チャットパッド?まあやってみるか #36

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/01/12(火) 03:09:27.96 ID:SO18VOJj

香菜美「............チャン......?」

キイキイと奇怪な機械音を立てながら、"ソレ"は近づいて行く。

おっさん「俺......。なにか来るぞ」スッ

俺「......分かってる。またDrヘルメスの手先だろう」チャキッ

香菜美「アァ......ォレチャン......オレチャンダァ......」

俺「......!」

俺「まさか......。......香菜美?......香菜美なの......か?」

香菜美「ウン ヮタシ ......カナミ ダョ?」

おっさん「......なっ!香菜美ちゃんなのか......?」

そこに居たのは、変わり果てた姿の彼の恋人だった。
片側の目玉を抉られた生首、それを支える無機質な身体、所々から延びる管、錆び付いた車輪、血だらけの凶器を握る、球体関節のついた六本の腕。
彼の愛した女性は、悪趣味かつグロテスクな唐栗人形と成り果てていた。

香菜美「ウフフフ ウフフ オレチャン アソボゥヨ」

おっさん「......俺よ。ここは私が......」ヴォン

俺「......いや。いい」スッ

おっさん「!?......しかしアレは......いや、彼女は......」

俺「......ああ。香菜美は......香菜美は2度死ななきゃいけないんだな......そして2度目はヘルメスじゃない。......俺が殺すんだ」

おっさん「......くっ。ダメだ!やはり俺が!」

俺「......俺がっ!あのとき香菜美を守れなかったから......だからこうなってしまった......。香菜美を......あの優しかった香菜美をイカれた殺人人形にしてしまったんだっ......!!」ギギギギ

俺「......だから俺が救済う...。アイツを......香菜美を正しい魂の姿で送ってやらなきゃならないっ......!!」ゴキンッ

おっさん「待て!そんなことをしたらお前が.....お前が壊れてしまうっ!」バッ

俺「......おっさん」

俺「......心配してくれてありがとう。だけど。これは俺がやらなきゃ。俺のけじめなんだ。」スッ

おっさん「......俺......ッ」

俺「大丈夫。俺は壊れないさ。これ以上だれも犠牲にさせない。誰も泣かせやしないッ......!!」

香菜美「ギャギャギャ! オレチャンオレチャンオレチャン!」

俺「......ごめんな。一瞬で終わらせるからな。香菜美......」ゴゴゴゴ

俺「ハァァァァァァ!!!!」バッ

俺「-余延話拒了斬(チャットパッド・ブレイク)-!!!!!!」

ザァァァァン



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