怖い話貼ってけ ID:YWZ3Ie7C

215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:30:10.29 ID:YWZ3Ie7C

787 :その1:2006/08/07(月) 22:04:45 ID:4ovn3nYY0
これは俺の祖父祖母の家の話で、本当は他人に話してはならない話。
すべて実話なので読んでもらいたい。ちょっと長くなるが、ご容赦を。

去年の7月のことだ。
俺の祖父と祖母は老人ホームですでに他界していて、
実家を管理する人がいなかったから、荒れ放題になってしまっていた。
本来ならば、相続の関係で俺の母親の姉(長女)がその実家を引き継ぐはずだったんだが、
なぜか姉夫婦は相続を頑なに拒んで放棄したので、お鉢が俺たちの元へ回ってきた。
その時は、田舎の山奥という場所の悪さと、
都会暮らしに慣れ親しんでいる姉夫婦のことだから興味も無いのだろうな、くらいに思っていた。
ところが俺の母親も、「厄介なもんが回ってきた」と肩を落としていた。

ともかく、うちで実家の母屋と土地を相続することになったから、両親と俺の3人で実家の大掃除に出かけたんだ。
実家を訪れるのは俺ですら10年ぶりで、本当に山奥のド田舎だった。(熊が麓まで降りてくるって有名な山の近く)
長い間手入れしていなかったから、門から母屋の玄関までもう草がボーボーで腰近くまで生えていた。
草刈り機を持ってきた親父もさすがに参った様子で、とりあえずみんなで母屋の中に入ったんだわ。
すると蜘蛛の巣と虫の死骸とかでえらい騒ぎで、カメムシがそこらじゅうにへばりついていた。
臭いし、汚いし、何で俺がこんなところを片づけなきゃいけないのか…とすでに憂鬱になっていた。


788 :その2:2006/08/07(月) 22:05:40 ID:4ovn3nYY0
掃除しようにも、とても一日やそこらで片づく状態じゃなかった。
とりあえず俺は、貴重なものが無いか部屋の中を色々探し始めた。
ガスも水道も電気も止まっているから、懐中電灯片手に作業。
でも貴重品があるはずもなく、ほとんど衣類とかゴミばかりだった。
俺は小学生くらいの時にはよく実家で遊んだが、両親が家を新築してすぐに祖父祖母の元を離れたから、
思い出もほとんど無く、写真とか本とかも片っ端からゴミ袋に詰め込んだ。
母屋は築110年以上経っていると聞かされていたから、昔は相当立派なものだったと思う。
さらに祖父には弟たちが何人かいたが、祖父を含めてみんな陸軍の将校だった。(みんな戦死したらしい)
壁とかには木銃?みたいなのもかかっていて、まるで戦時中のような古めかしさを感じた。
だから俺は、もう部屋の掃除よりもこの家を探検してみたい気持になって、
裏庭とか、農具の小屋とか、色々見て回り始めた。

216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:30:47.89 ID:YWZ3Ie7C

789 :その3:2006/08/07(月) 22:06:16 ID:4ovn3nYY0
あっちこっち探索していたら、母屋に屋根裏部屋があることに気づいた。
もちろん覗いてみたくなって、近くにあった枝切り挟みの柄で、木枠のある天井の板を突き上げて外したんだ。
母親が「そんなところ、鼠が這ってるからやめなさいよ」と言ったんだが、下駄箱の上に立って屋根裏によじ登った。

天井裏は確かに埃と鼠の糞だらけで、腐ったあちこちの板の隙間から外の光りが漏れていた。
広さはかなりあったが、めぼしいものは何も無く、かなり昔の農具や風車が転がっていた。
苦労して登ってみたわりには面白いものが見当たらず、俺は少し落胆して降りようと思ったが、
ライトでよく見回していると、屋根裏部屋の壁の隅に、ポスターみたいなのが貼ってあることに気づいた。
俺は目が悪いのでもっと近くで見ようと、鼠の糞だらけの汚い床を歩いて、その壁のところまで寄ってみたわけ。


