扉を開けて部屋に入ると白骨死体がお出迎え、ある意味冒険者には見慣れた光景である
アプリコット「精霊じゃないなら人間の死体、人間の死体なら生前はここの住人、ってことだよね？」
アレクシオス「あとは私物や蔵書を漁れば何者だったかも分かる、日記が出てくれば一発か
今までの流れだと、研究結果を始末する前にうっかりおっ死んだせいで
遠い未来に迷惑をかけた古代の魔術師、というのが冒険者の黄金パターンだけどな」
美濃牛「マッタク ナンギナ ショウバイ ダナ」
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アレクシオス「はるか古代の人間だし、たぶん聖北教徒じゃないと思うぞ？」
セレナ「神の名を知らずとも、善き人を神は救う、というのがあなたの弁でしたからね」
アレクシオス「……ああ、受け売り（by 百年は霧の色）だけどな」
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アレクシオス「……妙な感じだな、古代の魔術師の蔵書にしては、初歩的すぎる」
ヴィーヴィ「今でもリューンで名前を聞くような、普通の精霊の名前ばかりね」
アレクシオス「何より研究の虫が、『建築様式』みたいな一般人の価値観に拘るものか？
技術にしても罠やガーディアンは、自身の研究を転用するのがよくある話だろう」
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アレクシオス「明らかに手製の紙束……交流の記録とは言うが、実質的には日記だろうな」
ザイウス「恐らくは。これを読めば、あの白骨死体の顛末も知ることが出来るでしょう」
アプリコット「ここに住んでて、あの青い鉱物の、大きいやつに宿ってる……？」
セレナ「あの青い鉱物が、この辺の植生ではありえないということは、他所から移されてきたと？
そして理由や動機は未だ不明ですが、この遺跡は、白骨死体の彼が、その精霊のために？」
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