萩尾望都『一度きりの大泉の話』本日ついに発売!──初めて語る、最初で最後の“大泉時代”回想録
352ページ、12万字書き下ろしエッセイ、未発表スケッチ収録
大泉に住んでいた時代のことはほとんど誰にもお話しせず、忘れてというか、封印していました。
しかし今回は、その当時の大泉のことを初めてお話ししようと思います。
(「前書き」より)
刊行前より大きな話題となっておりました萩尾望都さん著『一度きりの大泉の話』が、本日2021年4月22日(木)に河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長小野寺優)より発売となりました。
1970年から1972年までの2年間、のちに日本の少女漫画界を牽引することになる伝説的女性漫画家たちが、東京都練馬区南大泉にあった半長屋に集い、親交を深めていたことは、往年の少女漫画ファンのみならず広く知られています。本書は、萩尾望都さんが1970年代の一時期を過ごした大泉のこと、さまざまな出会いと別れについて初めて綴った12万字の書き下ろしエッセイです。
デビュー直後のこと、⼤泉での少⼥漫画家たちとの交流について、田舎へ引っ越した理由、当時の交友関係、創作への想い、尽きることのない漫画への愛。そして、50年間の漫画家⼈⽣を振り返って漫画について思うことなど、萩尾望都さんの現在の思いが全てここに記されています。
この執筆が終わりましたら、もう一度この記憶は永久凍土に封じ込めるつもりです。
埋めた過去を掘り起こすことが、もう、ありませんように。
(「29 お付き合いがありません」より)
なお大泉での日々については、今回、本書に記す内容がお答えできる全てであり、今後も本件について著者取材は一切お受けいたしませんことをご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
───以上、プレスリリース 河出書房新社 2021年4月22日 06時00分
同書刊行 2021年4月21日
併読推奨:竹宮恵子『少年の名はジルベール』(小学館刊 2016年1月/文庫化 2019年11月6日)
>>1-2
乙
今改めて>>1を読むと
なぜこんな本を出版したのか釈然としない気持ちが再燃してくる
【経過引用】元スレ(漫画サロン板・書籍サロン板)から
〔>>は ≫に置換,https://は省略〕
751 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 15:28:54.41 ID:P9GE9AQr0
懐かしいと言えば竹宮恵子と萩尾望都の回顧録がそれぞれ出されたそうだけど読んだ人いる?
752 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 16:38:16.73 ID:4SMJvoHz0
読んでない
そもそも少女漫画自体あんまり読まない
ご両人の初期作品は学生の頃に読んだし中にはかなり好きな作品もあるけどその程度
753 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 21:54:07.54 ID:MY5bFFlN0
読んでみた ≫751
同じく少女漫画界には詳しくないので門外漢としての印象になる
前者・後者とも
なんだか老境にある方々の書いたものとは思えなかった
それだけ狭いこだわりの中で生きてきた(生きて来られた)方々なんだろう
あるいは(少女)漫画家という職業自体がそういうものなのか
「一度きりの」と念を押すかのような後者の書名と内容からして
これはある種のビジネスレターだと思う
ビジネスレターに周囲の無関係な人材や企業が介入する余地はないし
たまたまビジネスレターを読んでしまった者(を仮に読者と呼ぶ)としても感想というほどのものは持てない
754 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 23:04:27.13 ID:uE1QWh7v0
まあ両者の確執の原因は予想通りだった
パクったパクられたっていう同人あるあるネタ
755 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 23:44:49.55 ID:/O90d42M0
