貰い過ぎたため
教室に戻った三人は試食会をすることにした
う「おばあさんに悪いことしちゃったな」
え「でも凄い喜んでくれたし良かったと思うよ」
う「そうかな…」
き「……」コクコク
う(何とも言えない臭いが漂よってるけど大丈夫かな うぅっ)
う「同時で食べてみるけど、準備はいい?」
え「どんな味するんだろう 緊張するなぁ~」
き「……」コクコク
う「せ~の、あむっ…っ!!?」
え「う"ぅ!?」
き「っ!!?」
…………
う(にっがぁぁ!! うぇぇくっさぁぁ!!どういう調合させたらこんな魔術パン出来上がんの!? )
う(ケールと抹茶粉末だけで塗りたくって焼いただけじゃんこれ!うぇぇ~!!)
き「……うぅ」ブルブル
え「に、にがぁ!苦すぎるよこれ…ケホッケホッ」
う(どうしよう、分けちゃった二人に申し訳ないことをしたな… でも、演じなければ後々確かめられないし)
え「うまるちゃん大丈夫!?身体全体震えてるよ!?無理しなくていいよ!」
う(耐えなきゃ…)
う「…調味一切してなくて確かに苦みしかしないけど、あむっ」モグモグ
う「でもその苦味が癖になるかも、私は好きだなぁー…ぁむっ」モグモグ
う「あむっ、ふぅ~ん、青汁抹茶パンありかも、あむっ」モグモグ
き「……あむっ!はむ!あふっ!」ガツガツ
え「そう言われると、あむっ、意外とありかもしれない…」
う「でしょう~ もう一個食べちゃうね あむっ」モグモグ
う(話合わせてくれてる…)
う(死ぬ、死んじゃう!)
う(舌がおかしくなるぅ)
う(さっきから周りの視線が痛いけど)
う(絶対変な子だと思われてるよ)
――――
タ「うまる、なんだこの不気味に変色したパンは…ってかくっさ!」
う「お兄ちゃんにお土産、意外とありだよー 絶対食べてよねー」ゴグゴク
タ「変わったパンを選べと言ったのは俺だが何個も買うやつがあるか…ってかコーラ何本目だ!?」
う「違うもん!おばさんから変なサービス受けちゃったもんだから断るにも断れなかったんだよ~!」
次の日
こっそりと購買部に立ち寄ると
青汁抹茶パンだけを買いに求める生徒で賑わせていた
在庫も少数しか用意されてはなく
店員「青汁抹茶パン、完売です!」
生徒達「あぁぁ~!!」
手書きの完売文字が掛けられ悲鳴が上がる生徒
生徒A「お、俺は好きだな、ありだと、お"、おも…」
生徒B「無理するなよ」
青ざめながら自分は好きだと通ぶる生徒
自分の影響力の恐ろしさを知ったうまるは
しばらく購買に立ち寄らないことに決めた