夢の中で俺は、特定のある一日にタイムスリップ出来る能力を得た。
その一日とは、選挙の前日である。
俺は能力と引きかえに、とある海に面した町で選挙に当選し、
お偉いさんにならなければならないという使命を負ってしまったのだった。
そして、それが果たされないと少しずつ町が壊れていく……
そのため俺は必死に頑張ったが、何度繰り返しても選挙に当選出来なかった。
そんなある時、町に世界第五位の偉い人がいる事を聞きつけた俺は、
政治とは何か、そして選挙に勝つためのヒントが得られればと思い、その男に面会を求めた。
面会は果たしたものの、男はのらりくらりと当たり障りのない事を言うのみで、
何か重要な情報は隠している様子だった。