ロンドン為替見通し=株価動向を受けたリスク許容度や米金利にらんだ流れ続くか
ロンドンタイムは、欧州通貨の動意につながりそうなユーロ圏などの経済指標発表は予定されていない。欧州株や米株先物の動きを受けたマーケットのリスク許容度や、米金利動向をにらんだ対ドルでの振れを追う流れが続くか。
東京タイム昼頃の米株先物は、昨日の米現物株反落の後を受け、昨日比で小高い程度のさえない推移。時間外取引において米金利が昨日上昇した流れを一服させていることは対ドルで欧州通貨を下支えする一因になるかもしれないが、リスクセンチメントが強まらないなか欧州通貨の上値は限定的だろう。
一方、ユーロドルの一目均衡表・基準線が切り上がって同・転換線1.0893ドルと重なり、下押し局面のサポートがしっかりしてきたことは好感したい。目先的な下振れ余地は昨日まで基準線が位置していた1.0872ドルにも近い1.0880ドル前後で推移する21日移動平均線付近までみておいたほうが無難であるものの、テクニカル分析面からすれば一定の底堅さが期待できる状態といえる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:5日高値1.1008ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0880ドル前後で推移する21日移動平均線付近。