790 :その4:2006/08/07(月) 22:06:57 ID:4ovn3nYY0
んで近くでよく見てみると、そのポスターに見えたものは、一枚の張り紙だった。
紙は黄ばんでいて、筆で何か書かれていたが、達筆で俺にはよく読めなかった。
ただ、『大正二年』って書かれているのが読めたから、多分、祖父あたりが書いたものだろうと思ったんだ。
ところが不可解だったのは、その紙が何重にもなっていて、
米つぶを糊にしたものでしっかり張り付いていたことだった。
見た感じで10枚くらい重ねて、一枚一枚が両面くっついているから、なんか変だなとは思った。
その紙自体も壁板に糊で張りついていて、とにかくこれが何なのか気になった俺は、
この紙を母親に見せてやろうと、隅のほうからゆっくり剥がしてみた。
上手く剥げずに、裏の紙が板に残ってしまったんだけど、そこに俺はぞっとするものを見た。
『○○家 ノ?? 開ケルベカラズ ??禁ズ』
記憶にある限り、紙の裏の板に、筆の縦書きでそう書いてあった。(?は見たこともない漢字で読めなかった)
意味も分からず漠然と恐怖を覚えた俺は、剥いだ紙を母親に見せるのも忘れて、慌てて屋根裏から降りた。

217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:31:32.10 ID:YWZ3Ie7C

792 :その5:2006/08/07(月) 22:07:38 ID:4ovn3nYY0
ちょうど居間で掃除していた母親にこのことを話すと、
突然母親は「そんなところにあったかッ!」と絶叫して玄関に走り出すと、
気が狂ったように屋根裏入り口の板を元に戻し始めた。
一体何がどうしたのか状況を飲み込めない俺は、呆然とその様子を居間で眺めていた。

母親は板を元に戻すと、その真下にあった下駄箱を横に倒して、俺のところに駆け寄ってこう言った、
「開けたか!?!見たのか!?正直に言いなさい!!」
(ハッキリ言って、今でもあの時の母親の異常な剣幕は脳裏に焼きついている。完全に人格違ってた)
俺はもうただ「いや、なんも見てない見てない…」と、わけも分からず宥めるように答えた。
あまりにもでかい声出して怒鳴るもんだから、外で草刈ってた父親も飛んできて、
「どうしたい?」と様子を見に来た。
母親は俺が何も知らないことを確認すると、安堵したあと「バカタレッ!!!」とまた怒鳴りつけた。


793 :その6:2006/08/07(月) 22:08:12 ID:4ovn3nYY0
事態が収まったあと、俺の弟には話さないことを約束として、母親が事情を話してくれた。

母親がまだ子供の頃、この家には『入ってはいけない部屋』というものが存在したらしく、
母親は日頃から、両親にしつこくその話をされたのだという。
なんでも、その部屋がこの家の何処かにあって、『その部屋に入ると祟りに遭う』と言われていたらしい。
おかげで母親は、その部屋のことが幼い頃からすっかりトラウマになってしまって、
朝学校へ行くと、夕方になっても外で遊んで家に戻らなかったという。

その『入ってはいけない部屋』は曾爺さんの代からあったらしく、
曾爺さんの兄貴だが誰かがとにかく厳しい人で、
自分の子供を折檻するためによく、1メートル四方くらいの箱の中に蓋して閉じ込めて、漬物石を乗せていたらしい。
ところがそんなある日、何かの原因でその子供が箱の中で死亡し、夏に葬式が行なわれたという。

218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:32:21.08 ID:YWZ3Ie7C

794 :その7:2006/08/07(月) 22:09:01 ID:4ovn3nYY0
この事件以降、家の中では、
お重箱や弁当箱、箱という箱の蓋が、すべていつの間にか外されたり、
鍵をかけてある蔵の漬物桶に何度石を置いても、いつの間にか漬物石がすべて軒下に運ばれるという、
不可解な現象が起きたらしい。
この怪奇現象の話は、俺も生前の祖父から何度か聞かされた記憶がある。

