29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/08/23(日) 18:02:35.89 ID:TeCbOCX5うまるマーケティング (3レス)
う「はぁ…」
タ「どうしたうまる、珍しく漫画読まずに上の空じゃないか」
う「うん?う~ん」
タ「学校で何かあったのか?」
う「何かあったわけでも嫌なこともないけど 強いて表現するなら不気味的な?」
タ「不気味?まさか学校で幽霊が出た何て言わないよな?」
う「幽霊なんかよりも不気味だったりするんだよこれが」
タ「一体何が起きたんだ…」
う「うまるでも分かんないから悩んでんじゃん」
タ「一人で抱えず一旦俺に話してみろよ 何か解決策見つかもしれないだろ」
う「お兄ちゃん… 分かったことあれば教えてくれる?」
タ「幽霊より上回る内容をアドバイス出来る気がしないが… とりあえず分かったよ 妹の悩みだ」
う「じゃあ話す!」
う「たまに海老名ちゃん、切絵ちゃんと一緒に購買のパンを買いに行く時があるんだけど」
う「そこのパン屋ね、個人出店から週2出張で来てるパン屋だから学校内で人気なんだよ」
う「チャイム後の競争、行列、混雑など、ギャグ漫画の定番がリアルで繰り広げてるわけ」
タ「へぇ~、なんて店のパン屋なんだ?」
う「アネモネって言う店」
タ「アネモネって俺が通勤途中でよく見かけるパン屋じゃないか」
う「ほんとに!?」
タ「しかも俺のとこにも出張費払ってるから週1だけ来てもらってるんだよ うまるの学校にも来てたんだな」
う「凄い偶然… 世間ってのは狭いもんだねぇ」
タ「うまるの周りを見てると薄々そう思えるよ」
う「まぁ本題が次来る日のことだよ」
う「いつも通り三人で購買に行ってパン選びしてた時に気付いたんだけどね」
う「前に私が買ったパンだけ全部売り切れてたんだよ ジュガーパン、メロンパンとか」
タ「人気なパンだし、売り切れてる時もあるだろ」
う「うまるもそう思って多く売れ残ってたあんパンといちごサンドイッチにしたんだよね」
タ「果物のサンドとかよく食べれるな…」
う「そうでもないよ ケーキ感覚で食べればおいしかったんだよね」
う「また食べたいなぁ~っと思って次の日に買いに言ったんだけど…」
う「いちごサンドイッチが即完売されてたんだ…一緒に買ったあんパンも」
タ「それは…」
う「おかしいな…変だな…と感じて店員のおばちゃんに聞いたの」
う「チャイム後、ぞろぞろと集まってきた生徒があんパンといちごサンドのセットで買っていく人ばかりだったんだってね」
タ「……あはは」
う「ねぇ、不気味だと思わない?」
タ「聞いてみて一つ確信したことがある」
う「えっ!?なになに教えて!」
タ(学校内ではアイドル的存在らしいから苦労してるんだな)
タ「うまる、次の時は少し変わったパンを買ってみろ それで次に来る日に購買前で張り付けば答えが出るはずだ」
う「…?どういうこと?」
タ「うまるの影響力がとてつもなく究極ってことだよ 確かめたかったらやってみろ」
う「うえぇっ!?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/08/23(日) 18:05:48.39 ID:TeCbOCX5う(とはお兄ちゃんが言ってたけど本当かな?)
う(普通の女子高生として全うに過ごしてるつもりなのに)
海老名(以下え)「うまるちゃん、そろそろ購買に行かない?」
う「そうだね、いちごサンドイッチあるといいな」
え「売り切れて残念がってたもんね」
う「切絵ちゃんも行こうよ」
切絵(以下き)「…」コクコク
―――――
え「さすがに行列の後だからあまり残ってないね」
う「どれか良さそうなの残ってるかな」
え「あのパンとかどう?」
う「う~ん」
え「切絵ちゃんとかは…はふぅ!?」
き「……」ユビサシ
え(胡麻パン…)
え「き、切絵ちゃんらしいね」
う(変わったパンを探さないと…変わったパンを…)
う(うん?この綺麗に陳列されてる状態のパンは…)
パ~ン!♪
青汁抹茶パン 100円 ニガイヨ
う(青汁抹茶パン!? 青汁の要素を含ませ更に抹茶とコラボさせちゃってるの!?提案者魔性の苦党かよ!)
