【祭りだ】CardWirth（カードワース）【冒険だ】 ID:MQgIzZmi

ニコ生でCardWirth実況見て、何とかやる気が戻ってきたリプレイ始まるよー


前回のリプレイ（幽霊船）のログはこちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/55867/1453306369/

冒険するのは、いつものこいつら
http://wikiwiki.jp/vipwirthyado/?%B9%F5%C5%B4%A4%CE%C9%F7%BB%C2%A4%EA%B1%A9%BA%AC


でもって今回のシナリオはこちら、リクエストにあったやつです
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口調はこんな感じ、一人称と口調を別々で選べなかったので、いつもと微妙に違う
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役割も何時も通りだが、本格的に罠対処するのに、アレクシオスが盗賊役でないのは若干不安
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そして始まる何時か何処かのモノローグ、旅立つ男と見送る女という普遍的シチュエーションだが……
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アレクシオス「……ただでさえ狭苦しい部屋が、俺たちの場合だと限界まで狭苦しくなるんだけどな
　　　　　　　　依頼の話を『花追い人の涙亭』でするわけには行かなかったのか、この依頼人」
美濃牛「スマンナ」
ヴィーヴィ「人に聞かれたら困る依頼内容なのかも知れないけど、腐っても宿の亭主は守秘義務があるし
　　　　　　　金にガメつい商人とはいえ、カウンターを借りるお金くらいはケチらないで欲しいわ……」
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ザイウス「スライムの中には、中央に『核』を持っている物もいます。その『核』が分裂することで
　　　　　　個体が増殖するわけです、それが鉱物めいた外観という可能性も無いではないですねぇ」
アレクシオス「商品の仕入れに行く場所か、その場所を競合他社に知られたくないってのが
　　　　　　　　こんな所で密談している理由なんだろうが。真っ当な村だったら、むしろ村のほうが
　　　　　　　　妖魔退治を依頼してくるぞ。そこって本当にまともな仕入れ先なのか？」
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でもってここから自己紹介＆依頼内容の確認タイム、不労所得に反応するのは＿遊び人の模様
主な取り扱い商品は、魔法のスクロールの精霊召喚版である『召喚石』という変わり種らしい
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アプリコット「でも火晶石には即効性があるから、どっちが凄いってものでもないと思うな」
アレクシオス「加えて火晶石は誰が使っても効果が同じだ、戦士でも盗賊でも僧侶でも使える
　　　　　　　　手順をそのまま再現するというが、召喚される精霊の力が『使用者』に依存するのか
　　　　　　　　『製作者』に依存するのか……精神適性が腐ってる連中揃いのパーティだと、割と問題だ」
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アレクシオス「おいおいケツが500spかよ、それだとゴブリン退治の方がまだマシってレベルだぞ」
ヴィーヴィ「悪いけど、多少上乗せが期待できる程度、厄介な事件なことを願っちゃうわね」
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セレナ「生きて帰ることだけなら、この悪党の右に出るものは居ません、まあ大丈夫でしょう（笑）」
アレクシオス「底値の報酬で不味い安酒煽るなんてのは、あまり好きじゃないもんでね……
　　　　　　　　美味い酒はそれなりに値も張るんだ、それなりの額を毟れる程度には力を入れるとするよ」
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まあ受けなきゃ話が終わるので受ける方向で、一行はさっそく仕事場となる『仕入れ先』へと
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アレクシオス「仕入れ先って、山の中から石を拾ってきてるだけかよ！？　いや確かに元手はゼロだが
　　　　　　　　こんなところ彷徨いてたら、ゴブリンだって湧いて出るっての、正体とか些末事だろ！」
ザイウス「妖魔を見つけたことと、鉱石の量が増えていることの同時性……何だか嫌な予感がしますねぇ」
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セレナ「おおっと、アレが問題の妖魔ですね？　では早速いつも通りに……って、ええっ！？」
