【お試し中】Cardwirth(カードワース) 【ソイヤッ！】 ID:Yu7rHBuc

宿晒しも良いけど、リプレイも増えないかなと思っている以下略＞避難所
今ならスレが落ちないで残っているから、邪魔にならない時間に放れば良いし


前回のリプレイ（あの日から20日後＆仕返しの洞窟）のログはこちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/55867/1427722881/

冒険するのは、いつものこいつら
http://wikiwiki.jp/vipwirthyado/?%B9%F5%C5%B4%A4%CE%C9%F7%BB%C2%A4%EA%B1%A9%BA%AC


今回のシナリオはこちら、龍乃氏の『時の囚われ人』
http://dl6.getuploader.com/g/CardWirthReplay04/355/44_001.png

入手はWebArchiveからどうぞ
http://wayback.archive.org/web/20050312215319/http://homepage1.nifty.com/tatsuno/7494/scenario.htm
ファイルへの直リンクはここ
http://wayback.archive.org/web/20040204231214/http://homepage1.nifty.com/tatsuno/7494/toraware.lzh


アレクシオス「面子が揃ったら即出発って、どんな弾丸ツアーだよ……しかも俺らが居ないときに」
店主「お前さんたちが何時ぞや、古代遺跡から財宝を持ち帰る（by 古代遺跡の遺産）のに成功した話を
　　　　知らない冒険者はこの宿に居ないからな。お前さんたちに先んじようと、我も我もと飛びついたって訳だ」
ヴィーヴィ「まあ成功すると妬まれるのは世の常よね……出遅れてるけど、あたし達も行ってみる？」
アレクシオス「そうだな、遺跡に付き物のガーディアンがまだ生きてて、そこそこ強いことに期待しようか」
セレナ「要するに行くってことですね、とはいえ先行組の失敗を期待するとは酷い話です（笑）」
アレクシオス「なーに、財宝と生命を天秤にかけて、正しい判断が出来る連中なら少なくとも死にはしないよ
　　　　　　　　そして財宝に目が眩んで命を捨てるような連中なら、そのうち死ぬ予定だったってことさ」
アプリコット「それじゃ、行ってくるね～」
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ザイウス「ほとんど雨が降らない地方の筈なんですがねぇ、大雨で到着が三日も遅れてしまいました」
アレクシオス「ここまで遅れたんじゃ、ガーディアンも全滅だろうな……ツイてないにも程があるぞ」
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アレクシオス「確かにこのまま帰るのも詰まらんが、そんな簡単に遺跡が見つかるもんなのか？」
セレナ「そこはそれ、物見遊山ついでだと思えば良いんですよ、するほどの施設もありませんが（笑）」
アレクシオス「物見遊山なあ、都会っ子の俺には……とか言ってたら何か見つかったぞオイ」
ヴィーヴィ「大雨で到着が遅れたと思ったら、その大雨で現れた洞窟を発見？　少し出来過ぎじゃない？」
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アレクシオス「まあ洞窟しかも恐らく手付かずの遺跡が目の前にあるってのに、しり込みするような奴は
　　　　　　　　根本的に冒険者に向いてないね、特に今回は別の遺跡に挑戦する予定で準備も万端なのに」
アプリコット「ねぇ兄貴、建築の様式とか材質で作られた時代とか分かったりする？」
アレクシオス「そういうのは学者の仕事だな、そもそもこういう大規模な建築になると、材料は近隣で採れる
　　　　　　　　ありふれた石材にならざるをえないだろうし。建築の様式も作った奴が＿保守派だと
　　　　　　　　伝統的な様式を使うだろうし、＿進取派だと異国の様式も取り入れたりするだろうからな」
ヴィーヴィ「財宝やそれを守るガーディアンを調べれば、少しは見当が付くかも知れないけどね……」
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アレクシオス「北なし、西なし、南なし……随分寂しい遺跡だな」
ザイウス「残すは東だけですね、鬼が出るか蛇が出るか」
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セレナ「入り口が塞がっていたはずの、数百年から数千年前の遺跡に人がいるなんて
　　　　もしかしてこの遺跡、依頼の出ていた例の遺跡の一部の、崩れていた部分が雨で表に出て
　　　　そこを見つけて新しい遺跡だと思い込んでいた、というパターンだったのでは……？」
