少子化が深刻な日本で、ある政治家が「結婚率・出生率の急速な低下は、若者の『恋愛力』が非常に弱くなっているためだ」と主張した。
その発言に驚いた、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」の記者が、その主張の真偽を確かめた。
●少子化は若者の「恋愛力」のなさのせい?
自民党会派の三重県議会議員・石田成生(なりせ)は、2023年2月24日の県議会で、住民の「恋愛力」に
関する調査をするよう、県に対して求めたと、毎日新聞が報じた。議会で石田はこう言った。
「子供を産むのにお金がかかるからという理由で少子化が進んでいるのではない。
結婚の前に、恋愛がタブー視されてきたことが問題ではないか」
しかし、恋愛力が具体的に何を示すのか、それをどう調査するのか
あるいは日本の出生率を引き上げるためにその
データをどう役立てるのかといった点に関して、石田から説明はなかった。
石田より前に、岸田文雄首相も少子化を問題視する発言をしている。
日本が社会機能を維持できるかどうかの「瀬戸際と呼ぶべき状況に置かれている」
とし、「次元の異なる少子化対策」を取ると訴えた。
この数十年で日本国民の晩婚化が進み、カップルあたりの子供の数も減少している。
その主な原因は経済的な負担だ。
●本当は子供を持ちたい日本の若者
「石田氏の発言は、現代の若者が従来型のコミュニケーションスキルに欠く
という意味では、ある意味正しいかもしれません。しかし、彼らはオンラインやソーシャルメディアを
使ってコミュニケーションを取る世代です」と語るのは
北海道文教大学国際学部で国際コミュニケーションなどについて教える渡部淳だ。
以下ソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d170abea7e6055334aec385b606a0fee737ca4d6
4/9(日) 17:00配信 クーリエ・ジャポン