9月末、中東のクウェートを取材で訪問した。
国際社会が北朝鮮に対する制裁に積極的な姿勢を示す中、中東で北朝鮮労働者が追放される現状を取材するためだ。
彼らはクウェートから北朝鮮に向かう前に市内の薬局に立ち寄り、虫下しやビタミン剤などを購入していた。
おそらく家族などへの土産ものだろうが、その様子を見ているとどこか彼らが哀れに思えてきた。
彼らはただ生活苦から抜け出すため、ない金をはたいて誰かに賄賂を贈り、やっとのことで海外に出稼ぎにやってきた
平凡な家庭の家長だったはずだ。
それを考えると、国際社会の警告を無視し、核とミサイルで挑発行為を続ける金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長によって
最も苦しんでいるのは他でもない、彼ら人民だということが分かる。