当時はお祓いなどもさんざんしたようで、その箱を供養のために四九日間、家に安置することになったという。
ところが、戦争で家の男衆が召集されてゆくと、
箱を気味悪がった家族らが、家の中の人目につかない場所に隠してしまった。
こうして、家の構造上あるはずのない小部屋が作られ、そこに収められたという話だ。

結局、部屋の場所だけは祖父祖母も死ぬまで喋らず、娘たちにも話さなかった。
だが俺は、屋根裏のあの紙が貼られてる壁板の周囲だけ、外からの陽射しが無かったのを見た。
つまり、あの張り紙の奥こそが『入ってはいけない部屋』であり、
(母親はそこまで言わなかったが、言いたくもなかったと思う)
何枚も重ねて貼られていたあの紙は、恐らく何重にもする必要があった御札の一種ではないかと思う。
よほど強力な怨念があったのかもしれない。

だが、恐怖体験はこれで終わりじゃなかった。
その後、掃除を切り上げて3人で家に帰ると、留守番していた中2の弟が、俺らを見るなりこう言った。
「その石どうしたの?」
肌が泡立った。
後で弟に聞いてみたが、俺と母親と父親、三人揃って大きな漬物石抱えて帰ってきたんだと。


795 :787:2006/08/07(月) 22:13:19 ID:4ovn3nYY0
以上ですが、それ以来、この話は家族の間で一切しなくなった。
触れてはならないものだと感じた。
もちろん、実家にはもう近づかないし、あの屋根裏部屋に何があるのかも考えたくない。
いまでもあの小さな部屋には、怨念が漂っていると思う。


797 :本当にあった怖い名無し:2006/08/07(月) 22:29:40 ID:yN5WgQ030
>>787
乙です~。
どうして話してはならない話を2chで紹介されたのか、心境が知りたいような。
あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。


800 :787:2006/08/07(月) 22:44:12 ID:4ovn3nYY0
>心境が知りたいような。
去年からちょうど1年くらいになるので、記憶辿って書き出しました。
怖い故に、他の人に聞いてもらったら楽になるかと思いました。
実際少し気が楽になったような気がします。

>あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。
そう。苦もなく大きな石を抱えていたので不思議だったらしいですが、家に上がった途端消えたらしいです。

219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:40:59.48 ID:YWZ3Ie7C

319 :本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 02:31:27 ID:gi1+S3BKO
これはウチの祖母の体験で、かれこれ20年近く前の話。

近所の婆さん・Hさんが病気で(ってもほとんど老衰だけど)入院し、
うちの祖母は「『来てくれ』と婆ちゃんがせがんでいるから」とHさんの家族に言われて、見舞いに行った。

しかし、祖母が病院に着いた頃には急変しており、婆さんはスパゲティ状態。
いつ逝ってもおかしくなく、意識レベルも3桁(意識不明)に突入していたと思われる。
そんな状態だからか、見舞いに行った祖母は追い返されず、最期の別れをしていってくれと言われた。
それでは……、と祖母が病室に入ると、途端、今まで閉じられてたHさんの目がくわッと開き、
祖母に視線を向け、管だらけの手で一回手招きして息絶えたそうだ。

祖母はゾッとして、挨拶もソコソコに逃げるように帰って来て、
「恐い目にあった」と、私ら家族にその体験を語ってくれた。
その話を聞いて、「おばあちゃんはHさんのお気に入りだったからね」などと、家族で祖母をからかったりした。
(なんかヒドイ家族だorz)