アレクシオス「言うな、何となくそんな気がしてきた所なんだから」
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ヴィーヴィ「いえ、どうやら別の遺跡なのは確かみたいよ？　ただ神殿の封印だとか
　　　　　　　誰も入ることも出ることもできないだとか、嫌な単語が散見されてるんだけど」
アレクシオス「『少なくとも「未来」』とは、何とも奇妙な言い回しだな、過去になる可能性もあったとでも？
　　　　　　　　そしてあの誰もいない小部屋３つは、本来は他の巫女の部屋になるはずだったのか」
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セレナ「話の途中ですが、ちょっと先に家探しでもしてみましょうか、これは呪歌のようですね」
アレクシオス「いきなり部屋の中で歌い始めやがって、なんか思いっきり見られてるぞ」
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アプリコット「兄貴の魔眼でも、完全には『解読』できないの？」
アレクシオス「ああ、どうにも難しいな……並みの古代語なら魔眼の力など無くても
　　　　　　　　古代遺跡への挑戦は冒険者の夢の一つ、分からんはずはないんだがな」
ザイウス「常から古代語の勉強は欠かさないはずですからねぇ、しかし災いをもたらす神とは
　　　　　　これまた物騒な単語が出てきました、嫌な予感では済みそうにありませんねハッハッハ」
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セレナ「おや？　喜び勇んで開くかと思いきや、興味なさげなポーズですね（ニヤニヤ）」
アレクシオス「誰がポーズだ、そもそも常識的に考えて、女性の部屋にその手の本があるわけ無いからな
　　　　　　　　中身は人体学の本みたいだが、一応は医術書の端くれになるのか？　持って帰るかい男爵どの」
ザイウス「腑分けなら、この病で腐死した領民から自分の体まで、嫌というほど経験しましたからねぇ
　　　　　　注釈の古代文字も読めませんし、専門書でもなさそうですしね、そこまで必要ではありませんよ」
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ヴィーヴィ「発見されたっていう募集依頼の出てた遺跡が、そのアグメイヤス王時代のもので
　　　　　　　これから歴史にその名前が書き加えられるところだった、ってことかも知れないけどね」
アレクシオス「とは言え全く今に名前が残ってないってことは、本当に数千年単位で昔の話という可能性も
　　　　　　　　あるってことか……そしてここは通常の時の流れからは切り離されていると、まあ理屈は分かった
　　　　　　　　だから『少なくとも「未来」』ってわけだな、下手すると過去に飛んでいる可能性もある程度には」
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セレナ「神の名を僭称し、人を食らう、つまり邪悪ということですね？
　　　　よろしい、聖北神の名の下にマストダイだ（＿厚き信仰＿秩序派）」
アレクシオス「人間でも妖魔でも神でも悪魔でも、殺してはいけないなんて理屈は無いさ
　　　　　　　　殺しても良いという理屈もまた無いことさえ忘れなきゃな（＿不心得者＿混沌派）」
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アレクシオス「おい何だそのデストラップ！？　外の連中も埋めるなんて安普請じゃなくて
　　　　　　　　もうちょっと真面目に石壁で囲うなりしとけよそんな大事な施設なら！」
アプリコット「壁も作ってあったのかも知れないけど、数千年前じゃ風化済みだったりして……」
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アレクシオス「そうか、じゃあ殺そう」
セレナ「奇遇ですね、同感です」
ザイウス「先日『神に匹敵する力を持つ』という触れ込みの、大悪魔ザウハル（by 古代王国の遺産）を
　　　　　　クレーターに埋めましたからね……そちらの美濃牛くんが。まあ弱体化フィールド込みの結果ですが
　　　　　　今回も条件は似たようなものです、何の勝算もなく言っているのではありませんよ」
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アレクシオス「お前はそれで良いかも知れんが、俺はそこまで自己犠牲精神は旺盛じゃないんだ
　　　　　　　　少々危ない橋だろうが、俺自身の自由と引き替えともなれば、割と渡ってしまうんだがな」
ヴィーヴィ「あんたも案外＿猪突猛進なのよね……それに世界がどれだけ美しかろうが、素晴らしいと言えるのは
　　　　　　　そこに自分が存在してこそでしょ？　自分が存在しない世界なんて、無いのと大差無いじゃない」
