僕と糞 〜第三章〜
秋、糞の被害もなく僕は六年生になっていた。
中学受験を受ける僕は二人の友達との帰り道が唯一の遊び場だった。
その友達の中には僕の初恋の女の子もいたが想いを伝えることはできずにいた。
あるとても綺麗な夕焼けの日、東から西に抜けるいつもの通りは黄昏色に染まっていたのを今も覚えている。
そして、その通りの電線にムクドリの群れがとまっていたのも
ドドドドド ドドドドド ドド ドドドドド
嫌な予感は糞とともに何発も的中した
奴ら狙ったように下を通り過ぎる瞬間にひり出してきやがる。
僕らは黄昏時に夕陽に照らされながら糞まみれになったんだ
fin