その夜。祖母の夢の中にHさんが出てきて、無言で祖母を手招きした。
抗い難い力に、祖母はHさんの傍へと引き寄せられていった。

「……それでどうしたの?」
朝、そんな夢の話をする祖母に私が尋ねると、
「ぶん殴って逃げてきた」
と祖母は答えた。

もし、祖母に少しでも抵抗する気迫が欠けていたら……
祖母はHさんと一緒に逝ってしまっていたのかも知れない。

220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:45:57.30 ID:YWZ3Ie7C

30 :呪いの人形:02/05/21 20:25
呪いのわら人形をご存知ですか?
それに関する話です。

私は仕事がら転勤の多く、各地を転々としていました。
時にはアパート、時には貸家。
私が山口の萩というところに転勤になったときの話です。

安く家を貸してもらえるというので、しばらくの間、家を借りることになりました。
ただ問題だったのが、かなりの山奥で、大きい家なのですが、かなり古いものだということでした。

住み始めてから1ヶ月がたとうとするある日。
私の娘が庭で妙な箱を見つけてきました。
家の中も庭も、家に住み始めてから最初の連休のときにくまなく見て回ったはずでしたが、庭に箱などありませんでした。
そう思ったのは、何よりその箱が特徴がある箱で、見て判りそうな目立つものだったからです。
私には霊感はほとんどないのですが、その箱が異常に不吉な感じがしていました。
この時、私の選択が正しければ、恐怖を体験しなかったと思います。
私はこの不吉な箱を燃やしてしまったのです。
ただ一般人的な考えからは、必要無いものは燃やすか捨てるか、そういう選択しかなかったのです。
その当時は・・・


31 :呪いの人形:02/05/21 20:25
数日して悲惨なことが起こりました。
私の友人の一人が車で事故を起こしました。
車は炎上。友人が病院に運ばれたときは全身火傷で、すでに息がなかったということでした。

その数日後。
またも私の友人が、家で焚き火をしている際に火が服に移り、右腕と右顔半分を火傷する大怪我をおいました。
病院に入院した友人に会い、事情を聞きました。
友人の話では、「事故が起きる数日前、体が焼かれる夢を見た」とのことでした。
私は迷信など信じない性格でしたが、このとき『ひょっとしたら・・・』と思いました。

それから家に帰り、すぐ庭を調べました。
ごみを焼却するごみ穴を調べました。あの箱は焼け残っていました。
箱を調べようと手を伸ばしたとき、ものすごい寒気が体を襲ったのを覚えています。
箱の中からは人形が出てきました。
全部で3体。そのうち一体は丸焦げ、一体は半分が焼けた状態でした。
一体はまったく焼けていません。人形はごく普通の日本人形で、着物を着た女の人形です。
焦げかけた人形を手に取ったとき、焦げた人形の和服がぼろぼろと落ちました。


32 :呪いの人形:02/05/21 20:25
その人形の裏をみたとき、恐怖のあまり腰を抜かしてしまいました。
そこには友人の名前が書いてあるのです。
クロ焦げの人形のほうは名前が見えませんでしたが、大体判りました。
焼けなかった人形に、私の名前が書いてあったからです。

何もかもが不思議でした。
誰がなぜこんな事を。私と友人もこれといって共通点はありません。他にも友人はいるのですから。
誰かに恨まれる覚えはありません。なぜこの家にそんなものがあるのか・・・
家に私を恨んでいた誰かが住んでいたのか・・・私の知っている人間には山口に住む人はいません。
何もかもが不思議でした。

私はそれからすぐにその家を出ました。
あの人形は寺に預けました。寺の人の言葉が今でも心に残っています。
「供養しようと思った。でも、供養できるものではない。
 この人形についた怨念は、人間のものではない」

221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:54:27.33 ID:YWZ3Ie7C

640 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/03 19:48
この前、犬の散歩を21時頃にしたときの話。

たまたま涼しくて、自転車に乗って隣町まで犬を走らせていたら、
急にもよおしてきて(小)、緑地公園に駆け込んだんだ。
犬を自転車の荷台に繋いで、ちょっとした林のようなところに駆け込み事をなす。