高尚様だの村長だの大手だのぼっちだの
足引っ張り合ったり無視し合ったりする
恐ろしい同人世界と変わらんね
そういや提言騒動なんてのもあった気がする
でもああいうのって本人達は必死なんだな
考えてみれば物悲しい世界でもある
756 :名無しさん@Next2ch:2021/04/23(金) 23:56:31.93 ID:Dw50FMPC0
少女漫画読まなくてもギリシャ神話や聖書外伝の時代から今世紀に至るまで
古今東西の文学絵画映画に接してれば少年愛(に限らずあらゆる愛のかたち)じたい珍しくもないものなのに
私が私が言われると困惑する
あと、どんな小さな仕事だって
初めてそれを為す者には上からの圧力や周囲の妨害や冷たい態度は付きものだし
757 :名無しさん@Next2ch:2021/04/24(土) 04:48:53.98 ID:lWI5PNig0
漫画家も編集&編集部との相性という「運」が最も大事だというのはわかった
763 :名無しさん@Next2ch:2021/04/25(日) 12:22:07.78 ID:rpExe7rB0
≫751-756
H氏の述懐を読んだ読者の何人かが
T氏を一方的な加害者扱いしているのをSNSで見かけて暗澹たる気分になった
よく読めばH氏の記述にも明らかな自己認識の矛盾があるし
自衛というよりもっと過剰な態度というか攻撃性に似たものも滲んでいる
それぞれが傷ついた度合いなど他人が測れるものでもなく
どちらが良い悪いなどと周囲が決められるものではない
もしかすると現在進行形で両者ともまだ傷つき傷つけあっているのかもしれないしな
自分はT氏のファンでもないし作品が好みなわけでもないが
少なくともT氏が「少女漫画の窮屈さを打破し自由を広げよう」という明確な理想を抱いて執筆に挑んでいたことは特筆に値する
今、そういう改革意識をもって漫画家になろうとする若き創作者などどこを探しても出てこないだろう
「漫画家になりたい」という曖昧で安穏な願望から投稿し持ち込みし
編集や読者の顔色を伺いながら既製のルートに依存したまま筆を走らせてるにすぎない
その矮小さに比べたら当時の彼女のたくましい気概と大きな夢に瞠目させられる
≫757
それは心底同感
769 :名無しさん@Next2ch:2021/04/26(月) 04:44:25.24 ID:TaeP4eC70
≫763
このスレかどっかで見たけど
創作者として「描きたいものがあって漫画家になる」というのと
職種への憧れで「漫画家になりたい」というのとは全然違うよね
770 :名無しさん@Next2ch:2021/04/26(月) 05:11:24.67 ID:NBzdBxN60
しかし「少女漫画の窮屈さを打破し自由を広げる」ことが
男性向け同人誌みたいなエロを女性向けとして男同士に置換しただけのビーエル漫画を広めたり
レディコミみたいなエロセックスを無配慮に拡充できるようにしたり
そういう結局は旧弊で性的な方向にしか到達しなかったというのは実にわびしいな
まあ真面目な創作よりもエロは強しってことなんだろうけど
809 :名無しさん@Next2ch:2021/04/30(金) 21:48:34.58 ID:hfShnOBT0
≫763
尼のレビュー見たら前半の部分に近しいような評があった
過剰性とか自己認識の矛盾みたいなこととか
810 :名無しさん@Next2ch:2021/04/30(金) 22:11:05.65 ID:ix5bti3M0
少し時間が経ったし多少は冷静な感想も出始めたんだろう
直接対話を拒否した後出しじゃんけんが強いのは当たり前なので
アンフェアさを嗅ぎとる人がいても不思議じゃない
811 :名無しさん@Next2ch:2021/04/30(金) 23:32:11.60 ID:fYH/0IPA0
≫809-810
≫763だが続きを語るなら他スレへ移動しないか
あまり楽しい話題じゃないのもあるが
そもそも自分も少女漫画にさほど詳しくもなく長く続けたい話題でもないしな
作家本スレじゃなく書籍サロンの雑談スレで
103 :名無しさん@Next2ch:2021/05/01(土) 13:32:19.55 ID:DiBTRvdp0
漫画サロン板総合雑談スレから
まずは尼のレビューを読んでみて
ファンじゃないと断りつつあれだけの長文をしたためる情熱に感嘆した
