女「もしそうだとしたら………私のせいでお兄ちゃんは……」
女「……あっメールがきてる…誰からだろう」ポチポチンポ
男『起こしたらごめん』
『放課後もう1度旧校舎にいかないか?もちろん2人きりでだ』
女「なに考えてるのよ…男」
女『わかった』ポチポチ
~~放課後旧校舎~~
女「放課後といってもこんな時間まで遅くなるとは思わなかったけど」
女「……まぁ一緒に図書室で勉強できてよかったけどさ」
男「悪い……出したいものが出せなくてな…」
女「なによ出したいものって……話なら別にここじゃなくても……」
男「いやここじゃなきゃ駄目なんだ……そうだろ?」
男(そうだろ?うんこ…)プルプル
女「……?どうしたの?体調悪いなら…」
男「いや……便意を我慢しているんだ」
女「……え?じゃあトイレ行ったほうがいいよ?お腹大丈夫?」
男「いや……ここでする」ズルズル
女「」
男「ふっ……ふん」カチャカチャ
女「男!!?ちょっと早まらないで!!肩貸すからトイレまで頑張ろう!!?ね!!」
男「いや……ここまで脱いじゃったし…それに……限界…」スッポンポン
女「なんで上も脱いでるんだよ!!!!!」
女「あぁどうしよどうしよ…ていうか普通にちんこ見えてるし……」
男「ふん!!!」
女「……ば…ばかぁ……今日の男へんだよぉ……」
男「……すまん女……この方法しか思いつかなかったんだ」
女「……?な……なにいって…」
男「兄貴に逢いたいんだろ!!!」
女「えっ…?」
男「女は俺に兄貴のこと話してくれただろ!!……俺も女に伝えなきゃいけないことが…」
男「あるんだ!!!!!!!」
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!
男「なぁ……そうだよな兄貴」
男(女はうんこの声を聞いて兄だと認識した……絶対そうだ)
男(うんこ……お前が人間の頃の…兄としての記憶が今なくても…)
男(女のことを思い出せるはずだ!!!)
男「おいうんこ……返事しろよ…おい」
うんこ「……」
男(……うんこ…その沈黙はyesと受け取っていいんだな?)
男(うんこが初めて俺に話しかけてくれたのは……俺がぼっちで可哀想だからじゃない)
男(俺の力が必要だったんだ……不良に絡まれた妹を助けるために!!)
女「……なによさっきから兄貴兄貴って……私の兄のこと!?」
女「……ふざけないでよ」
男「えっ?」
女「だってそうでしょ!!?あんななに人前で脱糞してるのよ!!!馬鹿じゃないの!?」
女「私は男のことが好きで信用して話したのに……なんでこんな目に遭わなきゃいけないの!!?」
男「いやちょっと待ってくれこれには事情が…」
女「事情!?じゃあ男はわざとうんこ漏らしたの!?」
女「信じられない……私は…」
男「なぁ……女はなんで俺に兄のことを話してくれたんだ?」
女「だから男を信用して……」
男「本当にそれだけか?」
男「ここの旧校舎で……兄貴を彷彿させるなにかがあったから…」
男「俺に兄貴のことを話す気になったんだろ?」
男「ここからは憶測だけどさ…俺が1年次の時のいじめを止めたときのように」
男「…女は俺にこの兄貴の問題を解決することを期待して……話してくれただろ?多分」
女「……だからってうんこ漏らすこととなにが関係あるの?」
女「そもそも私は兄に会う資格はない!!」
女「兄……お兄ちゃんは私のせいで死んだんだもの!!!!」ダッ
男「あっおいまて女…」
違う!!!お前のせいじゃない!!
女「………えっ?今の声…」
女「あの夜の旧校舎の時と同じ声…」
男「……」
うんこ「俺のこと覚えてくれてたこか……あのときまだ2歳くらいだろ?」
女「………あっ…あっ…あぁ……」ポロポロ
女「お……おに……おにぃちゃぁん」ウワーン
うんこ「……俺が死んだのはお前のせいじゃない……」
女「えっ……?」
うんこ「……俺は高校時代友達なんて1人もいなかった……いつも旧校舎のトイレで飯を食べていた」
男「……」
うんこ「だから妹のお前がなによりの支えだったんだ……」
うんこ「俺は妹にとってかっこいいお兄ちゃんでいようと思って苦手な勉強を頑張ろうと思った」
うんこ「お前は自分の我儘で俺の勉強時間を奪ってしまったと考えているかもしれない」
女「………それは」
うんこ「違うんだ…お前がいてくれたおかげなんだ全て…」
女「じゃあなんで……自殺なんかしたのよ……お兄ちゃん!!!」
うんこ「……」
うんこ「……受験失敗してお前にかっこ悪い所を見せるのが怖くなったんだ」
女「かっこ悪くないよ!!!!!」
女「お兄ちゃんは当時私とたくさん遊んでくれたでしょ!!?私今でも鮮明に思い出せるよ!!」
女「幼い私の我儘に嫌な顔せず付き合ってくれて…たくさん遊んでくれて…」
女「私が怪我をしそうになったとき…お兄ちゃん庇ってくれたよね…」
女「私にとってお兄ちゃんは……世界で1人のかっこいい兄貴だよぉ…」
女「なんで……なんで死んじゃうのよ馬鹿……」ウワーン
うんこ「だから妹よ…自分を攻めないでくれ……」
うんこ「死んだ人間に明日はないがお前にはあるんだ」
女「ぐす……」ポロポロ
うんこ「いつまでも泣いてるとお兄ちゃん起こるぞ?」
うんこ「……ありがとうな男…妹を頼んだぞ」
男「えっ?おいお前まさか…」
うんこ「妹!!」
女「えっ……?」
女「父さんと母さんを頼むぞ……それと…」
うんこ「……」ボソボソ
女「…!……わかった…私に任せて!」
男(……?)
うんこ「もう心残りはなくなった……じゃなあ……二人とも…」
女「もう会えないの……?」ポロポロ
うんこ「なに言ってるんだよ…俺はもう死んでいるんだぞ?」
女「………そっか」ポロポロ
うんこ「……男…お前には世話になったな……じゃあな」
男「……あぁ…じゃあな」
うんこ「じゃあな……」
女「……うん」
………
男「もう暗いから帰ろう……今日は送るよ」
女「………ん」トコトコ
~~次の日の旧校舎~~
男「」モグモグ
男「あっ出る」ブリュブリュブリュブリュブリュレ
男「おいうんこ……昨日は唐突にあんなことしてごめん…」
男「けど女が悩んでいるから……解決してあげたかったんだ……」
男「おいうんこ」
男「嘘だろ…?」
男(俺はてっきり……女が自立するための演技かと思っていたんだが…)
男「………」
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