7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 07:25:50.92 ID:CHoPNr6Vちょいと長くなるかも
男「……あー、やってらんね。まじやべーよー」ポチポチ
ガヒャーンシャキーン
友「どうしたんだよ太郎。どうせまたレウスで3死してすねてんだろ?」ポチポチ
太郎「違うわ。オンラインで出会った女の子がさ……」
友「ネカマだろーが。どうせきたねーおっさんが操作してんだよ。」
太郎「ちげーって。たぶんうちの高校の子」
友「は?」
太郎「たぶんまじ。ラオシャン部屋入ったら二人しか集まらなくて、なんだかんだ雑談してるうちに意気投合してさ。」
友「『どこ住み?』→『池袋ですっ!』→『え、俺も池袋!』→『まじですか?奇遇ですね』……的な流れか」
太郎「だいたいそう。年齢も同じでさ。じゃあ高校の頭文字だけ……えっうっそー!みたいな」
友「え、まじ?やばくね?」
太郎「そして俺の中に3人候補がいる」
友「だれだれ?」
太郎「……そのうち教えるわ」
友「じれってーなーくそが」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 07:39:05.20 ID:CHoPNr6V翌日
太郎「……昨日のさ、モンハンで出会った女の子であろう候補だけどさ」
友「おうおう、誰だよ」
太郎「今から調査する。まずは候補①『花子』だ」
花子「……」ふんふふーん♪
友「……ねーだろ」
太郎「いや、まず理由を聞け。花子は結構一人でいることが多いだろ?」
友「確かに。たまに図書室でこそこそなんかしてるの見るな」
太郎「それと、小学校の自己紹介のとき『趣味はゲーム』って言ってた……気がする」
友「んで、どうやって確かめる?」
太郎「そんなん簡単だろ」スタスタ
友「お、おいっ!」
花子「……」ぼー
太郎「は、花子ちゃんっ……!」
花子「……なに?」
太郎「も、ももももモンハンとかする!?」
花子「モン……?え?なにそれ?」
太郎「だ、だよねー☆ごめん、じゃ、じゃあね!」
ーーーーーーーーーーー
友「……お前さ」
太郎「な、なんだよ」
友「その女子に話しかけるときコミュ障になる現象なんなの?だいぶ引かれてたぞ」
太郎「は、はぁ!?引かれてねーしっ!むしろ話術でセックスまで持ってけてたからなあれ!」
友「……俺とは普通に話せるのになあ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 07:45:23.96 ID:CHoPNr6V太郎「はい次!候補②ギャル子!」
ギャル子「ツーカサーマジアイツウザクテシー」
友「いやー、ないだろ。あれはない」
太郎「いや、ああいうタイプに限って、裏では案外オタクな面があるもんなんだよ」スタスタ
友「あーあ、あいつ心強いよなー」
太郎「ぎゃ、義ゃ義ゃギャル子ちゃん!!?」
ギャル子「ハー?ダレオマェー?」
太郎「ももももモンハンとかやってるの!?」
ギャル子「マジキメーンダケドニホンゴシャベレシー」
ーーーーーーーーーーー
友「だからないって言ったんだよ」
太郎「つーかおかしくね?そもそも日本語通じなかったんだけど、なに人だよアイツ?」
友「お前も大概だよ」
太郎「肌も黒くしちゃってさ。インド人ですか?カレーが好きなのかな?俺のカレーも食わせたろかい」
友「よく喋るやつだなー。それを女子の前でやってみせろって」
太郎「……」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 07:55:43.58 ID:CHoPNr6V太郎「最後!候補③引き子!」
引き子「……」
友「あー、あいつはありそう。」
太郎「よし早速いってみるぞい!」
引き子「……」
太郎「なあお前さ、モンハンとかやってる?」
引き子「……ヤッテナイ」
太郎「だよな。俺もお前なんか願い下げだよ」
ーーーーーーーーーーー
友「お前最低だよ」
太郎「なにが?」
友「自分より立場弱い人間には男女関係なく普通に接することできるんだな」
太郎「あいつはまあ、人として見てないからな。そこにいる温かい人形って感じだな」
友「正直者なのは良いことだが、今のうちに治しとけよその性格」
太郎「うぜ」
友「はぁ……で?全員違ったわけだけど」
太郎「うーん、勘が外れたみたいだな」
友「だな。つーかまあ、適当に話合わせられただけじゃね?」
太郎「かなぁ。いや、そのわりにはえらく核心的だったというか……。いや絶対にこの学校の女子だな!俺は諦めないっ!」
友「……まあそろそろ帰ろうぜ」
太郎「あ?あぁ、そうだな」
ーーーーーーーーーーー
太郎「じゃー、また明日なー」
友「おう」
友「……言えねぇ」
友「俺がサブアカでネカマやってましたなんて言えねーよおおおおオアああ!!!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 08:02:29.84 ID:CHoPNr6V太郎「おう!おはよ」
友「お、おう」
