ポーランドのジャーナリストに関するNGO団体Reporters Foundationに所属するKatarzyna Pruszkiewiczさんが6カ月間の潜入取材を行ったのは、ソーシャルメディアを中心として企業・個人・公共機関のイメージを構築する事業を手がけるというPR会社「Cat@Net」です。Pruszkiewiczさんによると、Cat@Netの社員は上司の指示に従って「右翼向け」と「左翼向け」、それぞれのアカウント計12個を巧みに使い分けていたとのこと。 By geralt
実際にPruszkiewiczさんが請け負った業務の1つが、極端な右派的発言やマイノリティグループに対するヘイトスピーチで批判が殺到していたポーランドの公共テレビ局「ポーランド・テレビ(TVP)」に有利な世論を形成するというもの。Pruszkiewiczさんが上司から受けた業務指令は、「TVPに対する政府の補助金とテレビのライセンス料に関して肯定的な意見を投稿する」というものだったそうです。 By Sven Scheuermeier
また、このほかにもCat@Netは「アメリカ製のF-35ではなく、ポーランド企業のPZL widnikが製造過程に携わるユーロファイター タイフーンを発注する」という政策を支持するように世論誘導を行っていたこともわかっているそうです。この世論誘導において、上司からは「F-35をおとしめるのは良いが、ユーロファイター タイフーンを推しすぎないように。さもないと一般ユーザーに、何者かが世論誘導を行っていると察知されてしまうから」という指示を受けていたそうです By John Schnobrich