アレクシオス「避けただと！？　しまった、アレのどっちが前か後ろか見当もつかないが
　　　　　　　　そもそも『前後』という概念すら無いモノかも知れないぞ、奇襲が通じないとは厄介な！」
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アレクシオス「とは言え一匹だけなら負ける道理も無いし、無傷で楽勝ではあるんだけどな」
ザイウス「うあー、やっぱりそうですか、依頼人が『商品』を作るのに使っている鉱物自体が、この妖魔の
　　　　　　核でもあると。最近その数が増えているということは、もう説明不要の厄ネタですよねぇ」
アプリコット「原因があって増えてるなら良いんだけど、地道に駆除だと疲れそうだよね……」
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ヴィーヴィ「この鉱物が妖魔の核だとしても、妖魔その物じゃなく鉱物が大量に散らばってるのは
　　　　　　　増えてはいるけど、核を残してすぐに死んでいってる、ってことなのかしら？」
アレクシオス「妖魔自体を見たのもあの一匹きりだ、あまり長生きするモノじゃないのかもな」
セレナ「となると、原因を排除すれば、自動的に解決になる可能性は高いですね」
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ザイウス「まあ『誰か』が鉱物をバラ撒いている、というのはある意味では正しいですけどね
　　　　　　その『誰か』が人間ではない、というだけの話です……だからどうしたという話ですが」
ヴィーヴィ「（思ったんだけど……この辺の植生ではありえない鉱物ってことはさ、要するにあの妖魔が
　　　　　　　この鉱物の原料なのよね？　全滅させたら、それ以上手に入らなくなったりしないのかしら？）」
アレクシオス「（なに佳人の頼みでもあるまいし、先の事まで考えてやる義理も無いさ
　　　　　　　　　金の分の仕事をすれば良いだけの話だ、結果的に奴が困ろうが金は毟る）」
セレナ「（いやー、相変わらず外道ですね（笑））」
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美濃牛「ワリト　タンジュンナ　ハナシ　ダナ」
ザイウス「そうですね、わざわざ筋道立てて考えるまでもなく、明らかに怪しい鉱物の
　　　　　　数が多い方向に進んでいけば、この原因にも近づけるだろう程度の話ですかね」
アプリコット「でもこのやり方が通用するってことは、全方向に適当にバラ撒いてるって事だよね？
　　　　　　　　目的が見えないけど、この鉱物をバラ撒くこと自体が目的なの？」
アレクシオス「分からん……魔眼で見ても、そう特別な鉱物には見えないんだけどな」
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ともかく妖魔発生の中心部らしき場所を発見した一行は、慎重に内部へと侵入することに

アレクシオス「……原因らしき物が鎮座しているだろう場所が、遺跡とはな」
ヴィーヴィ「古代の迷惑な遺産が原因、って可能性が割と高くなってきたわね……」
ザイウス「古代の宝物も同時に残っているという、臨時収入に期待するしかありませんか」
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ここで同行人ルチルのステータス、万能型なのに知力が高く、だけどスキルは召喚系（精神適性）
というチグハグぶりである。職業が商人で取扱商品が手製の召喚石という設定ゆえだろうか
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サラマンダーが良適性でシルフィードがイマイチという好戦性、加えてノームも良適性（正直適性）
商人としてそれは大丈夫なのかと思わなくもない。商品が自家製なので、職人兼業と言えなくもないが
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アレクシオス「強力かつ長持ちする罠というと、魔法系のトラップっていうのが定石なんだがな」
ヴィーヴィ「残念ながら、この遺跡は機械系の文明の遺跡みたいね。加えて使ってるのが歯車だから
　　　　　　　それら機械系の文明の中でも、あまり発達してない時代の遺跡だと思うわ」
アプリコット「となると、お宝はあんまり期待できそうにない、ってことか～」
ザイウス「罠などの仕掛けと同様、大半がサビのカタマリになってるでしょうねぇ」
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アレクシオス「そういう考えがチョコラテのように甘いというのさ、１０年に一人の天才なんか
　　　　　　　　毎年出てくるもんだし、自分と同じことの出来る人間も３人は居ると思って間違いない
　　　　　　　　そうでなくても『凡庸な魔術師でも模倣できるまで、工程を分割する』『採算の合う廃棄率なら
　　　　　　　　粗製濫造を行い、成功品だけ選別する』みたいな手口もあるからな？」
