日銀は少なくとも4カ月は様子見か-SMBC日興証券
SMBC日興証券では、内田日銀副総裁の8月7日の講演を受けて、円高傾向、高ボラティリティが続く間は利上げを見合わせるとしつつ、展望リポートの見通しに下振れ圧力がかからないことが確認できれば利上げを継続するという日銀の基本スタンスは変わっていないと判断している。SMBC日興では従来から、米国がリセッションに陥る状況で日銀が中立金利に向けて利上げを継続することは困難と考えてきた。次回利上げの可否を判断するタイミングは、最短でも12月19日の会合になるとみている。米国の経済や為替市場を様子見する時間は4カ月もある。大きな仕事を終えた日銀にとって、当面は何も決めないでいい期間になるとSMBC日興では考えている。