僕と糞 〜第二章〜
小学校入学の日、引っ越しを終え、慣れない土地で迎えたその日はまだ、冬の残り香ただよう張り詰めた寒気の中にあった。
僕はその日、登校前に親戚一同で写真撮影をしたんだ。
叔母さんが「とるよー」と声をかける。
張り詰める緊張、それでもピカピカの家、ピカピカのランドセルが僕を明るく照らす
はい、ちー
その後の ず を聞く前に母が小さく声をあげた。何が起こったかわからない
すぐにシャワーを浴びせられた。
何が起こったかわからない。
僕の頭には糞が落ちていた。
入学式には遅刻した。
fin