トランプ保護関税政策の効果(見通し) ID:3JLFg7v2

13AI短編小説『真昼の天使 v 夜の女王/密航者』:2025/06/14(土) 00:51:41.21 ID:3JLFg7v2

短編小説『真昼の天使 v 夜の女王/密航者』



リングの上で2人の女レスラー『真昼の天使』と『夜の女王』が睨み合っている。

密航者を この侭 匿い続けるべきかコミュニティーの外へ追放すべきかをレスリングの勝敗で決することになったのである。

真昼の天使:「こんなに沢山の密航者を匿って アンタ達は一体どうする積もり? 素性の分からない密航者が増え続けて元から住んでる人達が不安がってんだけど… だいたい密航者は言葉も片言だし、彼等がが内輪で何を話し合ってんのかも分かんない。 街中を群れて歩くし… とにかく不気味!」

夜の女王:「なにを偉そうに言ってんのさ! アンタ達 真昼の天使だって先住民を追い払って この地に住み着いた密航者の子孫だよね? 旧大陸で迫害されて この地に流れ着いたんでしょ? 彼等と同じだよ」

真昼の天使:「いや、私達の祖先は誰にも邪魔されずにカルヴィニズムの理想郷を建設するために この地に入植し、そして豊かな理想郷を築いた。 あの密航者達とは違う。 彼等は貴女みたいな夜の女王に奴隷のように扱き使われるために危険を冒して密航して来る。」

夜の女王:「そもそも新大陸は あの密航者達の祖先の土地だったんだよね? それを追い払って貴女がた真昼の天使の祖先が横取りしてしまったんでしょ?」

真昼の天使:「あの密航者達には誰にも邪魔されない自分達の祖国がある。 よその国に密航する必要は無い筈よ。」

夜の女王:「仕方ないじゃない。 あの密航者達には貴女がた真昼の天使の祖先のように理想国家を建設するビジョンは無いけど、欲もない。 家族全員が食べて行ければ それで良いという野心の無い人達なんだから。 祖国では それさえも厳しかったから脱出して来た。」

真昼の天使:「『欲も無ければ野心も無い』って密航者達を褒めてる積もりなの? 要するに貴女がた夜の女王にとって使い易い安価で便利な労働力ってことでしょ? それに『欲も無ければ野心も無い。家族全員が食べて行ければ それで良い』ってのは“能力に応じて働き必要に応じて必需品を分配する”共産主義イデオロギーを理想にしてる人達だとも言える。」

夜の女王:「密航者達は勤勉に働き、家族全員が食べて行ければ それで満足してくれる。 私達に自分達の理想を押し付ける野心も無い。『清貧貞潔』という言葉がピッタリの善良な人達なの。 だから単に密航者だからと言って あんな善い人達をコミュニティーから追い出す理由は無い。 そんな ひどいこと出来る訳ない! 貴女がた真昼の天使こそ鬼だわ! 排外主義の狂人ヒットラーかナチ党みたい!」

真昼の天使:「貴女がたの祖先は嘗て綿花畑で黒人奴隷を扱き使ってヨーロッパの貴族のように暮らしていた。 今は綿花畑で働いてた黒人の代わりに安く使える従順な密航者を奴隷みたいに扱き使ってるだけよね? 憲法修正13条を覚えてる? 意に反する苦役や奴隷労働は憲法に違反してるの! 貴女がた夜の女王のやってることは黒人奴隷を扱き使った綿花プランテーションと変わんない! 犯罪よ!」

夜の女王:「何ですって! 私達を奴隷商人みたいに言わないで! 私達は彼等を奴隷船に乗せて連れて来た訳じゃない。 彼等の方から私達 夜の女王の土地に密航して来たの! 密航者達は私達 夜の女王の土地で『勤勉に働いていれば、家族全員が食べて行ける』。 密航者達は それで十分満足してるの! それの何処がいけないの? 何で犯罪になっちゃうの? 憲法修正13条違反になっちゃうの?」

14短編小説『真昼の天使 v 夜の女王/密航者』:2025/06/14(土) 00:58:53.60 ID:3JLFg7v2

真昼の天使:「『♪♪貴女 バカよねえ♭、おバカさんよねえ。♯後ろ指 後ろ指さされえてもお♬』っと! 貴女がた夜の女王は南北戦争で私達 真昼の天使に なぜ負けたか知らないの? ウィリアム・アーサー・ルイスの二重経済モデルを復習しなさいよ! 最低生存費で無制限労働供給が行われるシステムに安住している経済は、イノベーションによって利潤極大化を追求する経済に取り残され、やがて打ち負かされてしまうの!」

夜の女王:「はあ? 密航者を匿う私達の『聖域都市』、すなわちカリフォルニアもニューヨークも、貴女がた真昼の天使の土地、すなわち中西部のド田舎を打ち負かす程 豊かだけどね… 現実を見なさいよ!」

真昼の天使:「ブルジョア革命しかり、南北戦争しかり、東西冷戦しかり… 被支配者を農地に縛り付けて税を搾り取る『絶対王制』、すなわち最低生存費で無制限労働供給が行われるシステムは、イノベーションによって利潤極大化を追求する『ブルジョア革命の近代システム』によって破滅させられるよ!」

夜の女王:「“能力に応じて働き必要に応じて必需品を分配する”共産主義イデオロギーの何処が いけないって言うのよ! 勤勉で従順で無欲な労働者こそ世の中の主役であるべきだわ!」

真昼の天使:「その『勤勉で従順で無欲』っていうのが奴隷や社畜の定義そのものなんだってば! 共産主義計画経済に縛り付けられた労働者は奴隷そのもの! 綿花プランテーションの黒人奴隷は選挙権を持たなかったからアメリカは彼等に乗っ取られなかったけど、大量に押し寄せる『21世紀の“奴隷”』、すなわち密航者はアンカー・ベイビーによって選挙権を手に入れアメリカ社会を いずれ共産化してしまう!」

夜の女王:「『黒人奴隷に公民権を!』が貴女がた真昼の天使の主義主張じゃなかった? 『21世紀の“奴隷”である密航者に公民権を!』で良いんじゃない? 文句ある?」

真昼の天使:「アンカー・ベイビーを通じて21世紀の“奴隷”である密航者に選挙権を与え、夜の女王の支持基盤を拡大して、現在の無制限労働供給と最低生存費経済モデルを死守する積もりなのね?」

15短編小説『真昼の天使 v 夜の女王/密航者』:2025/06/14(土) 01:05:40.71 ID:3JLFg7v2

夜の女王:「『21世紀の“奴隷”、“奴隷”』って貴女さっきから連呼してるけど、彼等は最低生存費を受け取って家族全員を養えれば本当に満足してんのよ! 『21世紀の“奴隷”』って言い方やめて!」

真昼の天使:「シルビア・クリステルが主演した1981年のハリウッド映画『プライベート・レッスン』を観れば、最低生存費を受け取って家族全員を養えれば密航者は十分満足してるなんて嘘は言えなくなるよ」

夜の女王:「密航者であることを隠してメイドをしているマローの弱味を握ったお抱え運転手のレスターが、マローに大富豪の御曹司フィリーを誘惑させてフィリーを操り、大富豪の財産を持ち逃げする話だったよね?」

真昼の天使:「そう。 密航者は最低生存費を受け取って家族全員を養えれば満足だなんて真っ赤な嘘! 彼等は貴女がた夜の女王に弱味を握られ脅されて仕方なく最低生存費で従順かつ勤勉に働いてるだけよ! 奴隷だわ! 奴隷制は破滅する運命よ!」


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