夏バテ状態から口移しドーピングでセックス。
完全にエネルギー切れした僕はヒトミねえちゃんのバイクで運ばれる。
「ほれ、到着やで」
「…え? JRの駅…じゃない ここどこ?」
「知り合いの喫茶店や ここで食事しよ 水だけじゃ体もたんやろ」
夏バテ状態から口移しドーピングでセックス。
完全にエネルギー切れした僕はヒトミねえちゃんのバイクで運ばれる。
「ほれ、到着やで」
「…え? JRの駅…じゃない ここどこ?」
「知り合いの喫茶店や ここで食事しよ 水だけじゃ体もたんやろ」
店に入ると大学生くらいの男性店員がカウンターにいた。
「いらっしゃいませ …て、なんやヒトミかいな ん?そっちは誰や? 彼氏か?
…いや、ちゃうな もしかして、前々から話してた噂の弟くんか」
「ええ!? なんでわかったん? 全然うちら似てへんのに」
「自分、鏡見たこと無いんか? クローンかちゅうくらいそっくりやんか」
彼の名はリョウスケという、僕の六歳年上でねえちゃんの兄だという。
え…? 兄? 初耳だ、そんなの。
彼がベーコンエッグを作ってくれた。
「ほれタクヤ君、とりあえずこれ食べててや それにしても目の下にクマができてるやんか」
そう言いながらねえちゃんと僕の顔を交互に見回した。
その見透かしてるような感じに僕は肩をすくめ、ねえちゃんは相変わらずあっけらかんとして
ナポリタンなんぞを注文していた。
「リョウスケぇ、早うしてな うち、もうお腹ペコペコやねん
ところでタッくん、ここに連れてきたのには深い理由があるんや
そこの通り挟んで反対側の家に要注目やで」
「お?出てきた タっくん、ちょっと見てみ」
言われて、車道の向こうの家からの入り口に立った人を見て僕は仰天する。
「あれ? あれは…母さん?」
明らかに自分の母親にしか見えない女性が見知らぬ男性と親しげな様子で車に乗り込んで出かけて行った。
「…母さんだ… どう見ても母さんだ! 母さんがなんで! いっしょにいる男の人は誰だよ!」
リョウスケさんが答える。
「君の母さんといっしょにいる男は俺の父さんや そして君の母さんは俺の母さんでもあるんや」
「な!なんだって! それいったい…!」
「タクヤ君にとっては戸籍上の母、俺にとってはほんまの産みの親
俺の父さんと君と俺の母さんは実の姉弟や」
わけがわからなくて混乱する僕に、今度はヒトミねえちゃんが説明しはじめる。
「深く愛し合う姉弟カップルと兄妹カップルがおってん
正式には結婚できひんからそれぞれの姉と兄、弟と妹で結婚しといて
姉弟カプの子のリョウスケ、兄妹カプの子のうちとタッくんとサトミちゃん
そのうち、リョウスケとうちは弟妹夫婦、タッくんとサトミちゃんは姉兄夫婦で育てることにしたんや」
この町に来て遭遇する衝撃の事実に次ぐ衝撃の事実、完全に僕の思考はパンクした。
「本来は親達から説明するべきことやけど、タッくんシャイやから親達の側が踏ん切りつかんみたいやねん
せやから、もうええ頃合いやと思うてうちらが先走りで説明したった」
「…そんなこといきなり言われて… 僕は母さんは一方的に父さんに裏切られてるんだと思ってたのに
まさか、父さんと叔母さんの関係が了解済みで自分も実の弟とそういう関係だったなんて…
大体、リョウスケさんはそれじゃ僕の続柄では従兄弟になるわけですよね?
今までどうして全然顔合わせたことが無かったんだ」
「俺の戸籍上の親は五年で結婚生活破局しよったからね
俺はこの異常な夫婦関係気づいてたから君にチクられると思うてわざと遠ざけとったんやないかな
けどな、確かに異常やけど俺は父さんのことは尊敬してるで
偶々愛してしまった女性が実の姉やったというだけや
今の今まで姉一筋で結婚しても戸籍上妻も含めて一切他の女に手を触れてないそうや」
ヒトミねえちゃんが口をはさむ。
「それから比べて兄妹カプのほうはほんまどうしようもないわあ
”兄”の方は実の娘のうちにまで手を出す始末やからね
そういうドスケベな血がうちにも受け継がれてるんかもしれんね
ところでさ、タッくん、やっぱ一人で帰るん? ここで逃げても何にもならんと思わへん?」
確かにねえちゃんの言う通りだ。
逃げた所で僕の心は解決しない。 親を問い詰める時間が多少遅くなるだけだ。
そもそも問い詰めてどうする? 親達は隠していた事に対して謝ってくるかもしれない。
でも謝られて僕の気が済むだろうか?
済まない 何も済まない 謝られようが、開き直られようが過去は変えようもなく、
未来も同様の関係が続けていくだけ。
問題はまだ未成年の僕は当分、この先何年も親達といっしょに過ごさないといけないことだ。
その間、気まずい思いを抱きながらどうやって家族と接していけばいいのだろう。
「気づいてないふりするのがええんとちゃうかな」
リョウスケさんがねえちゃん注文のナポリタンをテーブルに置きながら語りかける。
「気づいてないふりして、いまだに何も知らんと思って子供扱いしてくる親達を逆観察すると
それが一番平和的解決やと思わん? 親の陰で密かに大人になるちゅうわけや
もう体の方はそこでガッついてるアホ相手に済ませてるみたいやしな」
「どうしても…」 もぐもぐ 「このことで…」 ぱくぱく 「何やら叫びたなったら…」 もごもご
「スマホでうちらに愚痴ったらええわ」 ばくばく
「とにかく、やけ起こして家出したり、学校やめたりしたらあかんで」
口いっぱいにパスタ詰め込んでるヒトミねえちゃんが何やら姉貴ぶる。
「知らんふりしてこれまで通り過ごすんや 高校きちんと卒業する 大学にも行かせてもらう
学費目一杯出させたらええねん 親に正面からぶつかるんは社会人になってからでも遅ないで」
僕の心に発生中に闇にリョウスケさんはガンガン光の矢を放ってくる。
「タクヤ君、明日気晴らしに皆で遊びに行かへんか? 面子は君と俺と俺の彼女とヒトミというとこかな」
「なんやてえ! 彼女やとお! リョウスケ! あんたにほんなもんおったん!」
「友人の妹でええと、ヒトミの一歳下やな Gカップやで」
「おお! うちといっしょやんか! これはええ乳友になれそうやあ」
「ニュウトモやと? うちの彼女はなあ、おまえとは正反対のおとなしい系眼鏡っ子や
そんなわけのわからんもんにはならへんわい」
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