「はぁー」って危機を脱出した俺はふと、目の前に何かあることに気づいた。
それは木に打ち付けられた人形で、それも見てるだけで怖い日本人形。
胸のところに五寸釘のような大きな釘が打ち込まれていて、首がカクンと手前にちょうどうつむいているような状態だった。
何となくしょんべんの軌道を見ていたため、目線が木の根元にあったのだが、
よく見ると、その木の俺の目線から上へ上へと日本人形が釘づけにされていた。
正直、うわっ嫌なもの見たなぁと思った。
で、見上げていくと、うつむいた顔が見えていくわけ。
一番下(目の前のやつ)から数えて三つ目の人形とちょうど目が合ったとき背筋に悪寒が走った。
暗すぎてあまり見えないんだけど、木の上のほうで「ガッ、ガッ、ガッ」って音がする。
まるで何者かが次の人形を木に打ち付けているように。
俺自身、稲川淳二とか好んで聞いているタイプだから、予想がつくわけ。
(このままどんどん目が慣れるまで上を見上げていてはいけない)
で、視線をこう、どんどん下に下ろしていくと、
目の前の人形が顎を持ち上げこちらを向いていた。(さっきは俯いていたはずなのに!)
叫びそうになったけど声が出ない。
お経も知らないし、神様に祈る余裕なんかもなかった。
涼しかったはずなのに汗が吹き出て、足も動かず…

そのとき、自転車に繋いでいた犬が、(結構大きい犬なんだけど)
自転車を引きずるように俺のほうに近寄ってきて、大きな声で吼えた。
すると、急に金縛りのような状態が解けて、足が動く。
もう無我夢中で自転車を起こし、犬のリードを手に自転車をこいだ。

この話はここでおしまい。
作った話じゃないので、こう、話として面白くなかったかもしれないけど。死ぬほど怖かった。
冷静に今考えると、暗闇、目の錯覚。音も鳥か何かがいたのかも知れないけど。

222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:56:47.24 ID:YWZ3Ie7C

543 :なんまいしゃん:02/06/30 00:23
これは父親から聞いた、自分が子供の頃に体験した話。

自分が3歳の時、40度以上の高熱を出したらしい。
その時、深夜11時50分頃。
熱にうなされて布団に寝てた俺が突然飛び起き、エアコンの方向を指さして、
「そこになんまいしゃんがいる」と言いだしたらしい。
ちなみに『なんまいしゃん』とは、子供の頃に自分が言ってた幼児言葉で、
ナンマイダ→ナンマイさん→なんまいしゃん。で、仏様を表してたみたい。
両親は「どこに居るんだ?」とその方向を見るが、何も見えない。
しかし自分はずっと、「なんまいしゃん、なんまいしゃん、なんまいしゃん」と、手を合わせて拝んでたらしい。

それが収まって10分ぐらいした頃、突然電話が鳴る。
こんな時間に何だと取ってみると、父親の姉から『息子が釣りに行って帰ってこない』と言う。
この時ばかりは両親はゾッとしたそうな。

すぐさま親父や親戚一同が海に行き、海上保安庁やら消防団と共に探したが、 いとこは見つからなかった。
結局3ヶ月後、自分のいる長崎から遙か離れた四国の方に遺体が揚がり、ポケットに入ってた免許証から身元が割れたらしい。
どうも海流の流れに乗ってそこまでいったそうだ。

余談だが、どうももうすぐ死ぬ人には、魚は釣れないらしいね。
いとこと共に釣りをしていた人は沢山釣れたが、いとこはちっとも釣れなかったらしい。
結局その人は先に帰り、魚の釣れないいとこがそのまま残って、そんな悲劇になったのだが・・・

223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 11:31:46.91 ID:YWZ3Ie7C

844 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/09 18:54
今から3年程前の夏、友人達とキャンプに行きました。
メンバーは私、A、Aの彼女のY、私とYの共通の友達Mです。
場所は中部地方のとある山中です。Aが過去に一度行ったことのある所で、かなりの隠れスポットだという事です。
大阪から出発し、京都を経て全員集まると、高速に乗りました。それが8月10日です。
キャンプは2泊を予定しており、帰宅予定は8月12日でした。