セレナ「魔術師ギルドに加入して技術を守る、という手段も検討したほうが良いかもしれませんね
　　　　　こういう感じの悪党に、技術を盗用されてコピー商法で被害を被ってしまう前に（笑）」
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こういう軽口の叩き合いは、器用の高いこの二人が一番似合っている感が
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アレクシオス「仕方ないな、じゃあ今度ルース（by 薬草摘みのお手伝い）の店にでも」
アプリコット「前言撤回！」
セレナ「言うと思いました（苦笑）」
ヴィーヴィ「まったく、油断も隙も無い……」
ザイウス「そこで可愛い女の子の店にナンパに行く程度には、抜け目ない人ですからねぇハッハッハ」
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アレクシオス「蛍雪の功と人は言うが、雪明りじゃ読書の採光には役立たないってことだな」
ヴィーヴィ「それを言ったら蛍も似たようなもんだけどね、あいつら『点滅』するから（＿田舎育ち）」
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アレクシオス「寄越したくないならそう言えよ、いくら俺が＿貪欲とは言え、そこまで意地汚くないぞ？
　　　　　　　　足元を見たつもりなら少しは額を考えろ、殺して埋める手間より高値を吹っ掛けるんじゃない」
ルチル「なにそれこわい、脅迫か何か？」
アレクシオス「ただのアドバイスさ……銀貨を山と積んだ命乞いを、仕事で真っ二つにしてきた冒険者のな
　　　　　　　　銀貨の価値なんて曖昧なモノ、相手が受け取ってくれなきゃ成立しないっていう話だ」
美濃牛「ヒトモ　ソレイガイモ　オイツメラレレバ　サイゴハ　ルールムヨウ　ダカラナ」
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ヴィーヴィ「あ、言い忘れてたけど、そいつ割りと＿裕福な家のお嬢様よ？」
ザイウス「加えて＿上品で＿勤勉ですからね、やる気が無いだけで礼儀作法も十分身に付いてます」
ルチル「……それが何をトチ狂って、冒険者とかやってるわけ？」
セレナ「本人曰く色々理由はあるらしいんですけどね、うっかり悪い男に惚れてしまって
　　　　　家を飛び出してきたという一言で、だいたい説明がつくと言いますか（笑）」
アレクシオス「おかげで、おちおち佳人も口説けやしない」
アプリコット「あぁ～にぃ～きぃ～？（デロデロデロ）」
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アレクシオス「希少性が高くないなら、わざわざ冒険者雇って拾いに来るよりも、ケチらずに適当な店から
　　　　　　　　買い付ければ……いや金にならないから、どの店も取り扱ってないって流れかこれは」
セレナ「かくして、野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり……となるわけですね」
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アレクシオス「需要と供給のコントロールと言うとダイヤ産業だな。競合他社を潰しておいて
　　　　　　　　市場の希少価値を高めるため、採れすぎたダイヤは海の底ってやつ（by ゴルゴ13）」
ヴィーヴィ「悪どい事に手を染めるのも面白く無いわね、まあダイヤ並みまで価値も上げられそうにないし」
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美濃牛「ウデガ　ナルナ」
ザイウス「とは言えこの山には、妖魔も大型の獣もいなければ、旅人も通りませんし
　　　　　　来るのは石を拾いに来る物好きくらい、となれば身を削っている確率が高いですねぇ」
アレクシオス「だが身を削っているのなら、そこまでして何をしようとしているかは気になる」
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ヴィーヴィ「……完全にあんたの悪影響よね？」
アレクシオス「必要なぶん（初期資金4000sp）は返した、あとは構わないだろう（目反らし）」
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アレクシオス「ツケも冒険者の華ってやつさ、居なかったことにされるくらいならな（by イキテユクコト）
　　　　　　　　仲介料で５割も取ってるなら問題無い（by メウレンの花）、バックレついでに踏み倒すだけだ」
セレナ「ひっどいセリフですよね（苦笑）」
アレクシオス「帰ったらたまにはエールじゃなくて、スピリッツでもいただこうかね、ツケで」
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アプリコット「あたしたちの探索後に、お宝なんて残ってない、って分かってるから売れないんじゃない？」
