暑い季節に怖い話で涼む風習がなんであるか知ってる? ID:26m4c9Kl

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/19(火) 19:12:21.43 ID:26m4c9Kl

A子「最近、噂になってるんだけど、その子によく似た女の子がよく目撃されてるらしいの」

俺「んー、似てるってだけじゃないの?」

A子「それがそうじゃないのよ……」

事件の概要はこうだ
俺たちが小四の頃、同じクラスの女の子が亡くなった(E子)
E子はクラスの中でも目立たない、どちらかと言えば地味な子だったが、家がお金持ちということで有名だった

B太郎「どういうことだ?」

ある日、裏山の小さな小屋で火事があった
火は燃え広がり小規模な山火事にまで発展した
火事と同時に、行方不明になった女の子がいた

それがE子だった

丸2日消火活動をして、やっと鎮火したと思った矢先、焼け朽ちた小屋の中から黒焦げたE子の遺体が発見された

A子「友達から聞いた話では、その日の夜中、裏山周辺で焦げた匂いがしたんだって。それこそ火事と思えるくらいの」

A子「夜中だし火が立ってたら絶対に見えるものだけど、それらしい明かりはない。でもあまりにも焦げ臭い。だから、友達は確認しようとちょっとだけ裏山に入ったらしいの」

A子「進めば進むほど焦げた匂いが強くなっていく。不審に思いながらも友達は歩き続けた。そしたら突然」

『ねぇ』

A子「背後から声をかけられたらしいの。びっくりして振り返っても誰もいないんだって」

A子「怖くなった友達は、一目散に来た道を走った。走ってる途中、何かに足を引っ掛けた。立ち上がろうとしても、足にひっかかったそれは中々取れなくて立てない」

A子「よく見ると、何かに足を捕まれてる」

『黒焦げた何かに』

A子「足を捕まれてる」

A子「そいつを何度も何度も蹴って、ようやく抜け出した友達は帰ることができたんだけど、今にして思うとE子だったのかもしれないって」

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/07/19(火) 19:33:50.27 ID:26m4c9Kl

B太郎「洒落になんねーよマジで」

一気に雰囲気が重くなり、その日はすぐに解散した

次の日、B太郎から飯でもどうだと連絡があった

待ち合わせ場所に行ってB太郎と合流し、近くの定食屋へ向かった

どこかB太郎の様子がおかしい気がする
そわそわというか、周りを気にしているというか

B太郎「……あの事件のさ」

俺「E子の?」

B太郎「うん。犯人捕まっただろ?」

俺「あぁ、誰だっけな、小屋の持ち主の息子とかだったっけ」

B太郎「そうそう。でもな、俺本当の犯人知ってる」

俺「本当の犯人?いやいや、捕まっただろ?」

B太郎「違うんだよ。きっとあれは冤罪だ」

俺「マジで」

B太郎「たぶん、てかほぼ確実に。お前には話しておくべきだろうと思ってな」

俺「……」

その日、B太郎から聞いた話
俺は耳を疑った。そんなわけないだろうと

B太郎「……そんで、E子の遺体には十数ヶ所も骨折と殴られた形跡があったらしい。きっと火を付ける前に相当な暴力を受けたんだと思う」

帰ってからC子たちから飲みの誘いが来たが断った

そしてその日の夜中、B太郎に連絡をした

「肝試しでもしに、二人で裏山に行かないか?」


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