おそらくH氏の作品自体は相当に好きなのだという気持ちが伺える
そしてその気持ちが伝わるからこそ、作家信者が多数を占めるはずの他レビュー者からもそう無碍には扱われていないのだろう
自分としてはあのような熱量はなく
幾つかは好きな漫画作品もある一読者として読んだ『一度きりの大泉の話』という著作(出版という行為自体を含む)のなかに
数十年を経た自己弁護としての矛盾(欺瞞あるいは擬態)を感じただけに過ぎない
たぶん冷静に読み解けば他に気づく者もいるだろうそれをここで指摘するのが有意義とも思えない
なぜなら気づいたとしてもそれは第三者の気づきでしかないからだ
とにかく現状下で誰かがT氏をのみ一方的に糾弾するのはフェアではないとだけ繰り返しておく
あと、個人的かつ総合的な感想として
対話の習慣がない文化というのは窮屈だなと思った
(畢竟内に向かって篭る諍いをもたらしがち)
その習慣とは、神との対話、人との対話、自己との対話、言葉のありかとしての対話(事象の認識)、すべてにおいて
104 :名無しさん@Next2ch:2021/05/01(土) 16:46:15.54 ID:RrbgtIW+0
ややこしいことはよく分からんが
Amazonの「少年の名は」に嫌がらせのようなレビューが寄せられていてギョッとした
それだけならまだしもそのレビューに百以上もの「参考になった」という賛同があって恐れ入った
「大泉の話」はブコフにでも引き取ってもらうことにするわ
105 :名無しさん@Next2ch:2021/05/01(土) 17:40:04.51 ID:bMT5BC9N0
Bccで送られてくるはずだったビジネスレターがccで届けられた時の
困ったちゃんな感じ?
106 :名無しさん@Next2ch:2021/05/01(土) 18:22:41.57 ID:gSNp1+8P0
ちょっと違う
でもまあ困惑のタイプは似てるかも試練
107 :名無しさん@Next2ch:2021/05/02(日) 06:25:02.44 ID:opfWmCfq0
≫104
昔、少年漫画のギャグで有名少女漫画パロやってて笑いながら読んだんだが
後でその少女漫画ファンの女性からカミソリ入りの手紙が来たっていう話聞いて
子供心に怖え〜と思った記憶がある
後先考えない狂信的少女漫画ファン(作家ファン?)ってのは何十年経っても存在するもんなんだな
時代は変わっても変わらないその性質にある意味感心したわ
108 :名無しさん@Next2ch:2021/05/02(日) 09:03:03.18 ID:gYaEbQKh0
興味深いのは『一度きりの大泉の話』について好意的な書評の多くの部分に
「私も同じように傷ついたことがあるから〇〇様(著者)の許せない気持ちがわかる」とか
「この傷は同じ思いをした(私のような)人にしか分からないだろうから、○○様どうか安んじて」といった類の
憶測と思い込みによる賛同が入っていたことかな
作者への慰撫が彼女ら自身への擁護と仮想敵への断罪に直結していて、それを無自覚に世間に訴えてる現象
109 :名無しさん@Next2ch:2021/05/02(日) 21:15:27.10 ID:SZClaUPx0
なんかわびしいな
金があっても名声があっても大勢に崇められても不幸
110 :名無しさん@Next2ch:2021/05/09(日) 06:53:49.17 ID:6UroD2Oq0
≫104
さっき恐る恐る見てみたら
普通に良いレビューがトップにあったよ
「大泉の話」のほうはレビュー数が282にもなっててビックリしたw
111 :名無しさん@Next2ch:2021/05/09(日) 09:10:40.55 ID:0UuofxOL0
短期間で300近いのか
最終的には著者の主観でしかない回想録を囲んでわいわい井戸端会議
やってる行為は「盗作の噂を流した人々」と同じ
第三者の勘ぐりや思い込みや決めつけの言葉を世間に放流してるだけ
112 :名無しさん@Next2ch:2021/05/09(日) 17:51:02.11 ID:saOPw5SX0
読んでみた
そんなのは通販サイトの書評で全人類に公開するんじゃなく
ファンレターで作者本人に送ってあげろと思う文章が多かった
≫111
まあ、世の中の不特定多数に向けて公式に発表された作品には
作者としての責任が伴うので