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アレクシオス「おい、ちょっと待て！　くそっ、これだから人の話を聞かない女は大嫌いなんだ！」
セレナ「割と美人の部類なのに、今まで全く粉をかけなかったことの、伏線回収ですね！？」
アレクシオス「言ってる場合か！　うわ本当に埋められてる、この短時間に一体どうやったんだ……」
美濃牛「ツチ　ヤ　イワ　グライナラ　ドウニデモナル　マホウジン　フダ　タタキコワセバ　イイ　モンダイハ」
アレクシオス「分かっている、邪神を封じているという例の結界だな、まあ何とかするさ
　　　　　　　　というか何とかしない事には、この狭苦しい遺跡から帰らぬ人になってしまう」
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かくして結界を解除する＝件の邪神を叩き殺す手段を求めて、一行が戻ってくると謎の（？）幽霊が
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セレナ「『神呼ばわりされている化物』とは的を得ていますね、そのとおり叩き殺して差し上げる予定ですよ」
アレクシオス「まあ何だかんだ、協力的な人間が居てくれると助かるのは確かだな、もう死んでるけど」
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アレクシオス「おいおい、その失敗ぶちかましたのが、あいつなのかよ……立ち回りが悪いにも程があるぞ
　　　　　　　　大きな仕事を成功させるには準備が必要だ、独断ではなく事前に他の巫女にも話を付けておけば
　　　　　　　　成功する可能性も多少はあったかも知れないのにな、今となっては後の祭りではあるが」
ヴィーヴィ「でもその罪悪感に、あたし達が巻き込まれる謂れは無いわね、こんな遺跡で朽ちる気は無いし」
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アレクシオス「まあ普通に成功していたところで、この薄暗い遺跡で残りの人生を過ごす羽目になったうえ
　　　　　　　　俺たちみたいな邪神を殺せる闖入者もなく終わってただろうからな、そう考えれば確かに大差無い
　　　　　　　　……協力するのは、それが条件ならば是非も無いが、どこぞの正義の味方じゃなくて
　　　　　　　　俺だからな？　口先で一時的に騙して～、ってことになりそうな気がしなくもない」
アプリコット「大丈夫だよ、騙してでも何でも封印を解かせて、邪神を目の前で倒しちゃえば良いんだ
　　　　　　　そうすれば運命なんて大したものじゃない、力尽くでどうにか出来るものだって証明できるよ」
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アレクシオス「数千年持つ封印のエネルギー源は何かと思っていたが、邪神の力を転用しているのか」
ザイウス「つまり中の邪神は相当消耗しているはず、ザウハル戦に近い状況ですね勝算ありです」
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アレクシオス「四人の巫女全員ぶんか、結局あいつを騙して協力させるのは必要な事だったようだな」
ヴィーヴィ「説得じゃなくて騙すこと前提なのがあんたらしいわよね、でも意固地になった人間を
　　　　　　　理で納得させるなんて無理な相談だし、そっちの方が現実的な路線かしら」
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アレクシオス「消えたか、心残りが無くなった……ってことだろうな」
セレナ「この封印の中でも、死者は天に召されるようですね、我が神は偉大なり
　　　　とは言えここで死ぬ気はありません、ちゃっちゃと邪悪を滅する準備を進めましょう」
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アレクシオス「オーケー、言質は取ったからな？　もっとも言質の有無に関わらず
　　　　　　　　その『鍵』は騙してでも頂く予定だったがね、力尽くでないぶん優しいつもりだ」
ザイウス「ふむ、運命に立ち向かう勇気が出てきたというよりも、数千年後の未来とはいえ外の世界を
　　　　　　感じたことで心が揺れた、といったところですかね。いえ問題ありませんよ、どちらにしろ
　　　　　　鍵を渡してくれるのなら、私たちにとっては同じことですからね。あとは邪神を倒して
　　　　　　この遺跡から出たその後で考えれば良い……運命も、それを切り開く意味も」
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かくして先に西の鍵と南の鍵を集めてくることに、まずは西の鍵を手に入れるため西の小部屋へ