う(どうしようかな、変わったパンと言えばこれぐらいしかないし)
う(よし…)
う「これ、下さい」
え「う、うまるちゃん!?」
き「…?」
店員「あら!可愛い御嬢さんね、本当に苦いけど大丈夫なの? 臭みと食感だけで脱落者が続出なのよ」
き「……」ホントニタベルノ?
う「青汁も抹茶もよく飲んでいるので一度食べてみたかったんです」
う(家ではコーラしか飲みません)
店「あらあらまぁまぁ、そこまで言われちゃ何も言えないわ!」
店「そんな健康食家の御嬢さんにはサービスで何個が入れちゃうわね!もぅ~入れちゃう!」
う(え"っ?)
店「後々処分行きにされるぐらいなら御嬢さんに消化されたほうがこの子らも本能よ!」
う「ぅわぁ~、ありがとうございます」
う(そこまでいらない… 何個もいらない…もどして…)
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/08/23(日) 18:07:58.57 ID:TeCbOCX5貰い過ぎたため
教室に戻った三人は試食会をすることにした
う「おばあさんに悪いことしちゃったな」
え「でも凄い喜んでくれたし良かったと思うよ」
う「そうかな…」
き「……」コクコク
う(何とも言えない臭いが漂よってるけど大丈夫かな うぅっ)
う「同時で食べてみるけど、準備はいい?」
え「どんな味するんだろう 緊張するなぁ~」
き「……」コクコク
う「せ~の、あむっ…っ!!?」
え「う"ぅ!?」
き「っ!!?」
…………
う(にっがぁぁ!! うぇぇくっさぁぁ!!どういう調合させたらこんな魔術パン出来上がんの!? )
う(ケールと抹茶粉末だけで塗りたくって焼いただけじゃんこれ!うぇぇ~!!)
き「……うぅ」ブルブル
え「に、にがぁ!苦すぎるよこれ…ケホッケホッ」
う(どうしよう、分けちゃった二人に申し訳ないことをしたな… でも、演じなければ後々確かめられないし)
え「うまるちゃん大丈夫!?身体全体震えてるよ!?無理しなくていいよ!」
う(耐えなきゃ…)
う「…調味一切してなくて確かに苦みしかしないけど、あむっ」モグモグ
う「でもその苦味が癖になるかも、私は好きだなぁー…ぁむっ」モグモグ
う「あむっ、ふぅ~ん、青汁抹茶パンありかも、あむっ」モグモグ
き「……あむっ!はむ!あふっ!」ガツガツ
え「そう言われると、あむっ、意外とありかもしれない…」
う「でしょう~ もう一個食べちゃうね あむっ」モグモグ
う(話合わせてくれてる…)
う(死ぬ、死んじゃう!)
う(舌がおかしくなるぅ)
う(さっきから周りの視線が痛いけど)
う(絶対変な子だと思われてるよ)
――――
タ「うまる、なんだこの不気味に変色したパンは…ってかくっさ!」
う「お兄ちゃんにお土産、意外とありだよー 絶対食べてよねー」ゴグゴク
タ「変わったパンを選べと言ったのは俺だが何個も買うやつがあるか…ってかコーラ何本目だ!?」
う「違うもん!おばさんから変なサービス受けちゃったもんだから断るにも断れなかったんだよ~!」
次の日
こっそりと購買部に立ち寄ると
青汁抹茶パンだけを買いに求める生徒で賑わせていた
在庫も少数しか用意されてはなく
店員「青汁抹茶パン、完売です!」
生徒達「あぁぁ~!!」
手書きの完売文字が掛けられ悲鳴が上がる生徒
生徒A「お、俺は好きだな、ありだと、お"、おも…」
生徒B「無理するなよ」
青ざめながら自分は好きだと通ぶる生徒
自分の影響力の恐ろしさを知ったうまるは
しばらく購買に立ち寄らないことに決めた
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/08/23(日) 18:46:47.76 ID:TeCbOCX5>>32
言い回しがクドいかもしれませんね
努力します
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