著者の執筆内容や出版行為について批評されるのを避けることはできない
ただし、著作中の実在の人物(特に反論する手段を持たない人々)に対しては
批評者の憶測でしかない不正確な人格判断(特に人格攻撃と行為の断罪)をするべきではない
113 :名無しさん@Next2ch:2021/05/09(日) 19:54:07.94 ID:oOfIUL6h0
≫111
> やってる行為は「盗作の噂を流した人々」と同じ
> 第三者の勘ぐりや思い込みや決めつけの言葉を世間に放流してるだけ
同感
114 :名無しさん@Next2ch:2021/05/13(木) 02:41:37.51 ID:QM8rVTAu0
レヴュー同士で喧嘩しあってた
少女漫画マニアこええ
115 :名無しさん@Next2ch:2021/05/16(日) 10:10:56.96 ID:BXDXT3bW0
少女漫画家に限らず
自分ではファンのつもりの狂信的支持者ほど
支持対象に仇なすものはないんだが
狂信ゆえにそれに気づかないという厄介さがある
116 :名無しさん@Next2ch:2021/05/26(水) 04:20:35.15 ID:Fqon8QeB0
好奇心からアマゾンレビューのその後を見に行ったんだけど
以前トップレビューだった人の投稿が無くなっててどうしたのかと思ったら
「何者かによってレビューが削除」されたらしく再三の投稿し直しと削除とが繰り返されてた
めっちゃこえええ見に行かなきゃよかった
キュリオシティキルドザキャット
117 :名無しさん@Next2ch:2021/05/26(水) 07:02:49.01 ID:anGj1l6W0
この件はもはや本スレで語ったほうがいいと思うよ
118 :名無しさん@Next2ch:2021/05/28(金) 21:13:33.16 ID:Ygwwx5CA0
≫117
むしろ『「一度きりの大泉の話」スレ』を立てたほうがいいと思う
ここか少女漫画板かどこかに
119 :名無しさん@Next2ch:2021/05/29(土) 16:13:28.26 ID:oj64fSjb0
≫118
同感
いかに過疎とはいえ本スレには純粋に漫画の話したい読者が万一来ないとも限らない
この件ではNext民はわりと早い段階で同書のアンフェアな部分を見抜いてたし
本スレに批評が並ぶことでナイーブなファンを戸惑わせたくない
120 :名無しさん@Next2ch:2021/05/30(日) 05:02:17.34 ID:wOrDFEBS0
それじゃ本スレのある漫画板に立てるか
以上
https://をというよりURLを全省略しました
抜け落ちとかあったらスマン
よくがんばって貼ってくれた
乙
だが目が滑るw
>>5-14はこれまでの参考程度で
読まなくても全然支障ないと思うw
この件って何を言っても最後は>>4に戻ってくる気がする
それにつきる
「読者の方も歳を取り、人生経験を乗り越えて成長し、
こういう個人的な話を聞いても、おそらく大人として落ち着いて聞いてくださる」
(だから、私にはあの頃のまま凍土に記憶を封じて歳を取っている事を許してくれるでしょう。
私には乗り越えないまま、成長しないまま執筆を続ける事を許してくれるでしょう。)
つまり要約すれば
読者は成長したはずなので、自分は成長してないことをゆるしてもらうために、この本を刊行しました
後出しジャンケンによって全てを自分に都合よく終わらせることをおゆるしください。
という現象
いくら申し訳ありませんごめんなさいと言葉を費やして見せても
そのへりくだった擬態の下の高慢が透けて見えてしまう
他人にはフェアであることを求め、読者には寛容を求め、しかし自分には欺瞞をゆるす
──大人の(老境にある人の)書いたものとは思えない、という感想を抱かれるのはその辺りだろう
個人的にとても不可解だったのは、
『私は嫉妬という感情についてよくわからない』(※ママ)と何度も繰り返される自己主張と、
『私が人を傷つけるときは、覚悟を決めて意識的に傷つける』(※要約)という高い自己認識との乖離かな。
描きたい漫画をなかなか描かせてもらえない状況に相手がずっと傷ついていたことを気づけない、
相手が自分に嫉妬していることに気づけない鈍感なタイプの人間に、
「意識的に覚悟を決めて人を傷つける」みたいな高度な客観的行為ができるものかな?