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アレクシオス「楽譜なあ、探すと言っても何処に……とか思ってたら階段の後ろに一枚隠されてたぞ
　　　　　　　　こんな感じで散らばっているのか？　遺跡が狭くて助かったな、虱潰しも手間がかからない」
セレナ「歌といえば、本棚の回復の呪歌なのかと思いましたが、どうやら違うようですね……」
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アレクシオス「二枚目は一階の入り口の裏か、しかし三枚目がどうにも見つからんな」
ヴィーヴィ「もしかしたら、南の巫女の部屋にあるんじゃない？　行ってないのあそこだけでしょ」
アレクシオス「どうせ行かなければならない場所だしな、行ってみるか……」
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アレクシオス「なんという戦闘民族、どこのサ○ヤ人だお前は、話が早いのは助かるが！」
アプリコット「巫女なんかに手こずってたら、邪神は倒せないってことだね！　やっちゃえ美濃牛！」
美濃牛「VMOOOOOOOO！！」
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巫女だけでなく周りの狼も割と体力があるので、全体攻撃の余波にプラス1～2発で倒せるだろうと
攻撃の的を散らすと手間取ってしまう。よって巫女に集中攻撃あるのみ、アレクシオスの『閃電』が決まり
混乱状態になったので、危険なスキルも飛んでこなくなった、ここまで来れば勝利は目前だ
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ちなみに南の巫女のステータス、独自技能も積んでいてレベル８とかなり強い、手札が悪くて助かった
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あとは混乱カードを引いて動きが止まった所に、集中攻撃を決めて決着となった
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アレクシオス「あんたは強かったよ、俺たちの誰よりもな……もし俺たちに邪神が倒せるのなら
　　　　　　　　それはあんたと、あんたに続いただろう数人の戦士たちにも、きっと可能だったはずだ」
ティス「そうか、悔しいな……あの一瞬、勇気が無かったばかりに……」
アレクシオス「向こうで暫く待っていろ、邪神もすぐに送ってやる、後は好きにすると良い」
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ザイウス「ずいぶんと手傷を負ってしまいましたね、先は見えませんが回復しますか？」
アレクシオス「そう言えば、確か回復の呪歌があったよな？　あれを使えば消耗無しで回復できそうだが」
セレナ「部屋の住人の視線が痛いことを無視できれば、確かに消耗無しで回復可能ですね（笑）」
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アレクシオス「しかし結局、南の部屋にも楽譜は無かったな……って少し気になって
　　　　　　　　本棚の本を捲ってたら出てきたぞ、こんな所に挟まっていたのか」
ヴィーヴィ「一緒に手紙も挟まってたけど、こっちはちょっと読めないわね、後回しかしら」
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そして楽譜を並べ替える、３枚なので総当りも不可能ではない（ネタバレ注意）
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アレクシオス「イサークか、どういう関係の誰かってのは、まあ想像はつくがな」
ザイウス「彼も既にこの世の人ではないでしょう、向こうでの再会を願うばかりですね」
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そして三つの鍵を集めたので、残る最後の鍵の持ち主、シェトの所に戻る……すると
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アレクシオス「どういう心境の変化かは知らないが、こちらにとっては好都合な話だな。それにあんたにとっても
　　　　　　　　数千年前のそれと違って、賭けてる物が口の悪い流れ者とその仲間の命なら気は楽だろう？
　　　　　　　　俺にとっても懸かってるのが話を聞かない女の運命なら気は楽だ、お互い気楽に行こう」
ヴィーヴィ「よく聞かなくても、割とヒッドイ物言いよね……」
アレクシオス「運命だの何だの、大袈裟にしたがるのは、この手の人間の悪い癖だよ。そもそも一命に変えても
