よし次
だらだら書いてくぞ
>>37
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>>39
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ロリ「せんせー。せんせーはなんで、そんな変な形なの?」
フリーザ「……授業中ですよ。席におつきなさい」
鼻たれ「ロリの言う通りだよ!せんせーはぼくたちと違うよね!」
フリーザ「……」
眼鏡小僧「こらこらみんな。先生が困ってるじゃないか。静かにしよう」
フリーザ「……はい、では続きをします」
私はこんなところで、なにをしているのだろう
フリーザ「……よってジョンがこのお店で買った商品の合計金額は……」
私はなぜ、他の人と違うのだろう
フリーザ「となるわけです。ノートに写しましたか?」
ロリ「まだー!」
鼻たれ「もう少し!」
━━私は一体、誰なのだろう
ピーッ!ピーッ!ピーッ!
フリーザ「くっ……!このままでは墜落するっ」ピッピッ
キラン
フリーザ「あの星に不時着するしか……!」
フリーザ「キェェェ!一人で来たのが間違いだったか!」
ピーッ!ピーッ!ピーッ!
フリーザ「孫悟空……。あの男のせいで私は……!」
ピーッ!ピーッ!ピーッ!
フリーザ「……!」
ーーーーーーーーーー
フリーザが墜落した場所は、宇宙の隅に追いやられた小さな星の片田舎
その星の人々はこぞってフリーザを救おうと、必死に治療した
意識を取り戻したフリーザが最初に口にした言葉
「ここは……?私は一体……誰なのでしょう」
彼のこれまでの記憶は、宇宙船が墜落したと同時に抜け落ちてしまった
フリーザ「はい、授業は終わりです。皆さん、お気をつけて」
ガキ供「「はーい!」」
フリーザ「ふう……」
校長「いやあフリーザさん。先生姿も随分と板についてきたみたいだねぇ」
フリーザ「これは校長……」
校長「明日は国語の授業があるならね。はい、これ資料」ドサッ
フリーザ「……」
校長「ん?どうしたんだい?」
フリーザ「いえ……。今日ロリちゃんや他の子に言われたことが気になってしまって。『先生はなんでそんな変な形なの?』と」
校長「うーん、難しい問題だよねぇ。フリーザさんは宇宙人であることは間違いないだろうけど、こうして意志疎通もできる」
フリーザ「……」
校長「……それにあんたは見た目よりか随分良い人じゃないの。あの子たちも大人になればわかるようになるでしょう。人は見た目じゃない」
フリーザ「そう、ですか……」
校長「ええ。期待しておりますよ、先生」
フリーザ「……はい」
私は今までどこにいて、なにをしていたのだろう
フリーザ「……宇宙人、ですか」
フリーザ「考えても仕方ありませんね。さ、勉強しましょう」
フリーザ「ふむ……」カリカリ
フリーザ「『浅瀬に仇波(あだなみ)』ですか。まさにあの子たちにぴったりの言葉だ」
フリーザ「……」カリカリ
ーーーーーーーーーー
フリーザ「さて、今日は国語の授業です。皆さん、寝てはいけませんよ」
ガキ供「「はーい!」」
フリーザ「今日はみなさんと一緒に、この国のことわざを勉強したいと思います」
ロリ「"ことわざ"ってなんですかぁ?」
フリーザ「昔の人が言った、とてもありがたい言葉です。そこで今日、みなさんに覚えてもらいたい言葉はこれ」
『浅瀬に仇波』
鼻たれ「なんて読むの?」
フリーザ「『あさせにあだなみ』と読みます。意味は、『浅い瀬ほどさざ波が立ちやすい』つまり、思慮が浅い人ほど落ち着きがない、と言うことですね」
ロリ「むずかしいよお」
フリーザ「例えると、私と皆さんのようなものです」
フリーザ「私がこうして授業しているのに、馬鹿な皆さんは余計に波を立てる。私は、この言葉を見つけたとき、ピンときました」
ガキ共「……」シーン
フリーザ「『浅瀬に仇波』とは、まさに皆さんのことです。落ち着きがない。うるさい、人の話を聞かない」
ガキ共「……」
フリーザ「わかりましたか?今日からはこの言葉を頭に入れて、静かに授業を受けましょう」
ガキ共「……」
ガラガラガラ
校長「ちょ、ちょっとフリーザさん!」
