【続・安倍語】「丁寧な説明をしたい」けれど「一概に申し上げることはできない」  ごまかし話法を考察する ID:ppR+LaTg

4番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/06/09(火) 15:58:22.13 ID:ppR+LaTg

>>1 つづき

一方の安倍首相。「答弁に具体性がないのは小泉さんと同じですが、安倍さんの『一概に言えない』『答えるのは無責任』は、国民からすれば質問した側に問題があると反論されたように思い、不誠実だと感じます。
国民が共感するのは、情緒的でわかりやすく、身近に感じられる言葉。安倍さんの言葉遣いは、国民を引きつけて納得させるという点では、小泉さんに及びません」

事実、直近の共同通信社の世論調査では、安倍政権の姿勢について「説明不足」の回答が約81%だった。
国民の納得や共感にはほど遠いのだ。

◆海峡封鎖で「病院にエネルギーが供給されない事態が起こってもいいのか」

◇「ごまかし話法で脅し」

「特集ワイド 」は「安倍語」を何度も取り上げてきた。
例えば「安倍首相の消費増税スピーチを読み解く」(13年10月 3日)▽「核心答えぬ『安倍語』」(14年7月11日)▽「見過ごせない! 安倍首相のヤジ」(2月26日)などだ(いずれも東京本社発行版)。
昨年7月に閣議決定された集団的自衛権行使容認を説明する記者会見や国会での答弁について、
「自分の信念から導いた結論だけをぽんぽんと打ち上げて、それらがどうつながっているかの論理的説明が乏しい」と「飛び石的話法」を指摘する識者もいた。

「今回は論理をすり替える『ごまかし話法』と呼ぶのがふさわしい」。
成蹊大の高安健将(けんすけ)教授(比較政治)は評する。
27日の大串博志議員(民主)とのやりとりが典型という。

大串議員 「活動エリアが広がるから自衛隊のリスクが高まる、と考えるのが普通ではないか」

安倍首相 「今まで自衛隊に死傷者が出ていなかったかのごとくの認識ですが、それは違いますよ」
「新法にのっとって、 自衛隊はしっかりと訓練を重ねていくことによってリスクを低減する」

高安さんは「これまでの自衛隊の犠牲は、ほとんどが訓練中や災害時等の事故死であり、戦闘行為による死者はゼロ。全く質が違う両者をわざと混同させている。さらに危険な地域に近付くことによる戦闘のリスクの質問なのに、訓練で低減できるリスクを語っており、質問に正面から答えていない」。

高安さんが特に驚いた発言がある。
前出の松野議員が「きちんと細かくシミュレーションして示すべきだ」と詰め寄ると、
首相は「(石油輸送の要衝である中東)ホルムズ海峡が封鎖されて誰も何もしませんよということなら、病院にエネルギーが供給されない事態が起こってもいいのか」と語気を強めた。

一見、具体例に踏み込んだように聞こえる。
しかし「ホルムズ海峡を通るのは日本の石油タンカーだけではない。海峡が封鎖されて、国際社会が全く手を打たない事態は現実味が乏しい。このように現実離れした状況を提示したうえで、『生活に不可欠な施設が混乱してもいいのか』とたたみかける。これでは国民への脅しに聞こえます」。

5番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/06/09(火) 15:59:29.58 ID:ppR+LaTg

>>1,4 つづき

もう一点気になるのが「異なる立場の人への敬意のなさ」だという。例えば??。

「与党側はこんなに静かに礼儀正しく聞いてるじゃないですか。みなさんも少しは見習ったらどうですか」▽「議論の妨害はやめていただきたい。学校で習いませんでしたか」▽「我々は国民の生命と幸せな暮らしを守る責任があるわけです。大きく変化する安全保障状況に目をそらすわけにはいかない。(民主党衆院議員の)長妻(昭)さんにそれはないかもしれませんが」(いずれも27日)

政治的立場の違いを尊重しあうのは、自らの主張が誤っている可能性があるためで、議論の前提、ひいては民主主義の基 本だろう。
議院内閣制の先輩・英国議会に詳しい高安さんは「英国議会での議論が常に充実しているわけではありません。しかし、答弁する側は、野党議員も国民の代表であることに敬意を払い、厳しい質問にも誠実に答えるのが常識です。安倍さんの言葉からはそういう姿勢や品位が感じられません」と嘆いた。

◆「武力行使はホルムズ海峡での機雷除去しか今は念頭にない」

◇「最前線・沖縄、隠す狙い」

米軍基地が集中する沖縄では「安倍語」はどう受け止められているのか。

沖縄県在住の映画監督、三上智恵さん。
政府が名護市・辺野古沖に進める基地建設に反対する住民を描いた「戦場ぬ止み (いくさばぬとぅどぅみ)」が公開中だ。
首相が「武力行使はホルムズ海峡での機雷除去しか今は念頭にない」と強調するのは「カムフラージュだと思う」と言うのだ。

どういうことか。
「米国は中国海軍の動きを封じ込めるため、沖縄の自衛隊の活用を考えています。万一、米中の軍事衝突があった場合には、日本が集団的自衛権を行使すれば共同対処できるという思惑がある。
つまり米中間の戦争に日本が参加することになり、最前線の沖縄がその舞台にされてしまう。
例えば宮古島には軍艦を撃沈する自衛隊の地対艦ミサイル部隊の配備が予定されており、攻撃対象になりかねない。
安倍首相は『石油がなくなったら大変』というわかりやすい例を繰り返すことで、沖縄で起きている事態から目をそらさせようとしているのでは」

「安倍語」は国民の不安を減らすどころか、かえって増大させたのではないか。
このまま審議を終わらせ、採決に持ち込もうとするなら、それは許されない。【江畑佳明】

6番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/06/09(火) 16:00:49.13 ID:ppR+LaTg

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