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38世にも奇妙な不同意猥褻/逆襲:2025/03/20(木) 21:33:19.24 ID:lahEAfLG

>短編小説『世にも奇妙な不同意猥褻/逆襲』

>---

>1

>Jim Weinsteinは震える手でコロンバス警察署の扉を押し開けた。被害届を握りしめた指が白くなる。
>彼は決して弱い男ではなかった。だが、あの夜、Deboraの前では完全に敗北した。

>ホテルに前乗りした俺のために高級エスコートサービスを頼んでくれたのは、幼馴染みの好意だった。
>しかし、彼女の圧倒的な美貌、甘く妖艶なチュベローズの香り、そして想像を超えた技巧の前に、彼はたった一晩で四度も早漏し、プライドを粉々に砕かれたのだ。

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>「…不同意猥褻の被害届を出したいんですが」

>「被害ですか?」

>「はい。俺は挿入かオーラルでの射精をエスコート嬢に希望したのに、4回とも早漏させられ心を殺されました」

>受付の女性警察官は怪訝な顔をした。

>「え?」

>さらに黒人の上司が現れ、苦笑混じりに言い放った。

>「申し訳ないが、そんな被害届は受理できませんよ」

>Jimは唖然とした。目の前が真っ暗になり、世界中の人間が自分を嘲笑っているような錯覚に襲われた。
>彼は逃げるように署を後にした。

>---

>2

>Jimは地元ニュージャージー州トレントンへ戻り、幼馴染みで大学時代の友人でもある弁護士のKaren Zimmermannを訪ねた。
>彼女は幼い頃からJimに思いを寄せていたが、その気持ちは一度も報われたことがなかった。

>「Deboraは最低の女ね」

>Karenは怒りに震えた。

>「こんなにJimを傷つけて…許せないわ! 私が絶対に報いを受けさせるから!」

>Jimの心に初めて光が差した。

>「…ありがとう、Karen」

>「ところで、Jim。訴訟に備えて、あの夜の出来事を私の自宅で再現してもらうけど、それでいいわね?」

>「…ああ、そうだな」

>彼は その時Karenを天使が降臨したように感じた。

>---

>3

>Karenは あの目眩く夜の高級エスコート嬢Deboraの服装を完璧に再現して待っていた。
>紫色のシフォン地ブラトップ、白い本革のミニスカート、ミントグリーンのハイヒール。

>「下着は?」

>「黒のニップレスと黒のTバック」

>Jimはあの夜の出来事を順を追って再現していった。
>唯一違うのは、Karenにはまったく興奮しなかったことだ。

https://i.postimg.cc/xTp2F5hz/image.jpg

>一方でKarenは、Jimに身体を触れられるたび、歓喜して全身を震わせていた。

>---

>4

>「コロンバス警察署がダメなら、フランクリン郡検察庁に告訴する!」

>Karenは烈火のごとき気迫でJimを鼓舞した。

>彼女は飛行機とホテルの手配を即座に指示し、フランクリン郡検察庁に告訴状を提出した。
>応対した検事は、Karenの勢いに押され、恭しく受理した。

>翌日、コロンバス警察署から刑事が連絡してきた。

https://i.postimg.cc/dVjZZL06/1741330571864.jpg

>「Jim Weinsteinさんの告訴状についてですが…」

>「Mary Springfieldを逮捕しなさい!」

>刑事は困惑したように言った。

>「ですが…被害者が憔悴したのは一晩で四回も早漏したからでは?」

>Karenは机を叩いた。

>「違う! 心を殺されたの! 第二、第三の被害者が出る前に、逮捕して刑事裁判にかけなさい!」

https://i.postimg.cc/HxGc8Xgr/1740842141

39世にも奇妙な不同意猥褻/逆襲:2025/03/20(木) 21:43:18.96 ID:lahEAfLG

>5

>裁判当日。

>傍聴席のJimは息を呑んだ。

>被告席に立つDebora、いやMary Springfield──彼は惚れ直してしまった。

>美貌はそのままに、白いブラウスにチャコールグレーの膝丈スーツ、黒のハイヒール。
>凛とした佇まいは、上院議員と名乗っても違和感がないほどだった。

>廷内の誰もがJimと同じ印象を抱き、Maryを崇めるような視線を送っていた。

https://i.postimg.cc/44h2T5Yc/1740586110731-1.jpg

>唯一違ったのはKarenだけだった。

>起訴状が読み上げられると、廷内にどよめきが走る。
>そして罪状認否の時、MaryはJimを真っ直ぐに見つめ、あっさりと罪を認めた。

>法廷はざわめいた。

>翌日の全国ニュースは絶世の美女が不同意猥褻の罪を認め護送されるシーンをトップで報じた。
>フランクリン郡コモン・プレーズ裁判所には抗議の電話が殺到した。

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>裁判はあっけなく結審し、Mary Springfieldはオハイオ女性矯正施設に収監された。

>KarenはJimを抱きしめ、耳元で囁いた。

>「…拍子抜けしちゃった。何年も戦うつもりだったのに」

>「さあJim、祝杯をあげに行きましょう!」

>---

>6

>Jimは祝杯どころではなかった。

>街を歩けば、見知らぬ人に突き飛ばされる。

>「この早撃ち野郎が!」

>自宅の窓ガラスは割られた。

>Karenも同じだった。

>「三百代言のクソ弁護士! 絶世の美女を刑務所に送って満足か!」

>抗議の電話やメールが止まらず、仕事にならなかった。

>やがて二人はトレントンから姿を消した。

>そして──その行方は誰にも分からなかった。


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