高速を降りてからは、ひたすら田舎道を走りました。
山にさしかかると、だんだんと濃い霧に覆われてしまいました。
ほとんど視界も無い状態です。それでも何とか車を停める所まではたどり着きました。
道沿いにあるスペースに車を停め、そこから40分ばかり歩いたところが目的地ということです。
しかし霧で視界が悪く危険ということで、霧が晴れるのを待ちました。

1時間ばかり車内で時間を潰しましたが、霧が晴れる様子がないので強行することにし出発しました。
ものすごい霧の中、徒歩で山中に入って行ったのです。
歩く順番は、先頭からA、Y、M、私の順です。

30分ほど歩いたところで休憩にしたのですが、その時にAが私にボソっと「道間違えたかも」って漏らしました。
私は冗談まじりに「勘弁してくれよ~」などと返しました。
するとAが更に言います。
「30分も歩けば川沿いを歩く道になる、でも未だに山の中って感じやん・・・でも分かれ道なかったしなぁ」
私は「霧で歩くスピードが遅くなってるからやろ?」と言うと、Aは納得したようで、
引き返して確認せずに、このまま進むことにしました。

それからまた30分程歩いた所でやっと川沿いになり、霧も晴れてきました。
Aもみんなもホッとしたようです。
そしてもう少し歩き、河原に出てテントを張りました。
霧が完全に晴れると、とてもきれいな場所だということがわかります。
そこで2泊して楽しく過ごしました。

次の日は快晴だったのですが、最終日は朝から雲が厚く、どんよりしていました。
雨が降る前に準備して出ようって事で、急いで帰り支度をして歩き始めたのですが、また濃い霧に覆われました。
行きの時と同じように1時間強歩き車に戻ってきたのです。

224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 11:32:22.94 ID:YWZ3Ie7C

845 :844:02/07/09 18:55
そんなこんなで車を走らせ、高速に乗って、順調に帰ってきました。
しかし、地元のインターを出たときに気づいたのです。
高速の伝票の日付が8月11日なのです。
私が運転してたので、他の者はそれを見てないのですが・・・
まあ機械の故障だろうと思っていたのですが、様子が違います。
高速を降りたときに、女の子の一人が自宅に電話をかけてたのですが、親と電話でもめています。
電話を切った後、何かあったのか聞いてみると、
「帰ってきたよ」って言ったら、『予定繰り上げたのか?』って言われたらしく、
「何で?」って言うと、『一日早いじゃない』と言われたらしいです。
「そんな事ない」と反論していたのを聞いていた我々は、その子が嘘を言ってるのではないとわかりました。
そして全員の携帯をチェック。私の携帯は8月12日・・・Y、Mの携帯も8月12日・・・しかしAの携帯は8月11日なのです。
なんか車内が不穏な空気になりました。「何?」「何で?」「どういう事や?」といった感じでした。
私は先程受け取った伝票の事を思い出して、みんなに見せました。
「うーん確認が必要やな」と思った私は、コンビニがあったので、
そこに車を停めて、コンビニの店員に「今日って何日でしたっけ?」と聞くと、「11日っすよ~」と返ってきました。
コンビニにあった新聞も、チラっと見ると11日です。
電話も色々かけて聞いたりしましたが、やはり11日です。

つまり、我々が8月10日に出発して、2泊して返ってきたのに、今日は8月11日といった現象。
女の子達は意味がわからず、泣き出したりしていました。
私はふと思い出し、みんなに携帯をキャンプ中どうしていたか尋ねました。
すると、A以外は持っていってたのです。
Aはどうせ圏外だからといって、車に置いていたとの事。
我々の結論としては、あの霧が我々をアウターゾーンへと導いたのでは、ということになりました。

結果的にお盆休みが一日延びたからラッキーだったのかな?
ですが、その後しばらくはその話を他の誰かにする度に電波扱いでした。
もちろん、最近は誰にも話してません。ですが2ちゃんなら、と思い書きました。


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