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翌日
男「気合入れすぎなのも恥ずかしいしねこれくらいがベストっしょ」
男「あっ幼馴染みだおーい」
幼「おう来たか…」ジロジロ
男「ああ服装ね…ほら隅から隅まで見てどうぞ なんならポーズも付ける?」
幼「いらねえよカス…まあ合格ってとこかな」
男「まじすかあざす」
幼「行くぞ樺地」
男「うす」
男(とりあえず今日は作戦のことは考えるのやめよ
目の前に幼馴染みいるんだからたっぷりと堪能しないと損だわ)
幼「よし着いたな」
男「早速ケーキ食いに行くの?」
幼「ああいやまだ行く場所あるから」
男「あらそう」
男(福屋とかかな?)
幼「ここだここ」
男「俺の前には噴水しかないんだけど
あっ泳ぐの?ちゃんとタオル持ってきた?」
幼「違うわバカ…あっ来たきた」
男「は?何?来た?」
幼「ほらあそこ」
男「えっ誰あの女の子?」
幼「紹介しよう我が友幼馴染み友達だ」
幼友「ご馳走様です」
男「はぁ!?」
幼「そういうことだ…ちゃんと金持ってきてるんだろ?」
男「えっいやまあいちお……」
男(ここで持ってきてるって言えば金がなくなるのは明白
俺はそんな余裕なんてないんだギリキリ足りちゃうなんて嘘だ)
男「いや二人分はきついな」
幼「え?いやいやそんな訳ないだろ
だってお前私が二人分食べるの想定してるだろ?」
男(バレてんじゃん…でもマジで今月やばいから!エロ本代に吹っ飛んでるから引き下がれねえ)
男「二人いるなんて聞いてねえよ俺は無理にでも一人分で納得してもらおうとしてたんだよ」
男(まあ嘘はついてないし無問題)
幼友「えっ…ダメなの?」
男「うっ…」
男(なんだその目卑怯だぞ!俺には心に決めた相手がいるだろ!あっでも弟にしか見られてないし第一飯奢るだけだしいいのか?いい気がしてきたぞ)
男「わかりましたよ…二人分払えばいいんでしょ…」
幼「最初からそうしとけ」
男「でも」
幼「でももだってもクソもない」
男「はい」
幼「とてもおいしい」
男「そりゃ良かったな」
幼友「いやまさかこういう事だとは」
男「え?」
幼友「いや昨日『タダでケーキ食べられるぞ!来るか?』とか言われたんで…まさか初対面の男の人に奢ってもらうなんて」
男「いや別に気にしてないっすよマジでほんとにいやほんと信じてください」
幼友「え…うん……」
男(じゃないと俺のエロ本がまた消える
あっエロ本の行く末が気になって腹が痛い)
男「トイレ」
幼「はいよ」
幼「行ったな…」
幼友「どうしたの?」
幼「あいつ男としてどうよ?」
幼友「はい?」
幼「いやお前がよければ彼女にでもなってやれよ
あいつこの前私に『お前はかわいい』とか言い出したから多分女に飢えてる」
幼友「マジかお前」
幼「な?別に悪くないだろ?むしろいいほうだと思うんだよ私は」
幼友(実際彼氏は欲しいけど明らかに男君コイツのこと好きじゃん
うわぁ男君かわいそうだわ…あっそうだ)
幼友「あんたほんとにそれでいいの?」
幼「なんで?俗に言うウィンウィンってやつだろ?私関係ないじゃん」
幼友(重症…これは確実に出来の悪い弟を見る目だわ)
幼友「ほんとにいいの?後悔しない?」
幼「いや後悔する要素ないだろ別に…あいつはまあ普通にいい男だけどなんかこう…ねえ?」
男「ただいま…」
幼「おかえり…ん?どした?テンション下がってね?」
男「お前のせいだよ」
幼「ああ金失うしな!まあこれは仕方ないってことで!先出てるよん」
男「はいはい…はぁ」
幼友「えっと……ドンマイ?」
男「それ以上言うな…泣きそう」
幼友「今度また相談にでも乗るよ」
男「ありがたき幸せ…敵の城壁はデカ過ぎてほんと困ってる…せめて城ン中まで入れてくれ」
幼友「それも男君限定だからね」
男「助けてドラえもん」
幼友「何?取り寄せバッグで唇だけ取り寄せてファーストキスだけでも奪っときたい?しょうがないなあ……」
男「それ危ないヤツがすることだから」
幼(あいつら早速仲良くやってんじゃん
ていうかさっさと来いよ)
幼(遅いわマジで何してんだよもー)
幼(ほら!Hurry up!)