夢の中で俺は、特定のある一日にタイムスリップ出来る能力を得た。
その一日とは、選挙の前日である。
俺は能力と引きかえに、とある海に面した町で選挙に当選し、
お偉いさんにならなければならないという使命を負ってしまったのだった。
そして、それが果たされないと少しずつ町が壊れていく……
そのため俺は必死に頑張ったが、何度繰り返しても選挙に当選出来なかった。
そんなある時、町に世界第五位の偉い人がいる事を聞きつけた俺は、
政治とは何か、そして選挙に勝つためのヒントが得られればと思い、その男に面会を求めた。
面会は果たしたものの、男はのらりくらりと当たり障りのない事を言うのみで、
何か重要な情報は隠している様子だった。
しかし、どうにか情報を引き出そうと食い下がっていると、
海沿いに張り出した崖にたつスーパーが崩れはじめた。
この時点で俺は狂い始めていたのかもしれない。
もはやこの世界の限界を感じた俺は、時間をまた巻き戻す事を決めた。
しかし、タイムスリップには成功したはずなのに、崩れたスーパーが何故か元に戻らない。
この時、俺が時間を巻き戻すたびに世界が壊れていく事を知ったのだった。
俺は絶望しかけた。だが、俺はここで折れるわけにはいかない。
俺に与えられたもうひとつの、俺にとって最も重要な使命、ある女の子をレイプしなければならないのだ。
その女の子もまた、俺が時間を巻き戻すたびに死んでしまうのだが、
どうせ死ぬなら一発やっておきたいのが人情というものだろう。