“ ┃ ネット上のニュースやソーシャル・メディアを追い、今回のパリ襲撃後に書かれている様々の ┃ 反応を見て、彼らはおそらく今 「我々は勝利している!」 と大声で連呼しているだろう。 ┃ 彼らは、すべての過剰反応、分裂、恐怖、レイシズム、排外主義の兆しに気分を鼓舞される。 ┃ ソーシャル・メディアの醜さのすべてが彼らを惹きつける。” ┃ ┃ 出典:The Guardian:"I was held hostage by Isis. They fear our unity more than our airstrikes” ┃ by Nicolas Henin
“ ┃ 彼らはよく「疑似処刑」をやったものだった。 ┃ 一度、彼らは僕にクロロホルムを嗅がせた。別の時は、斬首を真似た。 ┃ フランス語を喋るジハーディストたちが「我々はお前の首を切って、それをお前の尻の穴に ┃ 入れた動画を Youtubeに投稿してやる」と叫んでいた。 ┃ それぞれ手にアンティーク・ショップで買って来たような刀を握って。 ┃ こちらもそのゲームに乗って叫んでやったら、彼らは笑っていた。楽しそうだった。 ┃ 彼らがいなくなるとすぐに、僕はフランス人の人質のほうを見て笑った。 ┃ あまりにバカらしかった。 ┃ ┃ 出典:The Guardian:"I was held hostage by Isis. They fear our unity more than our airstrikes" ┃ by Nicolas Henin
偏執的なほどニュースが好きという彼らは、その全てを自分のフィルターに通して読んでいて、 陰謀によって全てが繋がっていると信じ、世の中には矛盾が存在するということを受け入れ なかったという。 「全世界のムスリム VS それ以外の人々(十字軍)」という構図を狂信する彼らは、たとえどんな ことが起こっても、それはアラーの祝福であり、すべてが正しい方向に進んでいると信じるそうだ。 無敵の楽観主義者である。だが、そんな彼らにも弱点はあるらしい。
“ ┃ 彼らの世界観の中核を成すものは、ムスリムとその他のコミュニティーは共存できない ┃ というものだ。 ┃ そして彼らは毎日アンテナを張り巡らせて、その説を裏付けする証拠を探している。 ┃ だから、ドイツの人々が移民を歓迎して いる写真は彼らを大いに悩ませた。 ┃ 連帯、寛容、・・・・それは彼らが見たいものではない。” ┃ ┃ 出典:The Guardian:"I was held hostage by Isis. They fear our unity more than our airstrikes" ┃ by Nicolas Henin
彼は自分の国であるフランスが標的にされたことをこう分析している。
“ ┃ なぜフランスが狙われたのか?その理由はたくさんあるだろう。 ┃ だが、僕が思うに、わが国は彼らに欧州の最弱リンクと見なされている。 ┃ 最も分断の裂け目が作りやすい場所だと思われているのだ。 ┃ だからこそどういうリアクションを取ればいいのかと聞かれたら、僕は慎重に行動するべきだ ┃ と答える。 ┃ それなのに、我々のリアクションは空爆強化である。 ┃ 僕はISのシンパではない。僕がそうなる筈がないではないか。だが、僕の知識のすべてが、 ┃ この反応は間違いだと告げている。 ┃ (中略)僕はカナダのようにフランスにも空爆離脱して欲しい。 ┃理性的にはそれは可能だと思うが、プラグマティズム的には不可能だ。 ┃事実は、僕たちは身動きできないということだ。僕たちはISがしかけた罠にはまっている。 ┃ ┃出典:The Guardian:"I was held hostage by Isis. They fear our unity more than our airstrikes" ┃ by Nicolas Henin
“ ┃ジハーディ・ジョンは人質ジェームズ・フォーリーにナイフを向けて言った。 ┃「オバマ、中東への介入をやめろ。さもなくば彼を殺す」 ┃彼は人質の運命を知っていた。そしてそれに対する米国のリアクションが爆撃であることも。 ┃彼らはそれが欲しいのだ。それなのに僕たちはそれを彼らに与えるべきだろうか? ┃ ┃出典:The Guardian:"I was held hostage by Isis. They fear our unity more than our airstrikes" ┃ by Nicolas Henin
“ ┃ 今週のISへの対応は、聖戦を遂行しているという彼らの主張を有効化するものだ。 ┃ どうして我々は彼らに勝たせようとする? ┃ どうして我々は静かに軽蔑する強さを持てないのだ? ┃ ┃ 出典:The Guardian:"Terror can only succeed with our cooperation" by Simon Jenkins