>>1 すべて新型に交換するとのこと
特急「ラピート」新たな亀裂も 同型台車、全て新型に交換 南海電鉄会見で陳謝 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190830/k00/00m/040/301000c
南海電鉄の特急「ラピート」の台車に亀裂が見つかった問題で、南海は30日、台車を新型に交換する方針を明らかにした。また、新たに別の車両の台車で長さ約6センチの亀裂が29日見つかったことも公表。大阪市内で記者会見した同社取締役の梶谷知志(かじたにさとし)鉄道営業本部長は「(大事故につながりかねない)重大インシデントと認定され、ご心配とご迷惑をかけた」と陳謝した。
新たな亀裂は、国の運輸安全委員会から重大インシデントとされた編成の4号車で見つかった。ラピートの亀裂はこれまでに台車計6台の8カ所で確認されたことになる。いずれもモーターを支える部位の溶接部分という。今回の問題を受け、南海はラピート全6編成(1編成6両)の台車部分を対象とし、29~31日に改めて検査を実施。さらに信頼回復に向け、全編成の台車計72台のうち、亀裂が見つかった台車と同型の36台全てを換えるとしている。時期は未定という。
一方、重大インシデントとされた約14センチの亀裂について、梶谷本部長とともに会見した吉田実車両部長は、亀裂が生じた部品全体の長さの70%以上に及んでいないため破断の恐れはなかったとして、「脱線の危険もない」と説明。「数十万キロを走っても破断にはほど遠い。(解体による)全般検査を(9月に)予定しており、発見できたはずだ」と述べた。また、23日の運行中に車掌が聞いた車両の連結部の異音に関しては、「音と台車の亀裂に因果関係はないと判断している」との見解を示した。
同社は今後、「検査マニュアル」を改定し、亀裂発生部位を重点検査箇所に追加するほか、新型台車の開発をメーカーと共に進めるなど安全対策を強化する方針。
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