嫉妬は人間にとって大きな感情であると同時に、重要で複雑な心理だよね。
それを理解できない無知で無感覚な人間が、非常に繊細な心理的悪意を自意識しつつ実行することは果たして可能なのだろうか。
もしできるのであれば、「私は嫉妬を知らない」という発言は信用ならないし、
もしできていないならば、「私が人を傷つけるときは、意識的に傷つけている」という発言は虚しいものになるよ。
一応補足
二段目後半「非常に繊細な心理的悪意」とは「意識的に誰かを傷つける」ことを指す
> 描きたい漫画をなかなか描かせてもらえない状況に相手がずっと傷ついていたこと
ここを見落としている大泉本読者が多い
むろん著者H氏も含めて
描かせてもらえなくてずっと傷ついてる相手の心をさらに痛めつけるような「描けばいいと思うよ?なんで描かないの?」という無神経な言葉を投げかけたのは
覚悟を決めて、意識的に相手を傷つけようとしてやったことなのかな?
そうではないと思いたいし、おそらくそうではないだろう
そして何十年経ってもその時の相手の傷(とそれに塩を塗り込んだこと)に気づいて思い遣ることはしていない
何十年も経つうちに様々な経験をし
内的成長をし、視野も広がって、
あの時は彼女も辛かったんだろうな…と相手の心情を慮ったり
あんなに世に出したがっていた物語をずっと描かせてもらえなかった苦しみはどれほどだったろう…と
相手側の事情も汲み取れるようになるのが、大人になるということだよね
そんなふうに相手をきちんと見つめられる大人としての成長の側面は
著述中には一切見えてこない
かわりに
すみません・知りません・関係ありません、みたいな
まるで部屋に閉じこもる幼児的な拒絶と保身の言葉が多く出てくる
>>19の
> 大人の(老境にある人の)書いたものとは思えない、という感想を抱かれる
のは、これが一番大きい気がする
別に幼稚でも逃げても隠れても本人が楽ならそれもありだと思う
ただ「大泉サロンと自分とは無関係」をメディアや世間に表明する手段として
この本を出版した事はむしろ萩尾さん側にとって悪手だったと思えてならない
>>25
いかにご本人が無関係を主張していても
客観的には
“少女漫画界において将来異色な活躍を示す作家たちが
大泉にある竹宮氏の長屋を訪れては大なり小なり交流した事実”に関する
当事者による1級資料であることに変わりはないからね
大泉時代に関するメディアからのしつこいコンタクトを断る目的なら他にもっと適切な方法があったのでは
代理人(弁護士や担当編集者など)を通して各出版社やメディアに「取材お断り」と通達すれば済むはず
基本的に彼らはビジネスパーソンとして接触してくるわけだから代理人と事を構えたくはないだろう
個人的に話を持ちかけて来る相手に対しては防波堤の役割をすべくマネージャーがいるわけだし
ホント、なぜわざわざこんな微妙な内容の著述をものしたのかわからん
まあ印税は入るだろうが
往々にして事象は合わせ鏡のようなもの
自分が傷つけられたら大騒ぎしたりいつまでも根に持ったりヒステリー起こしたりする人ほど
自分が他人を傷つけたことには無邪気だったり無自覚だったり無関心だったりするケースには時々遭遇する
>>23
萩尾氏竹宮氏どちらにも大して思い入れのない自分から見てると
それが一番不思議なんだよね
描きたいのに(親に)漫画を描かせてもらえなくて苦しかった時代、
描いた作品を(編集部に持って行くたびボツにされて)世に出せなくて苦しかった時代、
どちらのつらさも経験している萩尾氏は
今までの数十年間のいつかある日に、ふと、竹宮氏のそれも理解してあげられなかったのだろうか
ましてそのつらさから抜け出すきっかけ(漫画を描いて発表できる状況)を提供してくれたのは、
