萩尾望都『一度きりの大泉の話』本日ついに発売!──初めて語る、最初で最後の“大泉時代”回想録
352ページ、12万字書き下ろしエッセイ、未発表スケッチ収録
大泉に住んでいた時代のことはほとんど誰にもお話しせず、忘れてというか、封印していました。
しかし今回は、その当時の大泉のことを初めてお話ししようと思います。
(「前書き」より)
刊行前より大きな話題となっておりました萩尾望都さん著『一度きりの大泉の話』が、本日2021年4月22日(木)に河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長小野寺優)より発売となりました。
1970年から1972年までの2年間、のちに日本の少女漫画界を牽引することになる伝説的女性漫画家たちが、東京都練馬区南大泉にあった半長屋に集い、親交を深めていたことは、往年の少女漫画ファンのみならず広く知られています。本書は、萩尾望都さんが1970年代の一時期を過ごした大泉のこと、さまざまな出会いと別れについて初めて綴った12万字の書き下ろしエッセイです。
デビュー直後のこと、⼤泉での少⼥漫画家たちとの交流について、田舎へ引っ越した理由、当時の交友関係、創作への想い、尽きることのない漫画への愛。そして、50年間の漫画家⼈⽣を振り返って漫画について思うことなど、萩尾望都さんの現在の思いが全てここに記されています。
この執筆が終わりましたら、もう一度この記憶は永久凍土に封じ込めるつもりです。
埋めた過去を掘り起こすことが、もう、ありませんように。
(「29 お付き合いがありません」より)
なお大泉での日々については、今回、本書に記す内容がお答えできる全てであり、今後も本件について著者取材は一切お受けいたしませんことをご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
───以上、プレスリリース 河出書房新社 2021年4月22日 06時00分