太郎「どうした?調子悪いのか?」
友「いや別に……」
友(どのタイミングでバラしたもんか……)
靴箱ガチャッ
太郎「おっ?」
友「どうした?」
手紙『hanahana@yasoo.co.jp
よければメールください。花子』
太郎「……?」
友「うそだろ、ラブレター……!?」
太郎「いや、花子ちゃんがメールくれって……」
友「なんでだ?呼び出し?お前なんかやらかしたの?」
太郎「わかんねーよ……。え、なんだっけ、なんかやったっけ俺……。超こえーよおお、なんだよいきなりメールくれってよおお」
友「どういう意図があるんだろうなー。でもいいなー、女子のメアドゲットじゃん」
太郎「……ま、まあな」
花子「……」チラッ
花子「……ちゃ、ちゃんと見てた」ドキドキ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 08:10:08.00 ID:CHoPNr6V友「はぁーどうすっかなあー、どのタイミングでネタ晴らしすれば……」
太郎「なあなあ友!!」
友「お、おう!どうした?」
太郎「返事きた!」
友「あ?なんの?」
太郎「花子ちゃんから返事きたんだよ!」
友「え、なんて?」
太郎「まだ見てないんだ、開く勇気がなくてな」
友「はぁ……はやく見ろよめんどくせーなあ」
太郎「うるせーやい!俺の人生初めての女子とのメールなんだよ、黙ってろハゲ!」
友「はーやーくー、はーやーくー」
太郎「よ、よし!開くぞ……!」
ポチッ
太郎「……」
友「……」
太郎「か、空メール?」
友「……みたいだな」
太郎「なんかの暗号か?」
友「いや普通の空メールだろ。ちなみにお前はなんて送ったの?」
太郎「……こんな感じ」
件名:太郎
本文:
友「……」
太郎「なんて書けばいいかわからなかったから、とりあえず件名に名前だけ入れといた!」
友「……」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 08:24:07.78 ID:CHoPNr6Vメール『それで、いきなりメールしてなんて、どうしたの?』
太郎「……っと」ソーシン
友「送ったか?」
太郎「おう。なんつーか、メールのやり方すらわからなかったとは、俺もまだまだだなと思いました」
友「本当だよ全く……」
太郎「でもお前がメールのやり方知ってるとはな」
友「そりゃ、普通誰でも知ってるだろ……」
太郎「だってお前俺と同じく、『完全にオタクでもない、でもイケテるグループにも属せない中途半端系男子』だろ?よくメールのやり方なんて知ってたな」
友「家族とか、塾のやつとか、まあ色々。メールぐらいはするわ」
ピロリーン♪
太郎「お、返事きた」
友「なんてなんて?」
メール『件名:友君には内緒でお願いします』
太郎「え!?いや、すまん!なんでもないわ!」
友「はあ?花子ちゃんだろ?見せろよ」
太郎「ちげーって、死に別れた妹からのメールだよ。地獄少女!地獄少女だよ!」
友「あー、俺に見られたらまずい系か。わかったよ、先帰ってるな。じゃーな」
太郎「別にそういうわけじゃ……」
花子『本文: 実は私もモンハンやってます』
太郎「……まじで?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/04/24(日) 08:38:00.99 ID:CHoPNr6V太郎「……どういうことだ?」
メール『でも、あのときはモンハン知らなかったような素振りだったけど……』
太郎「……」
ピロリーン
花子『人前で言えるような趣味じゃないかなと思って……』
太郎「あー、なるほどな。そりゃ女子が私モンハンやってる!なんておおっぴらに言うことじゃないわな」
ピロリーン
花子『今日の2000時に、金レイア部屋立てて待ってます』
太郎「……え、レイア稀少種……?めっちゃ強いじゃん花子ちゃん……」
太郎「……」
太郎「ってことはあのときラオシャン部屋で一緒になって、意気投合したのは花子ちゃんだったってことか」
太郎「……運命感じるな」
ーーーーーーーーーーー
ーモンハンー
太郎『あ、あれ?』
花子『どうしたの?』
太郎『いや……』
太郎「ラオシャン部屋で出会ったあの人じゃ……ない?」
太郎『花子ちゃん、夜叉装備なんて随分強いねー』
花子『一番使いやすいんだよねー。ここ1ヶ月はずっと夜叉でやってるよー』
太郎「……やっぱり違う」
花子『それじゃ行こうか!』
太郎『……お、おう!』
ーーーーーーーーーーー
太郎「ラオシャン部屋で出会ったあの子……」
ラオ子『えぇー!?そうなんですかー!?すごい偶然ですねっ!』
太郎『そうだね!二人とも同じ高校だなんて!』
太郎「すごい性格良さそうな子だったなあ。誰だろうなあ、きっとかわいいんだろうなあ」
ーーーーーーーーーーー
友「……!?」
友母「どうしたの?」
友「い、いや……なんかゾワッとして……」
友母「なにそれ、変なのー」
友「……」
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