日銀、「異次元」の国債購入終了 黒田緩和前の水準に
編集委員 清水功哉
2019/9/11 22:00 日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49700400R10C19A9EN2000/?s=4&unlock=1
日銀の長期国債の年間購入額が、2013年4月に異次元金融緩和を始める前の水準にほぼ戻ってきた。19年8月末の長期国債保有額は1年前と比べて約24兆円の拡大にとどまり、13年4月末時点の年間増加額(約25兆円)を下回った。ピーク時の3割程度への縮小だ。中央銀行の歴史に残るとの見方もあった「異次元」の巨額国債買い入れは、いったん終わった。
日銀は黒田東彦総裁の下で異次元緩和を始めたとき、年約50兆円ペースに向けた長期国債の購入増額に着手した。14年の追加緩和で約80兆円とした。白川方明前総裁時代の13年1~2月期には年23兆円程度のペースだったので、文字通り異次元だった。だが次第に政策の持続性に疑問が指摘されるようになった。
https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO4970036011092019EN2001&dc=1&ng=DGXMZO49700400R10C19A9EN2000&z=20190911
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