アレクシオス「とは言え手を抜くのは面白くないし、わざと残してやるのも馬鹿にしているからな」
ヴィーヴィ「せめて学術的な価値のあるような遺跡なら……」
ザイウス「生憎と、今回も望み薄そうですねぇ」
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アレクシオス「今回の依頼が強力な精霊のせいなら、その封印のためってのがありそうな話だが」
ザイウス「確かに、石拾いに来ていた物好きな商人の財布にダメージを与える程度の強力な精霊ですね」
ヴィーヴィ「人や獣がゴロゴロ死んだり、山が抉れたり不毛の地になったりを期待するのは
　　　　　　　不謹慎なんだけど、封印するほど恐ろしい存在でも無さそうなのよね」
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雑談もあらかた回収したので、そろそろ探索を開始、罠は何処にあるかわからないので
一歩進むごとに探索して潰していく。マップが表示されるので、迷うことはないだろう
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ルチル「……どっちが盗賊なんだっけ？」
アレクシオス「何故か俺の方が得意なだけさ」
ヴィーヴィ「悪かったわね！」
アレクシオス「それと冒険者は魔法と古代文明によく関わる、だから魔力の視認と古代文字の解読のため
　　　　　　　　目を一つ、特別製と入れ換えててな。そいつのおかげで、こういうモノには敏感なんだ」
ルチル「目を入れ換えるとか、割と気合は入ってんのね……」
アレクシオス「訓練期間と引き換えにしたんだ、必要経費がこの程度なら安い方だろう？」
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湧いてくる雑魚を適当に蹴散らしながら進む、すると通路の行き止まりに謎の機械が
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アレクシオス「男爵どのに言われて、ようやく価値に気付くのかよ、お前本当に商人の端くれか？」
ルチル「ドラクエじゃあるまいし、商人は鑑定すれば何でも価値がわかると思うなよー！？」
アレクシオス「バーカ、それが鉄クズでも石ころでも、『遺跡の奥で発見された』の一言を枕詞に付ければ
　　　　　　　　好事家を引っ掛けるには十分、加えて意味ありげに複雑な形状とか言うことなしだぞ」
セレナ「その手口は商人ではなく、むしろ詐欺師ですよね（笑）」
ザイウス「それで結局、この機械どうします？　彼女、物凄い物欲しそうな顔してますが」
アレクシオス「それが何であれ、冒険に役立つ品でないなら、俺たちには結局売るしか使い道は無い
　　　　　　　　持っていること自体に意味があるような、思い入れのある代物なら話は別だけどな
　　　　　　　　売りつける相手が誰になるかだけの違いなら構わないぞ？　要するに、報酬に色を付けろ」
ヴィーヴィ「美人が相手じゃないし、そう言うと思ったわ……」
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アレクシオス「特別な鍵が必要か、要するに部屋の中に重要なものがあるんだな」
アプリコット「厳重に守ってるって分かると、逆に大事なものの場所を宣伝する事になっちゃうよね？」
ザイウス「とは言え、開けられるモノは全て開いて根こそぎ持っていく心算の侵入者が相手では
　　　　　　重要でない振りをして見逃してもらおう、という手は無駄ですしねぇハッハッハ」
ヴィーヴィ「罠発見……解除……よし成功、今のところ、調子は良い感じね」
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ヴィーヴィ「大量の矢とか趣味が悪いわね……解除は成功、まだ鍵が掛かってるけど」
アレクシオス「先刻の扉ほどじゃないが、そこそこ重要なものが中にあるんだろう
　　　　　　　　その辺に、良さ気な錆びきってない鉄クズはないか？　錬成して鍵にするから」
ルチル「盗賊じゃないのなら、実は魔法使い？　そうは見えないんだけど」
アレクシオス「限定的な術をツールとして使っているだけだからな、これを魔法使いなんて言ったら
　　　　　　　　本職は噴飯ものだ。じゃあ何と呼ばれるべきかと言われても、俺の知ったことじゃないが」
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扉を開けて部屋に入ると白骨死体がお出迎え、ある意味冒険者には見慣れた光景である

アプリコット「精霊じゃないなら人間の死体、人間の死体なら生前はここの住人、ってことだよね？」
アレクシオス「あとは私物や蔵書を漁れば何者だったかも分かる、日記が出てくれば一発か
　　　　　　　　今までの流れだと、研究結果を始末する前にうっかりおっ死んだせいで
　　　　　　　　遠い未来に迷惑をかけた古代の魔術師、というのが冒険者の黄金パターンだけどな」
美濃牛「マッタク　ナンギナ　ショウバイ　ダナ」
