9月末、中東のクウェートを取材で訪問した。
国際社会が北朝鮮に対する制裁に積極的な姿勢を示す中、中東で北朝鮮労働者が追放される現状を取材するためだ。
彼らはクウェートから北朝鮮に向かう前に市内の薬局に立ち寄り、虫下しやビタミン剤などを購入していた。
おそらく家族などへの土産ものだろうが、その様子を見ているとどこか彼らが哀れに思えてきた。
彼らはただ生活苦から抜け出すため、ない金をはたいて誰かに賄賂を贈り、やっとのことで海外に出稼ぎにやってきた
平凡な家庭の家長だったはずだ。
それを考えると、国際社会の警告を無視し、核とミサイルで挑発行為を続ける金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長によって
最も苦しんでいるのは他でもない、彼ら人民だということが分かる。
取材を終えて市内を歩いていると、ヒマラヤの小国ブータン王国大使館の看板を偶然目にした。
ブータンが大使館を置いているのはインド、タイ、ベルギー、バングラデシュ、そしてクウェートのわずか5カ国だそうだ。
調べてみるとその周辺には韓国であまり知られていない南米のガイアナ、アフリカのベナン、レソト、ボツワナといった
人口わずか数十万人の小国の大使館も建ち並んでいた。
内戦の末2011年にスーダンから独立した南スーダンの大使館もあった。
クウェートの広さは1万7800平方キロで慶尚北道よりも小さいが、その中に130以上の国が大使館を設置しているという。
クウェートがここまで友人を増やした背景には戦争のつらい歴史があった。
クウェートは1990年8月2日未明、独裁者サダム・フセインが支配するイラクから突然侵略を受け、わずか2日で首都が奪われた。
自力で主権を奪い返すことはできなかった。
クウェートのアルサバ国王はなんとかサウジアラビアまで逃れ、支援を要請するため各国の大使館を回った。
国連も動き出した。
イラク軍に即時撤収を求める決議を採択したが、7カ月にわたり対話が行われなかったため、ついに武力介入を決めた。
米国中心の国連軍が構成され、1カ月にわたる戦闘の末にクウェートは国土を回復した。
国際社会のおかげでアルサバ国王は8カ月の亡命生活を終え故国に戻ることができた。
その後、クウェートはそれまで以上に外交に力を入れるようになった。まず5人いる副首相のトップを外相が務めることを決めた。
米国など友好国との関係を基盤に中立外交を進め、幅広い国々と関係を築いた。
1人当たり国内総生産（GDP）がわずか800ドル（約9万円）のベナンのように財政に余裕がない国には大使館を無料で貸し出し、
その経費も支援した。
そのため外交関係者の間でクウェートは「スモール・ステート、ビッグ・ハート」と呼ばれる。
「国は小さいがハートは大きい」という意味だ。
ところがこのクウェートが先月末、北朝鮮のソ・チャンシク大使を追放し、北朝鮮に対するビザの発給を中断する決定を下した。
金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長に毎年プレゼントしてきたワニなどの熱帯動物も今年から提供しないことを決めた。
核とミサイルによる挑発行為を続ける北朝鮮政権にはいかなる支援も便宜も提供しないことを決めたのだ。
北朝鮮が核兵器を開発せず、1発1000万ドル（約11億円）もするミサイルさえ発射しなければ、
ビッグ・ハートのクウェートから北朝鮮労働者たちが追放されるようなことはなかっただろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00001680-chosun-kr
土下座してお願いすれば聞いてやらんこともない
偉そうな物言いのうちは無視しまーす
おまえみたいな自治気取りの馬鹿が大嫌いだからねw
北朝鮮に都合悪いスレ立てるといつもこれだよねー