> 知恵のない人々(1081) < > 2023-R.5-10.10-NO.3094 <
*******************************************
* 悪人たちの国家(776) *
*******************************************
天国から地獄、血の池に転がり落ちた1000万人の乙女たちは今後どのような人生を送ろうとしているのか。
未だにテレビは傷ついた少年に縋りついているが、テレビに映し出される少年の下半身に死んだ老人が
縋りついているように見えるのは1000万人の乙女たちだけなのか。それは恐ろしく悲しい物語であり、
その姿は見るに堪えない。
どのように表現すれば、有りのままを伝えることが出来るのか。余りにも多くの少年の下半身が老人の
口を塞ぎ、余りにも少年の下半身の小さな穴が老人の性器を受け入れたのか、それを夢に見る1000万人
の乙女の気持ちを考えると夜も眠れないのは1000万人の乙女たちの乙女心を思う大人たちだけなのか。
1000万人の乙女の夢は少年からの愛の囁き、「愛しているよ」と言う言葉を数えきれないほど想像し、
乙女の清い身体は疼き、火照った。それは火山の如く燃え尽きることがない愛欲そしていつか性欲を
求め、夢の中で乙女の願いは受け入れられた。1000万人の乙女の願いはたった一つ「私だけを愛して」
求める愛は普通の愛であり、普通の性欲であり、愛する人への乙女心に過ぎない。誰かを好きに成り、
結婚をして、初夜を迎え男と女、女と男、素肌を重ね、本当の愛を知る。それは獣のようにお互いの体を
求め、我を忘れ生物として生物を生み出す人間としての営み、それは性欲から湧き上がる性への野生の
本能、体と体の合体だ、即ち、性交と言うことだ。天にも昇る不思議な体験、なぜ、そうなるのと思い
たくなるような興奮は忘れがたい体験であり、生きててよかったと思う瞬間でもある。