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アレクシオス「はるか古代の人間だし、たぶん聖北教徒じゃないと思うぞ？」
セレナ「神の名を知らずとも、善き人を神は救う、というのがあなたの弁でしたからね」
アレクシオス「……ああ、受け売り（by 百年は霧の色）だけどな」
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アレクシオス「……妙な感じだな、古代の魔術師の蔵書にしては、初歩的すぎる」
ヴィーヴィ「今でもリューンで名前を聞くような、普通の精霊の名前ばかりね」
アレクシオス「何より研究の虫が、『建築様式』みたいな一般人の価値観に拘るものか？
　　　　　　　　技術にしても罠やガーディアンは、自身の研究を転用するのがよくある話だろう」
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アレクシオス「明らかに手製の紙束……交流の記録とは言うが、実質的には日記だろうな」
ザイウス「恐らくは。これを読めば、あの白骨死体の顛末も知ることが出来るでしょう」
アプリコット「ここに住んでて、あの青い鉱物の、大きいやつに宿ってる……？」
セレナ「あの青い鉱物が、この辺の植生ではありえないということは、他所から移されてきたと？
　　　　　そして理由や動機は未だ不明ですが、この遺跡は、白骨死体の彼が、その精霊のために？」
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ザイウス「とは言え、これだけの大事を引き起こせる『固有の名前を持つ』精霊ですからねぇ
　　　　　　串焼きにされるトカゲや、唐揚げにされるニワトリとは、文字通り格が違う存在でしょう」
美濃牛「アイテニ　トッテ　フソクハ　ナイナ」
セレナ「うちのリーダーは純粋で心優しい女性型という点に興味津々ですけどね（笑）」
アレクシオス「やかましいわ、まあ興味が無いと言ったら嘘だがな（小声）」
アプリコット「あぁ～にぃ～きぃ～？（デロデロデロ）」
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アレクシオス「精霊か……」
ヴィーヴィ「ん、どうかしたの？」
アレクシオス「……いや、この死体の生前の美的感覚が、真っ当だったら嬉しいなと思っただけさ」
ヴィーヴィ「あんたのそれ、いい加減直さないと、今度こそ本気で刺されかねないからね？」
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死体の部屋を調べ終えた一行は、再び遺跡の探索へ

アレクシオス「こっちは鍵穴すら無しか、余程大切なモノが奥にあるらしい……『魔具合成』が使えた頃なら
　　　　　　　　魔法による施錠とやらの解除に挑戦してみたんだがな、まあ手間に大きな差は無いか」
ザイウス「見つけた鍵の部屋がまだですからねぇ、シラミ潰しなら順路通りで良いでしょう」
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でもって探索を続けていると、遺跡を作るのに使われたらしい謎の機械二つ目
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アレクシオス「……一つ貸しだからな？　忘れないよう、ちゃんとメモもとっておこう」
セレナ「おや、何やら良からぬことを考えていますね？（ニヤニヤ）」
アレクシオス「実行するかどうかは分からんが、布石は打っておかないとな」
ヴィーヴィ「お宝と引き換えとか、どうせろくな事じゃないでしょ……タダより高く付きそうね」
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ときどき出てくる雑魚を蹴散らしつつ、一行は見つけた鍵の部屋に到着、どうやら書斎らしい
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アレクシオス「六芒星か、魔法の品だな」
セレナ「わざわざ封筒に入れて保管している辺り、重要そうな雰囲気ですね」
ザイウス「便箋が同封されていますし、由来の一つも書いてあれば良いのですが」
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封筒に同封されていた便箋、その内容は生前の白骨死体が、この遺跡を作るに至った理由だった
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アレクシオス「……道理で魔法臭さも研究臭さも無いわけだ、本当に素人の仕事だったのか」
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アレクシオス「験を担いで帰るって言うなら、その時は手間賃を巻き上げた後、俺たちだけで
　　　　　　　　探索を続けるだけさ。見ての通り＿不心得者で＿好奇心旺盛なもんでね
　　　　　　　　件の精霊の顔も拝まずに帰るようなら、冒険者じゃなくてリスクブレイカーやってるよ」
