には3万4800円を回復し、買い一巡後は3万4200円~3万4800円辺りでの推移を継続。終盤にかけてレンジを上放れプラスに転じると、一時3万5210円まで買われる場面もみられた。
日経225先物はナイトセッションの安値を大きく下回ってのスタートとなったが、早い段階でショートカバーを誘う形となった。日銀の追加利上げ観測が後退しており、下へのバイアスも弱まってきたようだ。また、昨夕決算を発表したレーザーテック <6920.T> [東証P]がストップ高まで買われたことも、センチメント改善につながっただろう。ただし、週足のボリンジャーバンドの-2σが3万5320円辺りで推移しており、同水準での上値の重さが意識されてくるようだと、引けにかけては持ち高調整に伴うロング解消の動きが警戒されやすいため、引き続き、スキャルピング中心の売買になろう。
NT倍率は先物中心限月で14.09倍に低下した。一時13.95倍まで下げる場面もみられたが、その後は14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移となった。レンジを放れてくる局面においては、その後のリバランス狙いが有効のようだ。