　　　　　　　　承服しかねるような事柄が降りかかってきたら、人間誰しも容赦無い謀略と問答無用の暴力で
　　　　　　　　振り払うのが当然の流れだろう。少々劣勢になったからなんだ、まだ終わっていないぞ？」
セレナ「キャーカッコイー（棒）」
ザイウス「訳すと『いきなり遺跡に閉じ込められて出られません、となった事に承服しかねたので
　　　　　　神だか何だか知らないが手段を選ばずブッ殺して外に出る』ってことですよねぇハッハッハ」
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ちなみにシェトのステータス、土精召喚を持っており、やけに手早く入り口を塞げたのはこれを使ったようだ
そして特筆すべきが真っ黒な魔法の矢適性、数千年前の攻撃失敗は明らかにこれが原因な雰囲気が
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セレナ「そう言えば当時の人間なら、この読めなかった手紙も読めるのではないですかね？」
アレクシオス「やめておいた方が良いと思うがな、意味の無いメモ書きならそれまでだし
　　　　　　　　何か意味のある手紙だとしても数千年後の未来では、どんな内容でも手遅れだろう」
ヴィーヴィ「……そうかもね、でも知っておきたいとも思うのよ、彼女が何を思いながら消えていったのか」
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そして隠し階段から、邪神の封じられている女神像の前を通り、前哨戦である魔法機械の破壊へ
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アレクシオス「ずいぶんとボロボロの機械だな、数千年の間に経年劣化したのか
　　　　　　　　それとも封印の際の諸々の反動による破損で、こうなってしまったのか」
セレナ「本棚の本は年月で風化していませんでしたから、恐らく反動での破損ではないかと
　　　　封印が外からの侵入者には無防備というのも、この破損が原因の可能性がありますね」
アレクシオス「そっちの可能性のほうが高そうだな、そしてそのせいで俺たちは巻き込まれ
　　　　　　　　邪神はブッ殺されるわけだ、まさに人生万事塞翁が馬というやつだな」
セレナ「そうですね、まあ前哨戦ですし、さっさと叩き壊すとしましょうか（笑）」
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アプリコット「ちょっと兄貴、なんだか如何にも危なそうな音声が聞こえたんだけど！？」
アレクシオス「30秒後に何か仕掛けてくるってことだな、それより先に倒すか……そのターンに
　　　　　　　　全員で防御してやり過ごすか、どちらにしろ今は全力で攻撃だ！」
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ちなみに部品は技能も付帯能力も無い只の木偶、可能な限り急いで叩き壊そう
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アレクシオス「くそ、さすがに数が多い！　これでも全体攻撃の数が足りんとはな……
　　　　　　　　おかげで波動砲みたいなもん撃ってきやがったぞ、思ったほど痛くはないが」
ヴィーヴィ「でも二発目が来るのを、わざわざ待つ理由も無いからね、さっさと残りも始末しましょ」
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アプリコット「機械の中にあった『時の欠片』の力で、傷と技能回数が回復したね」
アレクシオス「戻って回復の呪歌を歌う必要がなくて助かったよ、そしてこれで封印が解けたのか
　　　　　　　　ということで次が本番だ……悪魔や死霊は割りと斬ってきたが、邪神はどんなもんかな」
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アレクシオス「とりあえず拾得物の確認と事前準備だな、何時ものウンディーネを召喚してっと
　　　　　　　　『時の欠片』は一回だけの全回復、南の巫女ティスの形見のサンブレードは
　　　　　　　　彼女が持ってた時と違い技能じゃなく武器扱いか、俺たちじゃどっちみち使わないが」
ザイウス「傷も癒えているなら、もう準備することも特にありませんね、後は私たちの力が通じるか否か」
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アレクシオス「なんだな、どうにも『今のあんたが一番醜いぜ』というセリフを言いたくなるね！」
セレナ「言っている暇があったら殴っててください、石像を壊す段階で手間取っていられませんよ！」
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かくして本番、禍神は付帯能力で毎ターンこちら全体にダメージを与えながら、自身も攻撃してくるという