ヴィーヴィ「これで＿軟派なのと、その精霊が美人っぽいってのさえ無ければ、良いセリフなんだけどね」
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セレナ「思うほど、善き人では無かったみたいですね……」
アレクシオス「それならそれで、死後は地獄らしい場所に送られているだろうさ」
アプリコット「でも絶対に外に出したくないなら、このアイテム壊しておくべきだよね？」
ザイウス「それ以上に、侵入者が破壊的な手段に出るのを、避けたかったのかもしれません
　　　　　　こういう流れでよくある、『殺して自分のものにする』ことだけは、していませんからねぇ」
ヴィーヴィ「最後の一線を越えない程度には、愛していた……か」
美濃牛「ナンギナ　コトダナ」
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体力を回復させ、準備を整えた一行は扉の奥へ
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セレナ「それでは感想をどうぞ（笑）」
アレクシオス「あとは煩くなくて恋愛脳でなければ言う事無しだな」
アプリコット「むむむむむむ（デロデロデロ）」
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アレクシオス「オーケー、落ち着いて話しあおう！　まずはその物騒な連中を下げてくれないか！？」
ヴィーヴィ「あんたのそれで落ち着いて、話し合いに応じてくれた女なんて見たこと無いわー！」
ザイウス「いやぁ彼も割りと余裕がありそうですし、たぶん大丈夫でしょうハッハッハ」
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かくして会戦

だが強さはreadme.txtの通りレベル７もあれば十分程度、さほどの被害もなく決着は付いた
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アレクシオス「（やむを得なかったとはいえ、宿っていた巨大鉱石を破壊したのは拙かったか？
　　　　　　　　　……急がないと）落ち着いてくれお嬢さん、手荒なことをしてしまったのは謝るからさ
　　　　　　　　率直に言うと提案があるんだ。悪い話じゃないはずだから、聞いて欲しいな」
ユークレース「……提案、ですか？」
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アレクシオス「俺が受けた依頼は二つ、この山で発生した謎の妖魔の排除、そしてその原因の究明
　　　　　　　　原因究明は解決済みだから、あとは妖魔のことなんだが……落ち着いて聞いてくれお嬢さん
　　　　　　　　あれらはこの遺跡を出てすぐに力尽き、鉱石に戻って地面に散らばっていた
　　　　　　　　君では力が足りなかったんだ。加えてここは山中、物好きな商人が時折石を拾いに
　　　　　　　　来る程度で、人通りは存在しない。あれだけの妖魔も、外では全く噂になっていないんだ」
ユークレース「そんな……！」
アレクシオス「残念だけど無意味なんだよ、だから妖魔を生み出すのは止めて欲しい」
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アレクシオス「……それで、ここからが提案の中身になるんだが」
ルチル「誰が物好きな商人だコノヤロー」
アレクシオス「（無視）お前の取り扱ってる商品は、これらの鉱石に精霊を封じ込めるものだよな
　　　　　　　　どうだ？　彼女くらい『存在の大きい』精霊を、今すぐ手に入る程度の大きさの鉱石の中に
　　　　　　　　入れることは可能か？　ある程度の大きさが必要でも、美濃が採掘できる」
ルチル「可能だし、コッチからも提案しようと思ってたけど、素直にやりたくなくなってきてるんだよねぇ……」
アレクシオス「遺跡に落ちていた機械の一つ目は、報酬に色が付くことを期待して渡したんだ
　　　　　　　　少なくとも、５００ｓｐは色を付けてくれるよな？　それと二つ目は『貸し』と言ったはずだ
　　　　　　　　帰ってこないなら返してくれ、メモも取っているからな（無慈悲）」
ルチル「＿若者なのに可愛くないやつめ……そのうち損得抜きで、刺されても知らないからね？」
アレクシオス「佳人以外に素直に刺されてやるほど、敏捷＋慎重は低くないから安心しとけ
　　　　　　　　そちらこそ対価分の仕事もしないなら冒険者未満だ、気合入れろよ？」
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アレクシオス「そして話は変わるが、俺たちは冒険者という、割りと世界を彷徨く仕事をやっていてね
　　　　　　　　君を連れて方方を回ることも難しくはない……というわけで、これが『提案』の中身
　　　　　　　　あの妖魔に代わる手段の提供だ。とは言え姿も見えない声も出せないじゃ話にならないから
　　　　　　　　先に力を取り戻さないとな。その辺は少々責任を感じているし、何とかすると約束しよう」
