怖い話貼ってけ #216

216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/26(日) 10:30:47.89 ID:YWZ3Ie7C

789 :その3:2006/08/07(月) 22:06:16 ID:4ovn3nYY0
あっちこっち探索していたら、母屋に屋根裏部屋があることに気づいた。
もちろん覗いてみたくなって、近くにあった枝切り挟みの柄で、木枠のある天井の板を突き上げて外したんだ。
母親が「そんなところ、鼠が這ってるからやめなさいよ」と言ったんだが、下駄箱の上に立って屋根裏によじ登った。

天井裏は確かに埃と鼠の糞だらけで、腐ったあちこちの板の隙間から外の光りが漏れていた。
広さはかなりあったが、めぼしいものは何も無く、かなり昔の農具や風車が転がっていた。
苦労して登ってみたわりには面白いものが見当たらず、俺は少し落胆して降りようと思ったが、
ライトでよく見回していると、屋根裏部屋の壁の隅に、ポスターみたいなのが貼ってあることに気づいた。
俺は目が悪いのでもっと近くで見ようと、鼠の糞だらけの汚い床を歩いて、その壁のところまで寄ってみたわけ。


790 :その4:2006/08/07(月) 22:06:57 ID:4ovn3nYY0
んで近くでよく見てみると、そのポスターに見えたものは、一枚の張り紙だった。
紙は黄ばんでいて、筆で何か書かれていたが、達筆で俺にはよく読めなかった。
ただ、『大正二年』って書かれているのが読めたから、多分、祖父あたりが書いたものだろうと思ったんだ。
ところが不可解だったのは、その紙が何重にもなっていて、
米つぶを糊にしたものでしっかり張り付いていたことだった。
見た感じで10枚くらい重ねて、一枚一枚が両面くっついているから、なんか変だなとは思った。
その紙自体も壁板に糊で張りついていて、とにかくこれが何なのか気になった俺は、
この紙を母親に見せてやろうと、隅のほうからゆっくり剥がしてみた。
上手く剥げずに、裏の紙が板に残ってしまったんだけど、そこに俺はぞっとするものを見た。
『○○家 ノ?? 開ケルベカラズ ??禁ズ』
記憶にある限り、紙の裏の板に、筆の縦書きでそう書いてあった。(?は見たこともない漢字で読めなかった)
意味も分からず漠然と恐怖を覚えた俺は、剥いだ紙を母親に見せるのも忘れて、慌てて屋根裏から降りた。

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