ドイツの国際的な立場が大きく変貌している。再び表面化したギリシャ債務問題は、ドイツが欧州の盟主であることをあらためて
印象付ける結果となった。メルケル首相の来日に際しては、日本側は歴史認識問題で完全に振り回され、ドイツの政治力の大きさを
見せつけられた。ドイツは国際社会において、米国に次ぐ政治的リーダーとなりつつある。
テクノロジーの面でもドイツは覇者になろうとしている。次世代の産業に極めて大きな影響を与えると言われる「IoT」(Internet of
Things:モノのインターネット)の分野においてドイツ企業は先行している。
もはやドイツは単なる優等生国家ではなく、米国に次ぐ覇権国家と言ってもよい存在かもしれない。
これまで日米関係だけを考えていればよかった日本にとって、ドイツという新しい超大国の台頭は、非常に悩ましい問題となりそうだ。
ドイツの国際的な発言力が高まるにつれて、日本と中国の関係もより複雑化する可能性がある。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43309
(>>2に続く)