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アレクシオス「もしその彼が外の世界に魅了され、戻る気を失っていたならば……浮気の一つくらい
　　　　　　　　してやれば良い。お嬢さんほどの佳人なら、俺は大歓迎だ。彼も慌てて帰ってくるかもよ？」
ユークレース「どうして、そこまで……？」
アレクシオス「どうして？　お嬢さん、お美しいお嬢さん、それは愚問というものだ……
　　　　　　　　このアレクシオス・ダーム、何時如何なる時も佳人の味方なのさ！（ドヤァ）」
アプリコット「（無言の抜刀）」
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こいつなら絶対『正面から説得』ではなく、『騙してでも口説く』方向だろうなということで
こういう感じの創作になりました（実に『薬草摘みのお手伝い』以来の長さである）


ザイウス「……本当のこと、彼女の想い人が既に死んでいたことには、全く触れませんでしたね」
アレクシオス「『親身になって恋の相談に乗る』ってのが、横から奪うときの黄金パターンの一つだからな」
ザイウス「これまたエグい話ですねぇハッハッハ」
アレクシオス「それに今回は相手が脱落済みで確実に勝てる。野郎でクズなら遠慮する必要も無いさ
　　　　　　　　奴が地獄から黄泉帰ってこない限り、時間をかけて口説き落として俺の勝ちだ」
ザイウス「セレナくんが喜々として『死体と記録と便箋を纏めて聖水かけて焼く』と言っていましたし
　　　　　　まあ強制的に成仏ということになるでしょうねぇ、残念ながら諦めて永遠に眠ってもらいましょう」
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ザイウス「しかし居もしない人間を探すという嘘は、なかなか騙し通すのは難しそうですねぇ」
アレクシオス「まずは彼女に言ったとおり、力を取り戻すことを優先する。彼女としても姿も見えない
　　　　　　　　声も出せないまま彼に再会しても意味が無いから、文句は無いはずだ」
ザイウス「相変わらず抜け目の無い、とは言え力を取り戻したら自力で探し始めるのでは？」
アレクシオス「彼女が本当のことに気づく前に口説き落としてみせる、ボンクラのものにしておくには
　　　　　　　　惜しい佳人だからな。そのためにも、力を取り戻してもらわないと口説けないのさ
　　　　　　　　まあ多少戻れば俺には十分、伊達や酔狂で片目を魔眼に入れ替えてない」
ザイウス「なんともはや……他人に見えるようになる、時間差までも計算済みとは」
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ザイウス「ぶっ、冗談はやめて下さい。私に君と同じ仕事をしろなんて、三日で過労死してしまいます」
アレクシオス「生命力なら美濃以上の男爵どのが過労死するとか、どんなブラック役職だ！？」
ザイウス「いやぁ若さって素晴らしいですねぇハッハッハ」
アレクシオス「……へっぽこ盗賊や似非シスターじゃないんだ、頭を使う仕事は分担を頼むからな？」
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かくして報酬も受け取り、済印も付けてシナリオ終了

美濃牛「コレガ　ポ○モン　ゲットダゼ！　トイウ　ヤツカ？」
ヴィーヴィ「……時事ネタは風化が早いわよ？」
セレナ「適性は男爵どのが一番高いようですね（笑）」
ザイウス「とはいえ、ここは口説き落とした当人が持つのが道理でしょう」
アプリコット「むむむむむむ（デロデロデロ）」
アレクシオス「付帯能力ってことは、召喚枠が埋まるな……少し整理しようか」
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ウンディーネ「リストラされたー！」
ユークレース「ごめんなさい……」
アレクシオス「安心しろリストラじゃなくてトレードだ、次回からは法術が残念適性の
　　　　　　　　似非シスターが、回復量が固定値の代用法術として使い倒してくれるから！」
セレナ「法術が残念適性は余計ですよ！」
アレクシオス「佳人からの贈り物な笛も戻ってきたし、今回は大収穫だな！」
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レベル９でエンディングの予定ですが、全員レベル９までに必要な経験値はあと９点くらい
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リクエストをリプレイ化するのは凄まじく時間がかかるので、残りはノー受け付けで走りきりたい
ということで今回のリプレイはここまで、お付き合いいただきありがとうございました！

なお、一発で付帯能力ゲットまでいけた理由、テストランした連中がいたからです
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アリシアン「メイン張ってた私たちが、何の因果かテストランナー」
クリスタル「シナリオが取り下げられた技能も増えた、仕方ないことじゃな」