校長「あぁ、子供たちが萎縮しちゃってる」
フリーザ「私なにか悪いことを……」
校長「いや、何て言うかね。子供なんてうるさくて当たり前なんだから」
フリーザ「授業中にザワザワされては、こちらの声も届かないし、伝えたいことも伝わりません」
校長「そりゃそうだけど……」
フリーザ「だから『浅瀬に仇波』ということわざを教えたのです」
校長「フリーザさん、それは正しいけど、正しくない」
フリーザ「……?」
校長「いい?子供ってのは、面白いから笑って、悲しいから泣く。わからないから聞く、つまらないから喋る」
フリーザ「……まさに思慮が浅い」
校長「浅いからこそ、素直なの。素直でいられるのは、心が綺麗な証拠だ」
フリーザ「……」
校長「『浅瀬に仇波』の本当の意味、もう一度じっくり考えてみて」
フリーザ「……」
校長「あとは僕が授業するからね。フリーザさんは今日はお休み」
フリーザ「……はい」
校長「明日は遠足があるから、子供たちとゆっくりと話して、仲直りしてね」
ガラガラガラ
フリーザ「……」