それでも俺はいつものように、能力を使ってストレスを発散していた。
ゲスオ「とっとと死ねよウジ虫が!」
友「は……?」
テンコが俺と同じ能力を持っている。
だからなんだ?俺には関係ない。
でも、少しずつ少しずつ、日常は変化していく。
俺はそれに気づくことができなかった。
モブ子「あ!ゲスオくーん!」
ゲスオ「は?話しかけんなブス」
モブ子「え、な、なに?」
ゲスオ「ブスのうえに察しも悪いとかもう蟻以下だぞブス。いや、蟻は働きものだがその肥えた腹は働いてすらない証拠だなとっとと死ね」
モブ子「ひどい……!」
ゲスオ「ふはっふはっふはははは!」
ーーーーーーーーーー
グウゥウウウゥウン
モブ子「あ!ゲスオくーん!」
ゲスオ「ん?なに?」
モブ子「え……」
ゲスオ「なに?どうした?」
モブ子「あ、いや。今なんか、ゲスオ君にすごいひどいこと言われたような気がして……」
ゲスオ「!?」
モブ子「気のせい……かな?」
ゲスオ「き、気のせいだろ。んで、どうしたの」
モブ子「えと……」
ゲスオ(能力が完全に発揮されていない……?)
ゲスオ(いやまさか、このブスの察しが良かっただけか……?)
モブ子「だから学級委員長が━━」
ゲスオ「良かったなモブ子。お前は蟻よりかはましみたいだ」
モブ子「え……?」
ゲスオ「あいや、なんでもないわ」
モブ子「……?」