「比丘たちよ、絆を美味しいと思って見ていると、愛が成長する。
愛によって取があり、取によって有があり、有によって生まれ変わりがあり、
生まれ変わりによって老いと死と、悲しみ・嘆き・痛み・憂い・悩みが生起する。
このようにしてすべての苦蘊が生起する。
「例えば比丘たちよ、油と灯芯によって油灯が燃えているとする。
そこに男が時々油を注ぎ、灯芯を集めるとする。
すると比丘たちよ、その油灯は、それを摂取し、それを取り込んで、
ずっと、長い間燃えるだろう。
ちょうどそのように比丘たちよ、絆を美味しいと思って見ていると、愛が成長する。
愛によって取があり、取によって有があり、有によって生まれ変わりがあり、
生まれ変わりによって老いと死と、悲しみ・嘆き・痛み・憂い・悩みが生起する。
このようにしてすべての苦蘊が生起する。
「比丘たちよ、絆に危険を見ていると、愛は滅する。愛の滅尽によって取は滅する。
取の滅尽によって有は滅する。有の滅尽によって生まれ変わりは滅する。
生まれ変わりの滅尽によって老いと死と、悲しみ・嘆き・痛み・憂い・悩みは滅する。
このようにしてすべての苦蘊は滅する。
「例えば比丘たちよ、油と灯芯によって油灯が燃えているとする。
そこに男が時々油を注がず、灯芯を集めないとする。
すると比丘たちよ、その油灯は、始めの燃料が尽きて、他に摂取するものがなくなると、
摂取するものがないので消えるだろう。
ちょうどそのように比丘たちよ、
絆に危険を見ていると、愛は滅する。愛の滅尽によって取は滅する…
このようにしてすべての苦蘊は滅する」