つまり手を差し伸べてくれたのはまさにその竹宮氏なわけだし
ある日どこかでふっと
ああ私も傷ついたけどあの人も傷ついていたんだなあ、と気づくだけで
あの時は私も悪かったなあ、と哀しむだけで、たったそれだけのことで
年寄りになってこんな後出しジャンケンか泥試合みたいなことはしなくて済んだだろうに
>>29
1,竹宮氏が手をさしのべてなかったら萩尾氏は東京でプロ漫画家として活躍できたかどうかも怪しく
竹宮増山萩尾三名での大泉生活がなければ風と木もトーマも生まれてなかった
2,そして増山氏という当時としてはすばらしく芸術的なキュレーションのできる目利きがいなければ
萩尾氏も竹宮氏も『悲しみの天使』その他多くのネタ元に出会うこともなかった
この状況と条件下でものを創れば
お互い似るのはやむをえず
パクったパクられたと思い思われるのも無理はない
せめてどこかでそう彼我を客観視できればよかったのにな
盗用した云々のトラブルは同じもの見て創作すればよくあること(二次創作はそのいい例)
わざわざ排他的なんたらという特別な用語を持ち出してまで拘泥するほどのことはない
ありがちな一般事象の特別視を数十年間自分に課しさらに今後もまだそれを続けたがっている著者の執着が興味深い一冊ではあった
>>31
> ありがちな一般事象の特別視を数十年間自分に課しさらに今後もまだそれを続けたがっている
ありがちと言えば
何か(理不尽なこととか)言われて不快でも怒りで頭がいっぱいになってその時は黙ってしまう、とか
何か(心外なこととか)言われて頭が真っ白になってその時は何も言い返したりできない、なんて
誰でもよくあることだよね
べつに著者自身が特別なわけでもない
問題なのはその後の行動をどうするか
子どものケンカじゃないなら尚更
「何か言われて不快でも黙ったまま、後になってから作品の中で反論する」
作品を個人的関係者に対する不快感の解消に使うって、つまらない
そんな描かれ方をする漫画が可哀想
作中では対応できない相手も可哀想
漫画をそんな用い方する作者も可哀想
>>25-27
本当に何度も繰り返しになるがこれほど突っ込みどころの多い内容で何故に出版許可したのだ
意図がわからん
著者自身にとっては
>>33
>後になってから作品の中で反論
する意図があって不快をスッキリさせたかったんだと思うけど
これだと悪手と言われても仕方ないからやはり著者の身近な人が
もしくはマネージャーさんか企画担当氏が
もう少し冷静に内容を吟味できるようになるまで出版は保留にしようと提案すべきだったかも
作家をトラブルから遠ざける役目を担うマネージャーが、なぜこんな内容のまま書籍化をすすめたのかという疑問について
これはかなり穿った見方と思うから読み飛ばしてくれていいんだが、
マネージャー氏の後書きによると(20代の著者は)「ただの1コマの疑問でも、自分の漫画を100%否定されたんだと受け取りかねない人だった」とのことなので、もしかしたら本書の執筆中においても多少その傾向が顕れていたのかもしれない。
本書は漫画じゃないけど「一度きり」という「覚悟を決めて」書かれた一冊だから、実年齢には関係なく相当の思い入れがあったはず。
もし少しでも疑問やアドバイスを投げかけて、先生に「記述を全否定された」と受け取られたら大変なことになる…と判断して、あえて黙って好きなようにさせてあげたのではないだろうか。
この本が作家の回顧録というよりタレントの暴露本みたいな面を持つことは否定しきれないけど
過去の時代の資料的な面を含めて個人的には一読してよかったと思ってる
二度と読む気はないので本棚からは消した
なぜ萩尾望都の最近の漫画はどれもつまらないのかが分かった気がする