フリーザ「……なんでしょう?」
校長「なんでしょう、じゃないよ!ほら、こっち来て!」
フリーザ「……」
校長「あぁ、子供たちが萎縮しちゃってる」
フリーザ「私なにか悪いことを……」
校長「いや、何て言うかね。子供なんてうるさくて当たり前なんだから」
フリーザ「授業中にザワザワされては、こちらの声も届かないし、伝えたいことも伝わりません」
校長「そりゃそうだけど……」
フリーザ「だから『浅瀬に仇波』ということわざを教えたのです」
校長「フリーザさん、それは正しいけど、正しくない」
フリーザ「……?」
校長「いい?子供ってのは、面白いから笑って、悲しいから泣く。わからないから聞く、つまらないから喋る」
フリーザ「……まさに思慮が浅い」
校長「浅いからこそ、素直なの。素直でいられるのは、心が綺麗な証拠だ」
フリーザ「……」
校長「『浅瀬に仇波』の本当の意味、もう一度じっくり考えてみて」
フリーザ「……」
校長「あとは僕が授業するからね。フリーザさんは今日はお休み」
フリーザ「……はい」
校長「明日は遠足があるから、子供たちとゆっくりと話して、仲直りしてね」
ガラガラガラ
フリーザ「……」
悟空「フリーザが見つかった!?」
べジータ「あぁ。とある辺境の星にいやがる。何しに行ったかはわからないがな」
悟空「あいつは危険だ……。きっと、その星も滅ぼそうとしてるのかもしれねぇ」
べジータ「……そうだな」
悟空「よしべジータ、出発だ!おらをその星に案内してくれ」
べジータ「わかった」
ーーーーーーーーーー
フリーザ「……」
私はどうにも、間違いを犯したらしい
フリーザ「面白いから笑う、泣きたいから泣く」
フリーザ「素直、心……」
フリーザ「……」
フリーザ「自分のことすらわからないのに、他人のことまで理解できるわけがないっ!」
フリーザ「くっ……」
『浅瀬に仇波の本当の意味、もう一度じっくり考えてみて』
フリーザ「意味だと……?辞典に書いてあるじゃないか!」
フリーザ「……」
フリーザ「なにが間違っていたというのだ……」
ーー次の日
フリーザ「皆さん、昨日は途中で早退してしまって申し訳ありませんでした」
ガキ共「……」
フリーザ「今日は楽しい遠足です。毎年のように、今年も近くの海に向かいます。途中で怪我をしないように注意しながら歩きましょう」
ガキ共「……」
フリーザ「……」
ーーーーーーーーーー
校長「いやー、ここに来るのも久しぶりだなあ」
フリーザ「……綺麗な場所です」
校長「でしょう?人が少ない田舎だからこそ、こんな景色が見られる」
ロリ「せんせーせんせー!」
フリーザ「どうしましたか?」
ロリ「ほら見てカニ!」デン!
フリーザ「うぇ……」
校長「おー、すごいねぇよく捕まえたねぇ」ナデナデ
ロリ「えへへぇ……」
校長「でも怪我すると危ないから、放してあげようね」
ロリ「わかった!」ポイ
フリーザ「……」
校長「無邪気でしょう?」
フリーザ「ええ……」
校長「……」
波打ち際で、キャーキャーと遊ぶ子供たち
フリーザ「『浅瀬に仇波』か……」
校長「なんか言いました?」
フリーザ「いや……」
悟空「見つけたぞ!フリーザ!」
フリーザ「!?」
校長「……?」
ガキ共「……」
べジータ「……どういうことだ?」
悟空「さぁ、オラもさっぱり……」
べジータ「まあいい。今がチャンスだ」
悟空「いや、ちょっと待て。なんかあのフリーザ……」
べジータ「食らえ!ギャリック……」
悟空「べ、べジータ!」ガシッ
べジータ「砲━━!くっ、邪魔をするなカカロット!」
グィイイイイイン!
ガキ共「「キャアアアアアア!!」」
べジータ「くっ!軌道が逸れたか……!」
悟空「間に合わせねぇ!」
ーーーーーーーーーー
ロリ「うぅ……」
ドサッ
ロリ「せ、せんせー!」
フリーザ「……ガハッ」ベチョッ
ロリ「せんせー……?」
フリーザ「……ふふふ」ベチャ
ロリ「……」
フリーザ「思い出しましたよ……」
校長「フリーザさん!大丈夫……」
フリーザ「気安く呼ぶなっ!」ベシッ
校長「ガァッ」
フリーザ「邪魔です。あっちに行ってなさい」
ロリ「……」スタタタタ