【教科書検定】生徒が誤解しないように変えるよ #2

2番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2016/03/21(月) 08:55:13.94 ID:20dXxb2E

>>1 続き

従来認められてきた記述に修正意見多数

今回の検定では、新しい基準や指針の改訂に基づくもの以外でも、これまでは認められてきた記述に修正を求める意見が多く付きました。

「日本史」の教科書6点を例に見ますと、検定意見は合わせて206件で、このうちこれまで認められていた記述の修正を求める意見は、新基準と「解説書」の改訂に基づくものを除いて69件と、3分の1を占めました。

具体的な意見の内訳では、「生徒が誤解するおそれのある表現である」が最も多く30件でした。例えば、「2001年のアフガン戦争、2003年のイラク戦争に際しては、一連の特別措置法にもとづき自衛隊を派遣した」という記述は、前回の検定に合格し、今使われている教科書に載っていますが、今回は派遣の目的が誤解されるおそれがあるとして修正を求められました。その結果、「2001年のアフガニスタン紛争に対してはテロ対策特別措置法を制定し、海上自衛隊の艦船をインド洋に派遣して給油をおこなった。2003年のイラク戦争に対してはイラク復興支援特別措置法を制定し、人道支援に当たった」と、派遣の経緯や活動内容を加えた記述にして検定に合格しました。

文部科学省は「社会状況の変化にともない、従来の表現のままでは自衛隊が戦闘行為をするために派遣されたと誤解されるおそれがあるので修正を求めた」としています。

これまでは認めてきた記述に修正を求める意見は「現代社会」でも66件と、全体の3分の1を占めています。例えば「2003年のイラク戦争の際、アメリカが国連の決議なしに開戦した」という記述が認められてきましたが、今回は「開戦の経緯について誤解する」という意見が付き、教科書会社は「アメリカが国連での明確な決議なしに」と、「明確な」ということばを加えました。

イラク戦争をめぐっては、別の教科書の「米英などイラク侵攻」という記述にも「生徒が誤解するおそれのある表現だ」と意見が付き、「米英などイラク攻撃」と修正されました。これについて文部科学省は「アメリカは国連決議に基づく軍事行動だとしており、『侵攻』ということばは違法性が高い印象を与えるため修正を求めた」としています。

また、これまでは認めてきた記述に多くの修正を求めたことについて文部科学省は、「より正確でバランスのとれた教科書にするという検定基準見直しの趣旨を踏まえ、踏み込んで意見を付けた。これまでが寛容すぎたと考えている」と話しています。

(終)

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