最近というよりもっと前、1979年頃から作品に輝きがなくなったね
『訪問者』を読んで改悪に驚いたのは遠い思い出
ストーリー自体は子供の目から見た家庭崩壊ものとしてそう悪い内容じゃないが
どう考えても過去作でのキャラクター描写との辻褄が合わない
なにやら信頼のおけない作家になってしまったなと直感した
作品は作品としてそこに存在することを大切にせず一種の道具扱いするタイプの作家が数多くいるのは分かる
だがまさかこの作者までも…と当時は残念で仕方なかった
作中の表現を借りれば「母」として自分が生み出したものだから好きにさせてもらうというようなスタンスなのだろうか
今回の大泉本を読んでなんとなく作家としての変容と限界みたいなものが見て取れて
直感は狂わない狂っていれば直感ではないと納得できた
>40だけど中央段三行目「作中」が示す「作品」は
『訪問者』のことじゃなくて『大泉の話』のこと
混乱しそうな書き方スマン
墜ちた偶像って感じだな
たとえ四方を壁に囲まれた狭い世界から出られなくても
それで作品が何割かの読者や元読者にはつまらないものになっても
本人がずっとそこに居たいのだから
閉じ籠もることが幸せなんだろう
それはそれで仕方ない
そんな息苦しい世界では
換骨奪胎した私小説は描けても
広い世界のヒューマンドラマは描けない
だから後年の作品はつまらない、あるいはどこか嘘臭い
少女漫画界のファンだかマニアだか知らんけどまだ尼レヴューでやりあってんのな
めんどくせー
あんな蠱毒の壺みたいなところ見に行くなんて自業自得
>>38-39
過大評価されてる感はあるな
最近は特に
話半分で聞いていたが萩尾望都のファン(マニア)というのは
それこそポーの一族とかの頃から、つまり何十年も前から悪い意味ですごくて
萩尾氏自身が苦言を呈してることもあったそうだ
今回の一連の流れをアマゾンレビューとかSNSとかで見てると
それが話半分どころか事実なのだと分かっておそろしかったw
作家と信者の
自己保身の強さと被害者意識の強さが似てるんだと思う
それらが自己愛の裏返しである思い込みの激しさに裏打ちされて
もう精神的な軌道修正は不可能なんだろう
いろいろ乗り越えて大人になった読者はそっと離れるだけ
本書と一緒に作品も処分した
この親にしてこの子あり、類は友を呼ぶ、という
信者も作者と似た者が惹かれて集まるのかもしれぬ
偶像崇拝の結果としてではなく自然発生的に
さすがにそれは…
狂信者と作家を同じに見てはいけないよ
まあ、読んだ人をしてそう思わせてしまうだけの何かがあったのだろう
出版したことが悪手だったと言われるゆえん
小さい頃から吸血鬼ものの小説や映画が好きだったから
吸血鬼ものといえばポーの一族・萩尾望都みたいに言われると
なんだかなあという感じはする
これは作家本人のせいじゃなく
やたら漫画を持ち上げる最近の文化風潮と社会の無知とによるものだと思うけど
今でも思い出せるわりと好きなポーの一族ものは『グレンスミスの日記』と『はるかな国の花や小鳥』かな
ただ伝聞によるとグレンスミスの日記は現在描かれている続編に連なるらしいから
上に挙げられた『訪問者』同様、改変の恐れはある
続編含め最近の作品は読んでないのであくまでも個人の印象
この作者さん、後半の作品群はそれほど大したことないにしても
前半の作品群(いわゆる大泉サロン時代前後に着想or着手された作品)が後進に与えた影響は大したものだと思う
本人の作品群よりもそれに影響を受けた人達の生み出した作品群が素晴らしかった
だから未だに大泉時代に作られた物語のほうが採り上げられ語られるんだろう
増山法恵さんてこの6月にお亡くなりになっていたのか
謹んでご冥福をお祈りします