『再封印の儀式』のボスと同じ割と厄介なスタイル。効いたら面白いなと思って活人剣を振ってみたが
弾かれてしまったのはご愛嬌、とりあえず美濃牛の無刀術・硬の方は通ってデバフが入ったので殴り続ける
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途中でアプリコットの剣スキルが上がったり、ダメージの蓄積が痛かった面々を治療したり
まあ色々あったが、デバフ分が利いたのか誰も倒れることなく勝利、トドメは美濃牛の『二天一』
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アレクシオス「おいおい、うちはみんな刀使いだから、美濃牛でさえ
　　　　　　　　割りと静かに戦っているはずなんだけどなー！」
ヴィーヴィ「邪神の方はお構いなしに色々ブッ放してきてたのよねーっ！
　　　　　　　って悠長に話している場合じゃ無いわ、急いで外まで走るのよっ！」
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入り口の土壁を美濃牛の体当たりでぶっ飛ばし脱出した一行、そしてシェトとの別れの時が
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アレクシオス「数千年前に帰るなら、俺達の事でも適当に語り継いでてくれよ
　　　　　　　　俺はル○ンやコ○ラみたいな、ピカレスク・ヒーローって感じで頼むわ」
アプリコット「あたしはその相棒の、美少女剣士ってことでヨロシク！」
セレナ「邪神を滅ぼせたのは聖北神の威光によるということを、念入りにお願いしますね！」
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アレクシオス「よし、それじゃ帰るか」
ヴィーヴィ「えっ、もう帰るの？　てっきり依頼の出てた方の遺跡から、あのメチャクチャな伝説が
　　　　　　　出てきて大騒ぎになるのを見届けてから、帰るつもりなんだと思ってたんだけど」
アレクシオス「何しろ数千年前だからなー、間に１つ２つ別の文明の時期が挟まっててもおかしくないぞ
　　　　　　　　それに今回は何だかんだタダ働きだったからな、留まっても儲け話も期待できないし
　　　　　　　　帰って安酒でも飲んで英気を養って、次の儲け話に備える方が良いんじゃないかと思うがな」
ヴィーヴィ「あんたってさ、佳人かどうかも重要なんだろうけど、本当は頼ってくれるかどうかのほうが
　　　　　　　やる気に関わる要素だったりしない？　今回はやけに素っ気ない態度じゃないの」
アレクシオス「……そうか？」
セレナ「贅沢な人ですね、その性格を初見から信頼してくれるなんて、何処の聖人ですか（笑）」
アレクシオス「うるせー、お前はいつもいつも、一言以上多いってんだよ似非シスター」
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アレクシオス「ただいま、今回はちょいと運が無かったな、間に合わなかった上にタダ働きだ」
店主「立派な曲刀に宝玉まで持ち帰っておいて、タダ働きとはよく言うもんだな
　　　　本当のタダ働き連中に逆ギレされて殴りかかられても知らんぞ？」
アプリコット「そういや巨人に邪神まで倒したなら、次はやっぱりドラゴン退治だよね？」
アレクシオス「ドラゴンかー、あいつらもピンキリだからなー、巨大トカゲ同然の下の下の連中なら
　　　　　　　　行けなくもないだろうけどな。上を見ると巨人どころか神さえも、平気でパクパク食うような
　　　　　　　　本気でヤバい物体も存在するからな、そういう危険物と関わるのはあまり気乗りしないんだがね」
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そして数週間後、遺跡から発見された石版に『聖北』の一文が見つかり、大発見（？）として
リューンの聖北教会も騒がしくなったりしたのだが、それはまた別の話という事で……

今回のリプレイはここまで、お付き合い頂き有難う御座いました！


おまけ、無銘氏の店シナリオ「CLOSED」では、闇医者がPCの特性を見てくれるので
解説が編集されていて、特性が不明な連れ込みNPCが、どういう特性を持っているかの
確認に使えたりします……という事で今更ながら、ヴィーヴィと美濃牛の特性を確認してみた

ヴィーヴィ、特性は１４個と結構多い、意外なことに田舎育ちで、都会のスラム孤児ではないようだ
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美濃牛、不心得者で猪突猛進で混沌派、そりゃまあ割りとアレクシオスとも気が合うよなと
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